茨城県で本当に安い電力会社は?
茨城県内に電気を供給している、電気代が本当に安い電力会社を446社・5181プランの電気料金データベースから厳選して、世帯人数や使用条件ごとに細かく、分かりやすく紹介します。
茨城県で電気代が安い電力会社
条件ごとに紹介します。
一般住宅(非オール電化)で安いのは
現在燃料価格が高騰しているため、燃料価格の変動を電気代に転嫁する「燃料費調整額」に上限が無い料金プランは東電の従量電灯Bよりも電気代が高くなる場合があります。必ず燃料費調整に上限がある料金プランを選んでください(東電でも「スタンダードS」などは上限無し 東京ガスなど多くの新電力には上限がありません)
燃料費調整に上限がある料金プランは非常に限られていますが、その中でも関東ではコスモでんきが上限を維持しており、東電従量電灯Bよりも料金が安いです。世帯人数別の平均使用量で東電従量電灯Bと料金を比較します。
条件 | 削減率・年間削減額 | |
---|---|---|
スタンダード | ポイントプラス | |
1人世帯 20A・月170kWh |
20A契約不可 | 20A契約不可 |
2人世帯 30A・月348kWh |
-2.2% -2520円 |
-4.5% -5169円 |
3人世帯 40A・月391kWh |
-3.2% -4320円 |
-4.5% -6043円 |
4人世帯 50A・月437kWh |
-4.9% -7440円 |
-4.5% -6965円 |
いずれも燃料費調整に上限がある料金プランです。初期費用や解約違約金の発生もありません。20A以下での契約の場合、現在わざわざ契約するメリットがある新電力は無いので東電の従量電灯Bをおすすめします。一人暮らしでも契約容量が30A以上の場合はコスモでんき(ポイントプラスの方)で1%程度電気代が安くなります。
オール電化住宅ではCDエナジー
東京電力エリアのオール電化住宅では、CDエナジーのオール電化プラン「スマートでんき」がおすすめです。
基本料金単価、電力量料金単価ともに東電のオール電化プラン(スマートライフS・L)と同額で、ポイント還元の1%分、電気代が安くなります。燃料費調整も東電のスマートライフと同額の設定です。
初期費用や解約違約金もありません。CDエナジーは大阪ガスと中部電力が共同で設立した新電力会社です。

初期費用・解約金なし
茨城県の平均電気料金は
電気料金 | 132064円 月11005円 |
21位/52都市中 |
---|---|---|
使用量 | 4967kWh 月413.9kWh |
22位/52都市中 |
総務省「家計調査」(2018〜2020年)の水戸市の平均の年間電気料金と、平均使用量のデータです。
電気代・使用量ともに全国平均をやや上回る水準です。北関東の栃木や群馬と比較すると、大幅に多いです。
理由として一つ考えられるのが、共働き率です。茨城県の共働き率は全国で30位と全国平均を下回っており、また19位の群馬と比較しても低いです。共働きが少なく、昼間在宅している時間が長いことが要因として考えられます。
茨城県の「ご当地電力会社」は?
全国では地域密着の「地域新電力」が続々登場しています。
自治体が出資した「地域新電力」も続々と登場していますが、茨城県内では今のところそのような自治体新電力は登場していません。自治体電力はその多くが経営難に陥っており、投入された血税を「溶かす」結果となっているものが目立ちます。茨城県内でそのような自治体新電力が無いことは、良いことと言えるでしょう。
一方、水戸電力や新電力いばらきなど、民間の動きとして地域密着で県内を中心に電気の販売を行っている新電力は続々と増えています。地域内での経済循環の観点から、このような地域密着の新電力と契約するのも一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。