ガソリン車のCO2排出量は1Kmあたり何Kgなのか

ガソリン車のCO2排出量は?


 ガソリン車のCO2排出量はどれほどなのか。燃費別に計算した結果を、早見表にまとめます。



ガソリン車の排出量は燃費に依存する


 ガソリン車のCO2排出量は、燃費に左右されます。燃費をもとにCO2排出量を計算します。


燃費別のCO2排出量の目安一覧


 ガソリン1LのCO2排出量は2.322Kgと経産省のサイトにあったので、この数字をもとに計算します。


燃費 1Kmあたり
排出量
年間排出量
1万Km走行
備考
5Km/L 464g 4.6t ランボルギーニなど
10Km/L 232g 2.3t フォレスター
セレナ、ヴォクシーなど
15Km/L 155g 1.5t ノート、ヴィッツなど
コンパクトカー(非HV)
20Km/L 116g 1.2t ノートe-power
25Km/L 93g 0.9t 現行プリウス
アクアなど
30Km/L 77g 0.8t ヤリスHV(2WD)

 車種の目安は燃費投稿サイト「e燃費」の実燃費から求めたものです。年間排出量は、自家用車の年間平均走行距離が約1万Kmとのことなので、1万Km走行した場合の排出量です(単位はトン)


ガソリン車の燃費ごとのCO2排出量

縦軸:1Kmあたり排出量(g) 横軸:燃費(Km/L)

 5〜35Km/Lまでグラフに描くとこのようになります。


 参考までに、日本の電力会社は1kWhあたり500g程度のCO2を排出して発電しています。一般家庭の平均電気使用量が月300kWh程度なので、電気の使用で年間1.8t程度のCO2排出量となります。
 リッター12Kmのクルマで年間1万Km走ると、同じくらいのCO2排出量です。


レギュラーとハイオクの違いは?


 レギュラーガソリンとハイオクガソリンは、燃料自体のCO2排出量に差は「ほぼ無い」とされています。したがって、燃費が同じであればどちらのガソリンを給油しても排出量は変わりません。


 ですが、一般的にハイオクを給油した方がパワーや燃費が向上すると言われており、結果としてハイオクの方が「CO2排出量が少ない」と言える可能性があります。石油元売りも、以前は「数%」と数値を示してハイオクの燃費改善効果を謳っていました。


 私の実体験ですが、23年ほど前から実家にあるレギュラー仕様の古い軽自動車(スバル・ヴィヴィオ)にシェルのハイオクを給油して走らせたところ、明らかなパワーアップを実感することが出来ました(燃費については諸条件が異なるため比較は避けます) 燃費に多少の差はあるかもしれません。


古い軽自動車(スバル・ヴィヴィオ)

古い軽自動車ではハイオク給油でパワー感がアップした



ガソリン車のCO2排出量を削減するには


 ガソリン車のCO2排出量を削減する方法を考えます。


燃費を改善する


 ガソリン車のCO2排出量はガソリンの消費量に依存します。ガソリンの消費量を減らすことができれば、CO2排出量が減ります。


 クルマの使用自体を控えるというのも一つの方法ですが、現実的な解決策とは言えません。急加速・減速をしない、余計な荷物は積まないといった「エコドライブ」を心がけることで改善するしかないと思います。


道路インフラの強化と渋滞抑制


 燃費の改善とも関連して言えることですが、新しい道路の開通で所要時間の短縮が実現すれば、社会全体でCO2排出量を減らすことが出来ます。


 また、渋滞は燃費を悪化させます。渋滞を減らすことも、CO2排出量削減に効果があると言えます。出発前に予め情報を調べ、渋滞するルートや時間帯を避けることは個々人にも出来る対応策です。


バイオガソリンという取り組みも


 トウモロコシやサトウキビなどから作られたバイオエタノールを数%程度混合して作られたバイオガソリンというものがあります。


 バイオエタノールは植物由来で「カーボンニュートラル」のため、燃やしてもCO2排出量にカウントされません。バイオエタノールを混合することでCO2排出量を減らす効果が期待できます。実は国内でも既に導入されています。


年度 導入実績(原油換算)
2011年度 21.4万KL
2012年度 21.5万KL
2013年度 25.5万KL
2014年度 30.9万KL
2015年度 40.8万KL
2016年度 44.1万KL

 計算上、国内で流通しているガソリンの1%未満にバイオエタノールが混ぜられ、そしてその分のCO2排出量が減っていることになります。アメリカではガソリンや軽油に平均で約10%のバイオ燃料を混ぜることが義務付けられています。


 ただし、バイオエタノールにも問題点や課題もあります。ガソリンと比べて熱量が低く、バイオエタノールの混合率を高めることでパワーダウンなどの支障が生じる点や、あるいは原料がトウモロコシなど食糧であるため、食糧価格の高騰の原因となっていた時期もありました。


 バイオエタノールの導入拡大にあたっては、食料と競合しない植物や藻などから精製されるバイオエタノールの導入拡大が必要と言えます。


「他」で吸収する


 燃費の改善などの努力は、難しいですし大きな効果が無いというのが実態です。ガソリン車の使用以外の部分でCO2排出の抑制を図るのが現実的かつ効果的です。


出典:全国地球温暖化防止活動推進センター

出典:全国地球温暖化防止活動推進センター

 一般家庭のCO2排出量の約50.9%が「電気」に由来すると言われています。最近は大手電力会社と同等か、それより安い料金で使える「CO2排出量ゼロ」の電気料金プランが続々登場しているので、このような電力会社に切り替えるのが効果的です。手続きも、ウェブで5分あれば完了しますし工事も必要ありません。


 CO2排出量ゼロの電力会社に切り替えることで、自動車1台分相当のCO2排出量を概ね削減出来ます。


電気自動車との比較


 電気自動車との比較結果は、以下の記事に詳しくまとめているのでこちらを参照してください。




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