バイオマス発電の特徴
環境への優しさ
建築廃材や汚泥、家畜糞など、生物(バイオ)由来のものならなんでも燃料になりうるバイオマス発電。固形燃料を燃やした時に発生する蒸気の力、または発酵メタンガスの力を利用して、発電機関であるタービンを回しています。 仕組み自体は火力発電と同じですが、植物の力を借りた「カーボンニュートラル概念」にもとづくバイオマス発電の場合、理論上のCO2排出量はゼロです。
本来処分されるはずだったものが資源として生まれ変わることを考えると、他の再生可能エネルギー発電と比べても環境に優しい発電方法だといえそうですね。
ですが、最近急増しているパームヤシ殻を燃料としたバイオマス発電所については、必ずしも環境にやさしいとは言い切れません。
価格
ゴミすら燃料に変えてしまうバイオマス発電ですが、現状ではそのゴミを安定的に調達するのは少し難いようです。また木材由来の燃料を用いた場合の発電コストは1kwあたり17円、汚泥を燃料とする場合は40円、と使用燃料によって異なるものの発電コストは総じて高め。木材と石炭の混合燃料で発電するなどの方法も行われていますが、まだコスト的に有利だとは言えません。
当面の間はバイオマス発電に低価格を求めるのは無理なようですが、今後燃料の開発や調達法が整備されれば、経済性とエコを兼ね備えた無敵のクリーン電力になるでしょう。
購入できる電力会社
現在バイオマス発電由来の電力を取り扱っている新電力は増えてきています。中でも自社設備を所有している「イーレックス」はバイオマス発電を積極的に推進しています。
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