あしたでんきとENEOSでんきの比較


「あしたでんき」はサービスを終了しました。この記事は過去情報です。

あしたでんきとENEOSでんきの比較


 エネゴリくんのCMでもおなじみ、ENEOSでんきは既に50万件を超える契約を獲得。一方あしたでんきも電力比較サイトで「安い」と表示されることから、根強い人気をほこります。実際に2社とも契約した経験を持つ私が、電気料金・サービス・エコなどあらゆる面から2社を詳しく比較します。



私の利用歴


 出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。


あしたでんきの申込み画面

あしたでんきの申込み画面

 ENEOSでんきは電力自由化がスタートした直後の2016年5月から約1年、あしたでんきは2018年7月から4ヶ月間、それぞれ自宅で契約しました。利用した実体験や、情報収集のために何度も問い合わせた経験をふまえてこの2社を詳しく比較していきます。


あしたでんきとENEOSでんきの比較


  あしたでんきとENEOSでんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。各地の大手電力会社の「従量電灯」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+6.4%
+3166円
-1.5%
-1637円
-5.6%
-7289円
-8.7%
-13060円
ENEOSでんき
2年契約
-3.0%
-1479円
-4.3%
-4777円
-4.7%
-6028円
-4.9%
-7364円
ENEOSでんき
東北Bプラン
-2.2%
-1073円
-3.6%
-3946円
-4.0%
-5094円
-4.2%
-6321円

 一人暮らし、二人暮らし世帯ではENEOSでんきの方が安く、3人以上の世帯ではあしたでんきの方が安いです。


 ENEOSでんきは一人暮らし世帯では東北で「最安値クラス」です。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+3.2%
+1660円
-4.5%
-5152円
-8.2%
-10942円
-11.0%
-16897円
ENEOSでんき
2年契約
-3.6%
-1824円
-7.1%
-8065円
-7.9%
-10497円
-8.6%
-13098円
ENEOSでんき
Vプラン
-2.8%
-1412円
-6.4%
-7237円
-7.2%
-9566円
-7.9%
-12057円

 一人暮らし、二人暮らし世帯ではENEOSでんきの方が安く、3人以上の世帯ではあしたでんきの方が安いです。


 ENEOSでんきは一人暮らし世帯では東京電力エリアの新電力の中で「最安値クラス」です。一方、あしたでんきも3人以上の世帯では最安値クラスと言える低料金となっています。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+1.1%
+572円
-3.1%
-3512円
-6.3%
-8213円
-8.7%
-13003円
ENEOSでんき
2年契約
-2.7%
-1388円
-3.9%
-4397円
-4.3%
-5601円
-4.6%
-6889円
ENEOSでんき
中部Bプラン
-1.9%
-977円
-3.2%
-3552円
-3.6%
-4654円
-3.9%
-5832円

 一人暮らし、二人暮らし世帯ではENEOSでんきの方が安く、3人以上の世帯ではあしたでんきの方が安いです。


 ENEOSでんきは一人暮らし世帯では中部電力エリアの新電力としては「最安値クラス」です。あしたでんきについても、4人世帯では中部で最安値クラスとなっています。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
あしたでんき
標準プラン
-0.5%
-228円
-9.7%
-9875円
-11.4%
-13332円
-12.9%
-17031円
ENEOSでんき
2年契約
-5.1%
-2297円
-6.6%
-6758円
-6.8%
-7910円
-6.9%
-9143円
ENEOSでんき
関西Aプラン
-4.3%
-1922円
-5.9%
-5964円
-6.0%
-7013円
-6.2%
-8136円

 一人暮らし世帯のみENEOSが、二人以上の世帯ではあしたでんきの方が安いです。



 ENEOSでんきは一人暮らし世帯では関西の新電力の中でも「最安値クラス」です。一方、あしたでんきも2人以上の世帯では関西で最安値クラスと言える低料金となっています。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+4.8%
+2234円
-6.0%
-6398円
-7.6%
-9283円
-9.0%
-12369円
ENEOSでんき
2年契約
-3.1%
-1446円
-4.6%
-4868円
-5.0%
-6115円
-5.4%
-7449円
ENEOSでんき
中国Aプラン
-2.3%
-1075円
-3.8%
-4073円
-4.3%
-5217円
-4.7%
-6441円

