CO2排出量ゼロの電力会社の一覧

CO2排出ゼロの電力会社を選ぼう


 一般家庭でも「CO2排出量ゼロ」の電気を使える時代がやってきました。こうした電力会社を選ぶことで、地球温暖化防止や再生可能エネルギーの普及に貢献できます。排出量ゼロのプランを一覧で紹介します。



家庭からのCO2排出の半分は「電気」


 まずはじめに、家庭からのCO2排出量の内訳を見てみましょう。


家庭のCO2排出量の内訳

出典:全国地球温暖化防止活動推進センター

 世帯あたり年間4520KgのCO2を排出していますが、その内の50.9%が「電気」となっており、家庭からのCO2排出を減らす上で電気に由来する排出を削減することが重要であることが分かります。


CO2排出量ゼロの中身をよく確認しよう


 続いて、CO2排出量ゼロの電力会社を選ぶ際の注意点を紹介します。よく確認しないと、高い電気代を払わされるだけで環境負荷の低減に大して貢献できないケースもあります。


大きく分けて二種類ある


 「CO2排出量ゼロ」の電力会社には、大きく分けて二種類あります。



 1つ目の「再生可能エネルギー100%」は説明しなくとも分かりやすいですが、問題は2つ目です。


 日本にはグリーン電力証書、J-クレジット、非化石証書と呼ばれる仕組みがあります。こうした仕組みを利用することで、CO2排出量を実質ゼロとしているプランがあります。実際には火力発電の電気を使っていても、こうした証明書を購入して添付することで、その電気を「CO2排出量ゼロ」とすることが公的に認められています。


グリーン電力証書やJ-クレジットのイメージ図

イメージ図

 「そんなのCO2排出ゼロではないじゃないか」と感じる人も多いと思いますが、こうした証明書を購入する費用は再生可能エネルギーの導入に貢献します。また証明書を売却してしまった「もともとの」再エネは再エネとして扱われなくなるため、証明書を購入した電気こそが再エネであり、CO2排出ゼロの電気となる仕組みです。


 以下の記事でも詳しく解説しているので、詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。


再エネ100%の中身にも注意!


 分かりやすい「再エネ100%プラン」ですが、ここにも注意点があります。


 国民全員で負担している「再生可能エネルギー発電賦課金(再エネ賦課金)」という費用があります。この費用は太陽光発電や風力など、再生可能エネルギーでつくられた電気を「高く買い取る」ために徴収されています。


 この再エネ賦課金を使って高く買い取られた電気を「FIT電気」と呼びます。多くの新電力は、FIT電気を含んだ電源構成を公表しています。ここに注意点があります。


 FIT電気は制度上、CO2排出量ゼロとは扱われません。CO2排出ゼロとするには、上で紹介した各種証明書を購入する必要があります。FIT電気100%ではCO2排出量はゼロにはならないので注意しましょう。


FIT電気は再エネであって再エネでない

FIT電気は再エネであって再エネでない

環境保護への貢献が小さいプランもある


 FIT電気ではない再エネも存在します。具体例を挙げると主に大手電力会社が保有する、大規模な水力発電所でつくられる電気がそうです。こうした「非FIT」の「再生可能エネルギー」は、証明書を添付せずとも再エネとして扱われ、CO2排出量はゼロです。


 水力発電100%のプランも存在しており、これは再エネ100%でありCO2排出量ゼロであることを否定しようがありませんが、問題点もあります。


 再エネの電気を選ぶ上で「追加性」という要素が重視されます。
 追加性とは、その再エネを選ぶことで世の中に再エネを増やすことが出来るのかという判断基準です。


 例えば大手電力会社の水力発電プランの場合、すでにある大型水力発電所から電気を供給するわけですが、そのプランを選んでも新規に発電所が増設されるとは考えにくいです。他の利用者が使う「水力発電の電気」が減るだけで、意味が無いとの指摘もあります。


水力発電プランには要注意


 水力でも小水力発電に関しては追加性がある案件も多いです。また、九州電力の法人向け再エネプラン(水力と地熱)は、追加で非化石証書を購入することで九州電力の他の契約者のCO2排出量を増やさないように配慮がされており、追加性が認められるでしょう。


