あしたでんきとLooopでんきの比較


「あしたでんき」はサービスを終了しました。この記事は過去情報です。

あしたでんきとLooopでんき


 料金プランがよく似ているあしたでんきとLooopでんき。それぞれどう違うのか、両社とも契約して利用したことがある私が、実体験を交えながらこの2社の料金プランやサービス内容を詳しく比較します。Looopでんきの値上げ対応済み



私の利用歴


 Looopでんきを2017年6〜11月の6ヶ月間、あしたでんきを2018年7月〜10月の3ヶ月間それぞれ自宅で利用しました。


 あしたでんきの方が契約期間が短いですが、特に深い意味はありません。出来るだけ多くの新電力を自分で契約して確かめたいと考えているため、数ヶ月ごとに切り替えを行っています。


あしたでんきの電気使用量のグラフ

あしたでんきの電気使用量のグラフ

あしたでんきとLooopでんきの比較


 あしたでんきとLooopでんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 まずは気になる料金プランを見てみましょう。
 各地域の大手電力の「従量電灯」プランとの料金比較です。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+7.3%
+4423円
+0.8%
+1012円
-2.7%
-4101円
-5.2%
-9286円
あしたでんき
標準プラン
非対応

 あしたでんきは北海道には非対応です。直接問い合わせてみましたが、参入の予定も今のところ無いとのことでした。


 Looopでんきは、2人以上の世帯では北海道エリアでも最安値クラスと言える低料金です。また、北電と比較してCO2排出量も大幅に少ないです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+14.5%
+7246円
+6.1%
+6714円
+1.6%
+2094円
-1.7%
-2572円
あしたでんき
標準プラン
+6.4%
+3166円
-1.5%
-1637円
-5.6%
-7289円
-8.7%
-13060円

 あしたでんきの方が安いです。


 3人以上の世帯ではトップクラスの低料金です。ただし、1人世帯では東北電力よりも割高、また2人世帯でも削減幅はわずかなので他社をおすすめします。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+14.4%
+7372円
+5.8%
+6540円
+1.7%
+2195円
-1.4%
-2213円
あしたでんき
標準プラン
+3.2%
+1660円
-4.5%
-5152円
-8.2%
-10942円
-11.0%
-16897円

 あしたでんきの方が安いです。


 3人以上の世帯ではトップクラスの低料金です。ただし、1人世帯では東京電力よりも割高、また2人世帯でも削減幅は小さいので他社をおすすめします。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+10.8%
+5672円
+6.2%
+6927円
+2.7%
+3516円
+0%
+106円
あしたでんき
標準プラン
+1.1%
+572円
-3.1%
-3512円
-6.3%
-8213円
-8.7%
-13003円

 あしたでんきの方が安いです。


 3人以上の世帯ではトップクラスの低料金です。ただし、1人世帯では中部電力よりも割高、また2人世帯では他の新電力会社の方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+16.8%
+7484円
+12.3%
+11648円
+8.9%
+9807円
+6.4%
+8040円
あしたでんき
標準プラン
非対応

 あしたでんきは北陸エリアには対応していません。


 Looopでんきの料金水準は「上位」と言えるお得な水準で、解約時の違約金発生が無いプランとしてはトップクラスです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+15.3%
+6911円
+4.7%
+4740円
+2.7%
+3089円
+1.0%
+1322円
あしたでんき
標準プラン
-0.5%
-228円
-9.7%
-9875円
-11.4%
-13332円
-12.9%
-17031円

 あしたでんきの方が安く、2人以上の世帯ではトップクラスの低料金です。
 一人暮らし世帯の使用量でも関電より安くなりますが、他に更に安い新電力があるので他社を検討することをおすすめします。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+15.8%
+7389円
+3.9%
+4161円
+2.1%
+2582円
+0.7%
+892円
あしたでんき
標準プラン
+4.8%
+2234円
-6.0%
-6398円
-7.6%
-9283円
-9.0%
-12369円

