スマイルパワー(藤田商店)の概要
運営会社 | 藤田商店 | 電力調達 | 卸電力市場など |
供給エリア | 関西、中国、四国電力管内 | 契約条件 | 特になし |
目次
スマイルパワー(藤田商店)の特徴
・香川のエネルギー企業が運営
・大規模な低圧分割ソーラーを手がけている疑いがある
・CO2排出量が多い
香川県観音寺市に本社を置く藤田商店が新電力として電力事業に参入しました。藤田商店は明治時代に創業し、四国エリアを中心にガソリンスタンド(主にEsso)やプロパンガスの販売を展開している会社です。
家庭向け電力事業への参入は2017年に入ってからと、かなり出遅れたものの非常に競争力のある料金プランを提示、また2018年には同業の滋賀電力を買収するなど要チェックの会社です。
料金プランとサービスの解説
地域別 乗り換えでいくらお得になる?
乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました。
お得率と年間節約額 | 月170kWh |
月348kWh |
月391kWh |
月437kWh |
関西電力エリア | +6.5% +2921円 |
-4.9% -5046円 |
-6.9% -8152円 |
-8.6% -11475円 |
中国電力エリア | +52.2% +24407円 |
-5.8% -6148円 |
-7.0% -8542円 |
-8.0% -11103円 |
四国電力エリア | -2.4% -1164円 |
-6.6% -7035円 |
-8.3% -10157円 |
-9.6% -13497円 |
いずれの地域でも、「最安値」の会社には一歩及ばないものの、低料金と言える水準です。
使用量が少ない場合は、大手電力会社よりも割高になる料金設定になっています。いずれの地域でも、5000円台半ばを下回ると大手電力会社よりも割高となるので、一人暮らし世帯や共働きの二人世帯などで注意が必要です。
なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)
セット割引は?
現在のところ、セット割引はありません。
セット割引が無くても、電気料金だけで魅力的な料金水準を実現しています。
解約時の違約金は?
契約から1年以内の解約で違約金が2160円発生します。
初めて電力会社を切り替える場合は、違約金が無い新電力をおすすめします。
スマイルパワー(藤田商店)の評価
環境・エコは?
79%を卸電力取引所から、20.5%を「その他」という電源構成を公表しています(2016年度実績)
環境省を通じて公表されたCO2排出係数を見ると、2018年度実績で1kWhあたり699gと、CO2排出量がきわめて多いと言える水準です。環境負荷が大きな電気であると言わざるを得ません。
例えば四国電力と比較して30.7%、関西電力と比較して67.2%も排出量が多いです。これは同じ量の電気を使っても、関西電力と比べてCO2排出量が67.2%増やしてしまうという意味です。
低圧分割ソーラーを手がけている疑い
私が「低圧分割ソーラー」の問題を調査したところ、藤田商店が香川県さぬき市内に新電力としては最大規模の低圧分割ソーラー発電所の設置を申請していたことが判明しました(2018年末時点では「未稼働」)
低圧分割ソーラーについては様々な問題が指摘されていますが、藤田商店のそれは特に規模が大きいため今後の動向に注目したいです。