和歌山電力の料金プランを詳しく解説

広告

和歌山電力の概要


運営会社 和歌山電力 電力調達 不明
供給エリア 関西電力エリア 契約条件 特に無し(和歌山県外も可)


特徴


・和歌山発 地域密着の地域新電力
・県内の多数の公共施設にも電気を供給
・料金体系の変更を予定(2022年春)


和歌山県の高野山駅


 2015年設立で、和歌山県内では初の小売電気事業者(新電力)です。また、和歌山県に本社を置く唯一の電力会社です(2019年6月現在)


 社員わずか6名と小さな会社ですが、その小ささを生かして低コストの経営を実現。価格競争力を武器に自治体の競争入札にも参加し、和歌山市立の小中学校や水道施設などにも電気を供給しています。


 電気の調達や需給の管理は、新電力の事業支援を行っている日本新電力総合研究所(経産省登録の小売電気事業者)にアウトソーシングしており、そうした外部企業との提携を活用することで、低コストを実現しています。




料金プランとサービスの解説


関電と比べていくらお得になる?


 乗り換えで、電気料金がどれくらい安くなるのでしょうか。
 世帯人数別に、平均的な電気使用量のご家庭をシミュレーションしてみました(関電の従量電灯Aとの比較)


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
お家電灯A +3.9%
+1760円
-5.5%
-5559円
-6.8%
-7901円
-7.9%
-10407円

 料金水準は関西エリアの新電力の中では「平均クラス」です。
 通常プランのほか、「長期割」として2年契約にすると更に1%引きになります。


 なお、使用量が少ない場合は関電の従量電灯プランよりも割高になる点には注意が必要です。月240kWhがボーダーラインとなります。一人暮らし世帯や、マンション住まいで共働きの二人世帯などで注意が必要です。


解約時の違約金は?


 発生条件と金額を見ていきましょう。


プラン 発生条件 金額
お家電灯A 契約から「1年以内」の解約で発生 2160円
お家電灯A 長期割 契約期間中の解約 3240円

 初めて電力会社を切り替える場合は、違約金が無い新電力をおすすめします。例えばあしたでんきは違約金無しで更に和歌山電力よりも年間4787円(2人世帯)〜7350円(4人世帯)安いです。


支払い方法は?


 以前は口座振替のみの対応でしたが、クレジットカードでの支払いにも対応しています。


かけつけサービス


 2018年1月から、家庭や店舗向けのプランの契約者に「無料で」かけつけサービスの提供を開始しました。


 停電や水回りのトラブルが発生した時に無料で作業員を派遣し、60分まで無料で作業してくれるというものです。24時間365日対応となっています。関東エリアではいくつかの新電力が同様のサービスを提供していますが、関西エリアでは珍しいです。


和歌山電力の評価


 


電源調達調整費を導入 電気代高騰リスクがある


 和歌山電力では料金体系を変更、卸電力取引所の取引価格変動を電気代に反映する「電源調達調整費」を導入することを発表しています。


 卸電力取引所の取引価格は近年度々高騰しており、卸電力取引所からの調達に頼る多くの新電力の経営に深刻なダメージを与えています。調達コストを顧客に転嫁するため、このような電源調達調整費を導入する新電力が少しずつ増えている状況です。


 卸電力取引所の取引価格の推移によっては、電気代削減メリットが十分に得られない、あるいは電気代が高くなってしまうリスクがある点には注意が必要です。計算方法などは現時点で公表されていないため、影響については公表後に評価します。


環境面・エコ


 電源構成などは公表していません。


 環境省を通じて公表されたCO2排出係数(2017年度実績)によれば、1kWhあたりの二酸化炭素排出量は587gと、新電力としては「やや多い」と言える水準です。関電と比較しても40.4%も悪い値です。


太陽光発電の余剰電力の買い取りを開始


太陽光発電の余剰電力を買い取る和歌山電力


 和歌山電力では、2019年11月から太陽光発電の余剰電力の買い取りを開始します。固定価格買取制度の買い取り期間が終了した「卒FIT」の太陽光が対象です。


 関西エリアでは最高値水準の10円/kWhで買い取ります。また、キャンペーン対象の場合は夏季(7・8月)は11円で買い取るとのことです。詳しくは公式サイトで。




関連記事


地域別 電気料金比較表

電気料金比較シュミレーション

電力自由化Q&A

項目別おすすめ

人気の電力会社