大家/管理会社から電力会社の切り替えを要求・強制された場合の対処法

乗り換えを強制されるケースが多発


 賃貸マンションやアパートにお住まいの人が、大家や管理会社から「電力会社の切り替え」を要求されるケースが多発しています。この問題について、経産省の指針や管理会社側の見解も交えながら、取るべき対応を紹介します。



大和リビングの例


 まず、実際に起きている問題を簡単に説明します。
 大和ハウスの賃貸住宅「D-room」にお住まいの方に宛てて、管理会社である大和リビングから「電力配給契約の変更手続きのお願い」という題で書面が送られているそうです(参考


 この書面によれば、大和リビンググループの会社で電力事業を始めたので、こっちに切り替えてね。契約申込書を返送してね。電気料金は家賃と一緒の支払いになるよ。といったことが書かれています。乗り換えを強制していると感じさせるような文面であるため、多くの人が心配になってヤフー知恵袋などに質問を投稿しています。




従う必要はあるの?


 では、管理会社や大家の命令に従って、電力会社を切り替える必要はあるのでしょうか?


経産省の回答


 電力事業を所管している経済産業省の公式サイトに回答が載っていました(参照:電力自由化に関する相談事例を紹介します) わざわざQ&Aに載せるくらい、問い合わせが多いみたいですね。


経済産業省の回答


 この回答によれば、法律上は大家や管理会社の指示に従う義務は無いとされています。ただし、「契約条件などを十分にご確認の上、検討することをお勧めします」という但し書きがあり、なんとも煮え切れない回答がされています。


管理会社(大和リビング)の見解


 ヤフー知恵袋に、大和リビングに問い合わせた方の回答がありました。


ヤフー知恵袋

Yahoo!知恵袋 はじめまして、私も大和リビングが管理するアパートに住んでいますが

 この回答によれば、大和リビング側としても電力会社の切り替えを強要はしていないようです。つまり、指示に従う必要はないということになります。


 経産省の回答では「契約条件をご確認の上」とされていますが、既に入居済みの賃貸物件で「電力会社は○○社に限る」といった契約内容が組み込まれた物件は、今のところ皆無だと思います。契約に無い以上は従う義務はありませんので、こうした書面を受け取った際には必ず契約内容の確認を行うようにしてください。


一括受電契約は要注意


 建物全体で同じ電力会社と契約する「一括受電」という電気の契約方法があります(主に大規模なマンション・団地向け) この場合は、上で紹介したような例とは話が全く別です。


タワマンなどに多い一括受電契約


 一括受電を既に導入済みの物件に入居する場合、一括受電を受け入れるしかありません。おそらく契約時にも説明がされると思いますが、建物全戸で同じ電力会社を使う契約になっているため、1戸だけ抜けることは出来ません。仮に途中解約する場合、建物全体で多額の違約金を支払う必要があるため、「新参者」のあなたが騒いだところで辞められるものでもないです。


 ただし、お住まいの物件で一括受電を新たに導入する場合は更にまた話が変わります。


 一括受電を新たに導入する場合、その建物にお住まいの全戸が賛成する必要があります。仮に1戸でも反対にまわれば、導入は不可能となります。私の親族が部屋を持つ大型分譲マンション(総戸数300戸)でも、電力自由化を前に一括受電の導入の話が進んでいたのですが、たった1戸(しかも私の親族から借りている賃貸の人)の反対で頓挫した事があります。


 ご自身のメリットをよくご検討の上、検討されることをお勧めします。


入居時の契約によっては従う必要がある


 大和リビングが管理する「D-room」などで既に見られる例ですが、入居時に予め特定の電力会社と契約することを指定している物件が出てきています。


 例えば東京都練馬区内の新築の「D-room」の募集要項を見てみますと、注意事項等として「本貸室の電気は大和リビングマネジメント鰍ゥら配給されます。」との但し書きがあります。


 契約書にもその旨が盛り込まれている場合は、当然、その指示に従わねばなりません。入居時に必ずしっかり確認してください。料金プランの内容を確認も怠らないでください。


 電気ではありませんが、過去に私が暮らしていた某大手不動産会社(大和ではない)の物件では、都市ガスが通っている地域にも関わらずかなり割高なプロパンガスを入居者に利用させて利益を上げていました。くれぐれも料金プランの確認を怠らないでください。


乗り換えるなら安い電力会社を選ぼう


 せっかく電力会社を乗り換えるなら、料金が安い会社を選びましょう。賃貸のアパートやマンションでも、電力会社を自由に乗り換えることが可能です。


HIS系のHTBエナジーが一人暮らしにおすすめ


 例えば大手旅行代理店エイチ・アイ・エスが設立した「HTBエナジー」と契約すると、電気料金が一律5%オフ(一部地域を除く)になります。一人暮らしや二人暮らし世帯など、使用量が少ない世帯では新電力に乗り換えると逆に高くなることが多いのですが、HTBエナジーなら安くなります。


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 料金シュミレーションをすると分かりやすいです。
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