出光興産の電気の評価

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出光興産の電気の概要


運営 出光興産 電力調達 天然ガス火力中心
供給エリア 沖縄・離島のぞく全国 契約条件 特に無し



出光興産の電気の特徴


・出光興産の電気
・給油がリッター2円安くなる特典も
・一部地域で割安な料金設定


出光興産のガソリンスタンド

出光興産のガソリンスタンド

 出光興産の家庭向け電力サービスです。もともとは旧昭和シェル石油ブランドで2016年にサービスを開始しましたが、出光と経営統合して現在は出光興産が提供しています。


 出光・昭和シェルは国内のガソリン需要の急激な減少を見越して、電力事業に力を入れています。2010年に大型天然ガス発電所を建設(東京ガスと共同で設立)して、マンション向けには一括受電サービスを提供するなど、実績を積み重ねてきました。今後もバイオマス発電所などの電源を増設していく予定です。


 そんな出光興産の電力サービスのメリット・デメリットを詳しく解説します。


料金プランの解説


 料金シミュレーションについては、以下のシュミレーターで試してみてください。


乗り換えでいくらお得になる?


 大手電力の標準メニューからの乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのか。
 世帯人数別の平均的な電気使用量でシミュレーションしました(2023年秋の料金改定後の単価で試算)


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
Sプラン
-744円 -5179円 -6949円 -8842円
東北電力エリア
Sプラン
-408円 -2851円 -4089円 -5414円
東京電力エリア
Sプラン
-984円 -5495円 -7244円 -9115円
中部電力エリア
Sプラン
-348円 -2502円 -3622円 -4820円
北陸電力エリア
Sプラン
-498円 -2979円 -4042円 -5179円
関西電力エリア
Sプラン
調整中 調整中 調整中 調整中
中国電力エリア
Sプラン
-1884円 -4531円 -5589円 -6720円
四国電力エリア
Sプラン
-648円 -3830円 -5172円 -6607円
九州電力エリア
Sプラン
調整中 調整中 調整中 調整中

 2人以上世帯の平均使用量では、多くの地域で最安水準の料金プランです。市場連動型でない料金プランの中では上位に入るお得な料金プランです。関東ではCDエナジーダイレクトの「ベーシックでんきプラン」の方が安いのでこちらをおすすめします。



オール電化プランも


 新電力としては珍しく、オール電化プランも提供しています。


 大手電力会社の現行のオール電化プランと比較して基本料金が安く設定されており、電気代が安くなります。また、給油の特典割引も通常プランと同様に付きます。


 注意点としては、大手電力会社の過去のオール電化プランからの切り替えの場合は、大幅に割高になります。現在契約しているプランの料金単価と比較した上で申し込んでください。


セット割


セット割対象サービス 割引額
給油 2円/L引き(月100Lまで)
電気自動車 電気代が月200円引き

 出光の電気を契約する際に、クレジットカード(出光・シェルのカードでなくてもOK)かPontaカード(非クレジットのポイントカード)、楽天ポイントカードを登録します。その登録したカードを使って出光・シェルのスタンドで給油すると、給油の割引を受けられます。


 なお、シェルが発行するシェル スターレックスカードにはもともと給油が大幅に安くなる特典がありますが、この特典と組み合わせて割引を受けることも可能です。MAXで16円/L引き(ハイオク)になります。


シェル スターレックスカード


 例えば、リッター13Kmの車で年間1万Km(国交省が出している自家用車の平均走行距離)走る場合、年間769Lのガソリンを消費します。ガソリンの値引きが2円/Lの場合、年間1538円の値引きとなります。1〜2人程度の世帯で、かつ走行距離が平均以上ある場合は出光の電気が新電力の中でも「最安水準」で使えるでしょう。


 以前はシェルのスタンドでしか割引が適用されませんでしたが、2022年4月から出光・アポロステーション・シェルいずれのスタンドでも割引適用となりました(一部対象外)


解約時の違約金は?


 契約期間に関係なく、解約で違約金が発生することはありません。


支払い方法は?


 クレジットカード払いと口座振替に対応しています。



出光興産の電気の評価


 出光でんきのいいところ、悪いところを紹介します。


顧客対応は?


 2019年10月の平日昼にメールで問い合わせをしたところ、ちょうど3時間後には返信がありました。また、 2023年7月にもメールで問い合わせましたが、30分以内に返事が届きました。返事が翌日や翌々日になる新電力も少なくないので、「かなり良いタイム」だと思います。


環境・エコ


 かつては自社(東京ガスなどと共同運営)のLNG火力発電所からの調達が98%を占めていましたが、現在の電源構成ではLNGが48.9%、27.9%が石油火力となっています(2023年度計画値) 石油火力の割合が大きいのはさすが石油会社らしい電源構成と言えます(日本全体では石油火力は約7%)


 環境省が公表したデータによれば、出光興産電気のCO2排出量は1kWhあたり516gと、電力会社としては平均的な水準となっています(2022年度実績)





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