 一人暮らし世帯のみ、ENEOSでんきが安いです。あしたでんきは月の使用量が230kWhを下回ると、中国電力よりも割高となるので注意が必要です。


 2人以上の世帯では、あしたでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+1.8%
+813円
-4.6%
-4606円
-8.3%
-9749円
-11.1%
-15002円
ENEOSでんき
2年契約
-3.0%
-1377円
-4.5%
-4530円
-4.9%
-5791円
-5.3%
-7139円
ENEOSでんき
九州Aプラン
-2.1%
-972円
-3.7%
-3699円
-4.1%
-4857円
-4.5%
-6095円

 一人暮らし世帯についてはENEOSでんきの方が安いです。あしたでんき以外の九州電力エリアの新電力の中でも「最安値水準」と言えます。


 2人以上の世帯ではあしたでんきの方が安いです。特に3人以上の世帯では、九州エリアの新電力としては上位に入るお得な料金プランと言えます。


ENEOSでんきの公式サイト


 なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。


サービスの違い


あしたでんき ENEOSでんき
初期費用 無し 無し
解約時の違約金 無し 通常プランは無し
2年契約は途中解約で1100円
見える化 あり
データ更新は数時間遅れ
あり
データ更新は数時間遅れ
付帯サービス 無し 駆けつけサービス
支払い方法 クレジットカード クレジットカード、口座振替

 サービス面では、ENEOSでんきに軍配が上がります。


 ENEOSの「駆けつけサービス」は電気のトラブルが発生した際に、自宅まで作業員が来てくれて一定時間内(30分)まで無料で作業してくれるというものです。私は利用したことがありませんが、ENEOSは年3回まで電球交換もしてくれます。他社にも駆けつけサービスがあるところはありますが、電球交換をしてくれるのは珍しいです(ただし電球代は実費) 高齢者世帯に非常におすすめです。


あしたでんきの見える化

あしたでんきの「見える化」

 顧客対応については両社ともこれまでに何度もメールや電話で問い合わせていますが、新電力としてはレベルが高いです。特にENEOSのコールセンターは私がこれまでに数十社と問い合わせをしてきた中でも対応の良さはトップクラスだと思います。他社のオペレーターがしどろもどろになるような質問にも的確に答えてくれたのが好印象です(動力プランの「負荷率割引」について聞いた)


ENEOSでんきの「見える化」

ENEOSでんきの「見える化」
数時間遅れでどんどんデータが反映されていく

ENEOSでんきの公式サイト


環境・エコは?


 あしたでんきは電源構成を公表していません。ENEOSでんきについては、ガス火力38%、石油火力26%といった電源構成を公表しています(詳細は公式HPで)


CO2排出量 あしたでんき ENEOSでんき
2020年度 464g 472g
2019年度 436g 494g
2018年度 766g 494g
2017年度 727g 509g
2016年度 データ無し 459g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 あしたでんきは新電力としては著しくCO2排出量が大きいと言わざるを得ない成績を残してきましたが、19年度実績で一気に改善し、新電力としては「平均的」なCO2排出量を実現しています。


 ENEOSでんきはいずれの年度でも新電力としては「平均的」といえるCO2排出量です。年々、少しずつ改善傾向にあることが見て取れます。再生可能エネルギーの開発に巨額の投資を行っており、今後更なる改善が期待できます。


特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


あしたでんき


 地域によって若干異なりますが、3人以上の世帯でENEOSでんきよりも電気代が安いと言えます。ENEOSだけでなく他の新電力と比較しても、概ね3人以上の世帯では「最安値クラス」と言える料金プランです。


 東京電力が設立し、昭和シェル石油なども出資しているエネルギーベンチャー企業です。


ENEOSでんき


ENEOSでんき


 一人暮らし、二人暮らし世帯であしたでんきよりも安いです。特に一人暮らし世帯については、あしたでんき以外の新電力と比較しても「最安値クラス」と言ってよい低料金です。


ENEOSでんきの公式サイト



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