あしたでんきとエルピオでんきの比較


あしたでんきとエルピオでんきはサービスを終了しました。この記事は過去情報です。

あしたでんきとエルピオでんきの比較


 どちらも電気代の安さを武器に電力比較サイトなどで人気を集める「あしたでんき」とエルピオでんき。実際に2社とも自宅で利用した経験をもつ私が、この両社の電気料金やサービスを詳しく解説します。



私の利用歴


 出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。


 あしたでんきについては、2018年7月から4ヶ月間、エルピオでんきは2019年4月から同じく4ヶ月間、それぞれ自宅で契約して使いました。契約してみて感じたことも交えながら、詳しく解説します。


あしたでんきとエルピオでんきの比較


  あしたでんきとエルピオでんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 まずは気になる料金プランを見てみましょう。各地の大手電力会社の「従量電灯」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+6.4%
+3166円
-1.5%
-1637円
-5.6%
-7289円
-8.7%
-13060円
エルピオでんき
スタンダードS
20A契約不可 -3.2%
-3489円
-6.3%
-8150円
-8.4%
-12534円

 2・3人世帯ではエルピオでんきが安く、4人世帯ではあしたでんきが安いです。
 あしたでんきは基本料金が0円という料金体系なので、契約アンペアが大きい世帯でお得です。


 3人以上の世帯では、エルピオでんき・あしたでんきともに東北電力エリアでは最安値クラスです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+3.2%
+1660円
-4.5%
-5152円
-8.2%
-10942円
-11.0%
-16897円
エルピオでんき
スタンダードS
20A契約不可 -7.4%
-8371円
-11.2%
-14862円
-11.7%
-17850円

 2人以上の世帯では、いずれもエルピオでんきの方が安いです。
 関東エリアの新電力としては両社とも「最安値クラス」ですが、エルピオでんきの方が安くなる世帯が多いでしょう。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+1.1%
+572円
-3.1%
-3512円
-6.3%
-8213円
-8.7%
-13003円
エルピオでんき
スタンダードS
20A契約不可 -4.0%
-4528円
-6.3%
-8136円
-7.7%
-11428円

 2人世帯ではエルピオでんきが安く、3人以上の世帯ではあしたでんきが安い結果となりました。あしたでんきは基本料金が0円なので、契約アンペアが大きい世帯でお得です。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
あしたでんき
標準プラン
-0.5%
-228円
-9.7%
-9875円
-11.4%
-13332円
-12.9%
-17031円
エルピオでんき
使った分だけS
+0.4%
+179円
-8.9%
-9040円
-10.6%
-12394円
-12.1%
-15982円

 エルピオでんき、あしたでんきともに関西エリアでは最安値クラスですが、僅差であしたでんきの方がより安くなっています。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+4.8%
+2234円
-6.0%
-6398円
-7.6%
-9283円
-9.0%
-12369円
エルピオでんき
使った分だけS
+3.0%
+1377円
-7.7%
-8152円
-9.2%
-11253円
-10.5%
-14571円

 エルピオでんきの方があしたでんきよりも安いです。他社と比較しても、中国電力エリアの新電力としては最安値クラスと言えます。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
あしたでんき
標準プラン
+1.8%
+813円
-4.6%
-4606円
-8.3%
-9749円
-11.1%
-15002円
エルピオでんき
使った分だけS
20A契約不可 -5.0%
-4982円
-8.6%
-10171円
-11.4%
-15474円

 僅差でエルピオでんきの方が安いです。
 あしたでんきと共に、3人以上の世帯では九州電力エリア内で最安値クラスです。


サービスの違い


 続いて、両社のサービスの違いを比較します。


あしたでんき エルピオでんき
解約時の違約金 無し 無し
初期費用 無し 無し
支払方法 クレジットカード クレジットカード
口座振替
見える化 対応
データ更新は数時間遅れ
対応
データ更新は数時間遅れ
駆けつけサービス 無し 対応

 「駆けつけサービス」は、電気が点かないなどのトラブルが発生した際に無料で作業員を派遣し、一定時間内まで無料で作業してくれるというサービスです。あしたでんきにはありませんが、エルピオでんきにはあります。


 「見える化」は、自宅の電力使用量をグラフで確認できる機能です。
 あしたでんきは、エルピオでんきとも数時間遅れでどんどん反映されていました。機能としては使い勝手はエルピオでんきの方が良かったです。


エルピオでんきの「見える化」のグラフ

エルピオでんきの「見える化」のグラフ

 サービス全体としては、エルピオでんきの方がやや上回っていると評価できるでしょう。


環境・エコは?


CO2排出量 あしたでんき エルピオでんき
2020年度 464g 433g
2019年度 436g 612g
2018年度 766g 506g
2017年度 727g 604g
2016年度 データ無し 571g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 年度によって優劣が入れ替わる、また数値の増減が大きいため評価が難しいところですが、最新年度の成績ではエルピオでんきの方がCO2排出量が少ないと言えます。新電力の中でも排出量が少ないと言える、優秀な成績です。あしたでんきについても、新電力としては平均的といえる水準です。


特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


あしたでんき


あしたでんきの「見える化」

あしたでんきの「見える化」グラフ

 東電系の新電力です。


 関西エリアと、東北電力エリアで50A以上で契約している場合はエルピオでんきよりも電気代が安くなります。サービス面では、口座振替に対応していないなどエルピオよりもやや劣ると言えます。


エルピオでんき


 千葉のプロパンガス屋さんの電気です。あしたでんきよりも安い料金プランを提示している地域も多いです。また、申込み特典として「少なくない額」のAmazonギフト券がもらえるキャンペーンを頻繁に実施しているので、こちらも要チェックです。




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