原子力発電の特徴
環境への優しさ
発電時のCO2排出量は理論上ゼロ、原料の採掘や建設・輸送時に排出されるCO2も再生可能エネルギー発電並み、という面だけ見ると原子力発電は実に環境に優しい発電方法に見えます。実際に原発全機停止中の現在、火力発電に依存した日本は発電量が減ったにもかかわらずCO2排出量は増えてきているのです。ですが2011年以降は、「万が一」の時に原子力発電が環境や人間に与える影響を問題視する声が多くあがるようになってきました。原子力発電が環境に優しい発電法かどうかは賛否両論といったところです。
価格
原子力発電はコスト的にはかなり優れた発電方法です。原発停止によって火力発電が主流となった今、各電力会社がこぞって電気代を値上げせざるを得なかったことからもそれはうかがえます。1Kwあたりの燃料費は約1円(石油火力は16円、天然ガスは9円程度)、設備維持費に6兆円近い事故リスク対応費用を上乗せしても1Kwあたりたったの9円です。燃料費がかからない太陽光・水力発電などと比べても、稼働さえしていれば常に安定した発電効率を保てる原子力発電はコスト的に有利です。
また、経産省では2015年再稼働予定の川内原発1号機に対し、余剰電力を電力卸市場に売るよう指導しています。これも低価格な原発由来の電力が反映されることによって、電力市場全体の売買価格の低下に期待できるということのようです。
購入できる電力会社
基本的には電力卸市場でのみ取引される原子力由来の電力を消費者が選んで購入するのは難しくなってくるでしょう。今後詳しい情報が集まり次第掲載します。
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