 CO2排出量ゼロのプランは電気代が高い場合もあります。自分のお金を有意義なかたちで社会に活かしていけるよう、注意して選んでください。


CO2排出量ゼロのプランの一覧


 全国422社の新電力の中で、CO2排出量ゼロを掲げている家庭向けの電気料金プランを一覧で紹介します。


従量電灯相当のCO2ゼロメニュー


 最もベーシックな大手電力の「従量電灯」相当のプランを紹介します。料金水準の評価は、各地域の大手電力の標準的なプランである「従量電灯」との比較です。


社名
プラン名
供給エリア 備考
スマ電
スマ電CO2ゼロ
北海道・東北・
沖縄・離島除く
非化石証書を利用してCO2排出ゼロ
使用量が多ければ割安
自然電力
SE100
沖縄・離島除く
全国
非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は割高の場合も割安の場合も
小田急でんき
グリーンプラン
関東 J-クレジットを購入してCO2排出ゼロ
料金は東電と同等(わずかに安い)
ヨコハマのでんき
再エネecoプラン100
関東 非化石証書を購入してCO2排出実質ゼロ
使用量少ないと東電と同額
300kWh超えると割安
ヨコハマのでんき
グリーンオプション
関東 非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は東電より割高
ハチドリ電力 沖縄・離島除く
全国
非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は大手より1〜2%安い
まちエネ
CO2フリープラン
関東 非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は東電と同額
出光昭和シェル
グリーンプラス
沖縄・離島除く
全国
非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
使用量が多ければ割安
みい電 関東 詳細未定
グリーナでんき
RE100
東北・関東
中部・関西
グリーン電力証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は大手電力とほぼ同等
しろくま電力
従量電灯
沖縄・離島除く
全国
非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は大手電力と同等
みんな電力
プレミアム100
関東 非化石証書等を購入してCO2排出ゼロ
料金は割高の場合も割安の場合も
大阪ガス
スタイルプランE-ZERO
関西 非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は関電よりやや高
大阪いずみ市民生協
ゼロでんき
関西 J-クレジットを購入してCO2排出ゼロ
料金は関電と同等
京都生協
ゼロでんき
関西 J-クレジットを購入してCO2排出ゼロ
料金は関電と同等
コープしが
ゼロでんき
関西 J-クレジットを購入してCO2排出ゼロ
料金は関電と同等
大手電力会社
東京電力エナジーパートナー
アクアエナジー100
関東 水力発電100%のプラン
料金は大幅に割高
四国電力
再エネプレミアム
四国 水力で99%,他バイオマスと太陽光
料金は割高
中部電力
CO2フリー
中部 水力や太陽光
料金は割高
北陸電力
アクアECOプラン
北陸 水力100%
料金は割高
関西電力
再エネECOプラン(低圧)
関西 非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は高い

 中には大手電力会社の一般的なプラン(従量電灯)よりも割安、もしくは同額の料金でCO2排出量ゼロを達成しているプランもあります。財布を痛めずに環境負荷を軽減することも可能です。


 なお、オール電化プランなど、時間帯によって料金単価が変わるプランを契約している場合は、切り替えることで非常に割高になる場合が多いです。よく試算した上で検討しましょう。


オール電化プラン相当のCO2ゼロメニュー


 オール電化プラン相当で「CO2排出量ゼロ」としている料金プランも登場しています。


社名
プラン名
供給エリア 備考
ハチドリ電力 沖縄・離島除く
全国
非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は大手より1%程度安い
出光昭和シェル
グリーンプラス
沖縄・離島除く
全国
非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は割高
中部電力
CO2フリー
中部 水力や太陽光
料金は割高
関西電力
再エネECOプラン(低圧)
関西 非化石証書を購入してCO2排出ゼロ
料金は高い

 新電力のオール電化プランは、大手電力の「現行の」オール電化プランに準じた料金体系となっているため、過去のオール電化プラン(現在新規契約が出来ないもの)と比べると大幅に割高となるケースが多いので注意してください。




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