2022年版「再エネ比率」のランキング
電力各社の、2021年時点で最新の「再エネ比率」を一覧でまとめます。
目次
電力各社の再エネ比率の一覧
各社の再エネ比率をまとめます。
大手電力10社の再エネ比率
まずは大手電力10社の「再エネ比率」をまとめます。2021年4月時点で最新の2019年度実績値です。
社名 | 再エネ比率 |
---|---|
北海道電力 | 14% |
東北電力 | 13% |
東京電力 | 6% |
中部電力 | 9% |
北陸電力 | 29% |
関西電力 | 12% |
中国電力 | 6% |
四国電力 | 11% |
九州電力 | 9% |
沖縄電力 | 1% |
大手電力10社の平均は11%です。
北陸電力は水力発電の比率が28%と高いため、再エネ比率が高くなっています。
新電力上位30社
続いて、新電力で低圧電灯(主に家庭向けや小規模商店など)の販売実績で上位20社(2020年末時点)の再エネ比率をまとめます。
社名サービス名 | 再エネ比率 |
---|---|
東京ガス | 3%(19年度) |
KDDI | 3.5%(18年度) |
大阪ガス | 2%(21年度) |
ENEOSでんき | 0.3%(18年度) |
東邦ガス | 2.7%(19年度) |
eo電気 | 1%(18年度) |
Looopでんき | 7%(20年度) |
ジェイコム電力 | 3.6%(19年度) |
エネワンでんき | 0%(19年度) |
東急でんき | 11%(19年度) |
出光興産 | 0%(17年度) |
電源構成や再エネ比率が不明のものと、同じ企業グループで複数社に別れているもの(ジェイコムは地域によって販社が別れている)は省略しました。2021年4月現在、各社公式サイトに掲載されている「最新の」電源構成をまとめています。
上表にまとめた新電力の再エネ比率の平均は3.1%です。
再エネ比率の国際比較
2020年時点の再エネ比率を諸外国と比較します(出典:自然エネルギー財団)
国名 | 再エネ比率 |
---|---|
ブラジル | 85% |
カナダ | 76% |
デンマーク | 67% |
ドイツ | 48% |
スペイン | 44% |
イギリス | 43% |
イタリア | 38% |
中国 | 29% |
フランス | 27% |
オーストラリア | 26% |
インド | 23% |
日本 | 22% |
アメリカ | 20% |
韓国 | 7% |
ブラジル、カナダは水力発電、デンマークは風力発電が「主力電源」として電力供給を支えています。
電力会社の再エネ比率について
「再エネ比率」について解説します。
FIT電気は再エネ比率には含みません
一部の新電力が電源構成を公表する中で「FIT電気」を再エネに見えるような形で表記しています。
FIT電気は固定価格買取制度によって買い取られた再生可能エネルギーの電力ですが、電力を販売する際のルール上「CO2を排出する」「再エネではない」電力として扱われます。したがって上表の「再エネ比率」からはいずれも除外しています。
FIT電気を利用すること自体は何も悪いことではありませんが、環境負荷が小さな再エネではない点には注意が必要です。
2030年目標は22〜24%
わが国では、2030年時点の電源構成に占める再エネ比率を22〜24%に高める目標を設定しています。今後、目標を更に積み増して30%にするという話もあります。
2019年度時点での日本全体での再エネ比率は水力発電を含めて合計18〜20%です(記事前半の「再エネ比率」とは再エネの扱いに違いがあるとみられる) 今後10年間で更に急激な再エネの導入拡大が必要となります。