機械式駐車場の電気料金を削減する方法
都市部でよくみられる機械式駐車場。その電気代を削減する方法を、実際に機械式駐車場を所有している私が実例を交えながら解説します。
目次
いくら掛かる?機械式駐車場の電気代
我が家の機械式駐車場の実例
我が家の機械式駐車場の検針票を紹介します。
収容台数 | 30台以上 |
---|---|
契約数 | 10台以下 |
契約容量 | 5kW |
月間使用量 | 62kWh |
築年数が古く、3ナンバー車に対応できないため稼働率が低くなっています。なお、以前に「電子ブレーカー」を導入したため、契約容量は通常よりも抑えられていると思います(過去の資料が無いため電子ブレーカーについてこの記事では詳しく検証しません)
機械式駐車場の電気料金を削減する方法
機械式駐車場の電気料金を削減する具体的な方法を紹介します。
電気料金プランを切り替える
2016年に実施された「電力自由化」では、電力会社を自由に切り替えることが可能となりました。一般家庭だけでなく、機械式駐車場で利用する「低圧電力」(動力プラン)についても電力会社を切り替えることが可能です。
切り替えに費用や工事は必要ありませんし、電力供給の質も大手電力会社と変わりません(どの電力会社を契約しても同じ経路で電気が届くため) 申し込みをネットから5分程度あれば完了します。
リスク無く、電気代を15%前後削減することが可能です。電子ブレーカーを導入していない場合であれば、削減幅が20%を超える場合もあります。
電子ブレーカーの導入
導入費用や工事が必要、また月々のリース代が必要となる場合もあるため積極的におすすめはしませんが、電子ブレーカーを導入することで機械式駐車場の電気代を削減できる場合もあります。
電子ブレーカーとは、実際に使用する電流の大きさを計測できるブレーカーです。これを導入することで多くの場合、契約容量を小さくすることができるため、電気の基本料金が安くなります。
一般的に契約容量が10kW以上である場合にメリットがあると言われています。マンションなどで、機械式駐車場だけでなく給排水ポンプなどもあわせて「低圧電力」で契約している場合はメリットを得やすいでしょう。
契約容量を半分にすることが出来る場合もありますが、導入費用や月々発生する費用とよく比較して検討する必要があります。
電子ブレーカーについては業界大手のネオ・コーポレーションに問い合わせてください。
機械式駐車場におすすめの電力会社は?
機械式駐車場の電気料金をいくら削減できるのか解説しながら、最適な料金プランを紹介します。
大手電力「低圧電力」を推奨
現在、エネルギー価格高騰により新電力の料金プランにメリットが無くなっています。大手電力の「低圧電力」(動力プラン)を推奨します。
電灯契約はどうすべきか
機械式駐車場の場合、低圧電力ともう一つ「従量電灯」の契約がある場合もあるでしょう。実はこの2つを、それぞれ別の電力会社と契約することが可能です。
ですが機械式駐車場の規模にもよりますが、切り替えのメリットが小さい場合も少なくありません。我が家のケース(10A/70kWh)では、削減額は年間500円以下です。そもそも10Aや20Aの契約を受け付けていない新電力会社も多いです。
駐車場の規模が大きい場合やマンションなどの共用部分とあわせて一定の使用量がある場合や、契約容量が30Aもしくは3kVA以上の場合は切り替えを検討してください。以下の記事で試算が出来ます。
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