 あしたでんきの方が安いです。2人世帯の使用量では、中国電力エリアの新電力の中でも上位のお得な料金プランです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+14.9%
+7101円
+4.6%
+4887円
+2.5%
+3029円
+0.7%
+1042円
あしたでんき
標準プラン
非対応

 あしたでんきは四国には非対応です。
 Looopでんきに関しても、四国では上位からはやや外れる料金水準と言えます。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+12.4%
+5709円
+5.4%
+5415円
+1.3%
+1511円
-1.8%
-2417円
あしたでんき
標準プラン
+1.8%
+813円
-4.6%
-4606円
-8.3%
-9749円
-11.1%
-15002円

 あしたでんきの方が安いです。
 2人以上の世帯では、九州電力エリアでは上位のお得な料金プランと言えます。1人世帯では九電よりも割高なので注意してください。


サービスの違い


あしたでんき Looopでんき
解約時の違約金 無し 無し
初期費用 無し 無し
支払方法 クレジットカード クレジットカード
見える化 対応
データ更新は数時間遅れ
対応
データ更新は数時間遅れ
駆けつけサービス 無し 東電エリアのみ

 Looopでんきは東京電力エリアのみ電気のトラブル駆けつけサービスを提供しています。
 電気がつかない、停電したといったトラブルが発生した際に、無料で自宅まで来て対処してくれるサービスです。あしたでんきにはありません。


 その他のサービスとしては、両社ともウェブで自宅の電気使用量をグラフなどで確認できる「見える化」を提供しています。
 1時間単位で確認できるあしたでんきに対し、Looopは30分単位とより細かく確認できます。また、大手電力会社のプランと比較して「いくらお得」になったのか表示する「節約額チェッカー」という機能もあり、Looopの方が充実した内容になっています。


Looopでんきの「節約額チェッカー」

Looopでんきの「節約額チェッカー」

 顧客対応については私が利用した時には、特に両社とも問題があるとは感じませんでした。
 両社とも電話(フリーダイヤル)とメールでの問い合わせに対応していますが、Looopは年中無休の9〜20時、あしたでんきは年末年始除く9〜17時と、Looopの方がコールセンターが長く開いています。


環境・エコは?


 あしたでんきは電源構成を一切公表していません。
 それに対しLooopでんきは再生可能エネルギーが26.3%、「その他」73.7%という電源構成を公表しています(2017年度実績)


CO2排出量 あしたでんき Looopでんき
2020年度 464g 349g
2019年度 436g 349g
2018年度 766g 349g
2017年度 727g 349g
2016年度 データ無し 349g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 Looopでんきの方がCO2排出量が少ないと評価できます。


 Looopでんきはいずれの年度でも、新電力としては非常に優秀な成績を残しています。CO2排出量が少ない、環境負荷が小さな電力を供給しています。


 あしたでんきは19年度以降、大幅な改善を見せており、Looopには劣るものの新電力としては悪くない排出量です。なお、過去年度の成績は新電力としては著しく悪いといえるものでした。


特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


Looopでんき


 2011年に太陽光発電事業を母体として設立されたエネルギーベンチャーです。新電力として順調に契約を伸ばして11位のシェアを獲得しています。2018年秋に中部電力から10%の出資を受けました。


 サービス面ではあしたでんきよりも優位と言えます。また、あしたでんきと比べてCO2排出量が少ない点もメリットといえるでしょう。2022年6月に値上げを実施します(当サイトの試算は値上げ後の料金単価での試算)


あしたでんき


 あしたでんきは東京電力グループが設立した新電力です。東電の「別働隊」として、本体では出来ない事に挑戦する「ベンチャー」的な性格を持った会社です。


 Looopでんきと比較すると、単純に料金が少し安く設定されているのが特徴です。あしたでんきが対応している全地域で、Looopよりも料金が安いです。電気代の安さで選ぶなら、あしたでんきがおすすめでしたが2022年6月をもってサービス終了となりました。




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