あしたでんきと東京ガスの比較
新電力としては全国1位の250万件以上の契約数をほこる東京ガスの電気。それに対し「あしたでんき」は電力比較サイトを中心に根強い人気をほこります。実際に両社とも自宅で契約した経験を持つ私が、電気料金・サービス・環境面から詳しく比較します。
目次
私の利用歴
出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。
東京ガスの電気は2017年12月から約半年、あしたでんきはその直後の2018年7月から4ヶ月にわたり自宅で利用しました。自分で使ってみた感想や、情報収集のため何度も問い合わせた経験を交えながら詳しくは比較していきます。
あしたでんきと東京ガスの比較
あしたでんきと東京ガス、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。各地の大手電力会社の「従量電灯」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
あしたでんき 標準プラン |
+3.2% +1660円 |
-4.5% -5152円 |
-8.2% -10942円 |
-11.0% -16897円 |
東京ガス 基本プラン ガスとセット |
-3.5% -1812円 |
-5.8% -6626円 |
-6.5% -8614円 |
-7.0% -10736円 |
東京ガス 基本プラン 電気だけ |
-3.1% -1565円 |
-5.4% -6091円 |
-6.0% -7993円 |
-6.5% -10025円 |
1〜2人暮らしでは東京ガスが、3人以上の世帯では「あしたでんき」の方が安いです。
あしたでんきは基本料金が0円なので、基本料金が高くなる40A以上で契約している場合は東京電力エリアの新電力の中で最安値クラスの料金プランです。

サービスの違い
あしたでんき | 東京ガス | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
見える化 | あり データ更新は数時間遅れ |
あり データ更新は1日1回 |
付帯サービス | 無し | クラシル有料機能 (ガスとセット契約のみ) |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード、口座振替など |
以前は東京ガスの電気に無料で「駆けつけサービス」が付いていましたが、料金プランの変更に伴って廃止されました。
東京ガスはガスとセット契約にすると、レシピサイト「クラシル」の有料機能が使える特典が付いており、特に付帯サービスが無いあしたでんきと比べると充実した内容といえます。

環境・エコは?
あしたでんきは電源構成を公表していません。 東京ガスは主に自社のLNG火力発電所から調達しています(LNG火力が80%)
CO2排出量 | あしたでんき | 東京ガス |
---|---|---|
2020年度 | 464g | 364g |
2019年度 | 436g | 364g |
2018年度 | 766g | 398g |
2017年度 | 727g | 371g |
2016年度 | データ無し | 382g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
結果は一目瞭然で、東京ガスの方がCO2排出量が少ないです。東京ガスは新電力としてはとても優秀な成績で、CO2排出量が少ないと評価できます。
あしたでんきについては19年度以降は「平均的」な水準へと改善されています。18年度以前はCO2排出量が非常に多かったので、大きな改善と言えます。

特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
あしたでんき
契約アンペアが40A以上の世帯では、東京電力エリアの新電力の中で最安クラスです。契約容量が大きい場合に東京ガスよりも安くなります。
東京ガスの電気
1〜2人世帯で電気代が安いです。特に一人暮らし世帯については東京電力エリアの新電力の中で最安値クラスと言えます。
また、CO2排出量でも主要な新電力(シェア上位10社)の中でも最も少ない水準なので、環境負荷が小さい面でもおすすめです。
