シン・エナジーとCDエナジーの比較

シン・エナジーとCDエナジーの比較


 ともに中堅規模の新電力であるシン・エナジーとCDエナジーの料金プラン、サービス内容を1対1で比較し、どちらを契約すべきか結論を出します。電気の使用量によって選ぶべき答えが違うので、シミュレーションの結果を示しながら解説します。



シン・エナジーとCDエナジーの比較


  シン・エナジーとCDエナジー、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 東京電力の標準的なプランである「従量電灯B」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
シン・エナジー
きほんプラン
20A契約不可 -7.0%
-7895円
-7.4%
-9816円
-7.7%
-11845円
シン・エナジー
シンぷるプラン
20A契約不可 -4.5%
-5108円
-8.1%
-10811円
-10.9%
-16673円

 CDエナジー、シン・エナジーともは燃料費調整に上限が無いため、燃料価格が高騰している2022年現在、東電の従量電灯(燃料費調整に上限がある)よりも電気代が高くなる場合があり契約を推奨できません。


シンエナジー公式サイト CDエナジーダイレクトの公式サイト

サービスの違い


 付帯サービスなどの提供条件を比較します。


シン・エナジー CDエナジー
初期費用 無し 無し
解約時の違約金 無し 無し
(上記3プラン)
見える化 あり あり
付帯サービス 無し 無し
支払い方法 口座振替、クレジットカード 口座振替、クレジットカード

 2社とも、特に目立った付帯サービスは提供していません。


CDエナジーダイレクトの「見える化」

CDエナジーダイレクトの「見える化」

 私は実際に2社とも自宅で契約した経験がありますが、CDエナジーの方がマイページの機能が充実していた点は評価します。使用量実績に基づいた「省エネレポート」では、予め登録した同じような使用環境のほかの家庭と電気使用量を比較することが出来ます。


シンエナジー公式サイト CDエナジーダイレクトの公式サイト

 なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。


環境・エコは?


 「環境負荷」を比較します。


CO2排出量 シン・エナジー CDエナジー
2020年度 473g 432g
2019年度 518g 432g
2018年度 592g 430g
2017年度 400g データ無し
2016年度 605g データ無し

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。CDエナジーは2018年度から事業を開始したため、それ以前のデータがありません。


 CDエナジーの方が排出量が少ないと評価できます。東電と比較しても、CDエナジーは「低排出」であるのに対し、シン・エナジーは東電よりCO2排出量が多いです。


 2社とも電源構成を公表していません。


シンエナジー公式サイト CDエナジーダイレクトの公式サイト

特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


シン・エナジー


 オリックスや三井物産、神戸の地銀である「みなと銀行」などから出資を受けている中堅の新電力です。


 


マイページの「ぴったりプラン診断」機能

マイページの「ぴったりプラン診断」機能

 JR西日本系や、オリックスなどが出資する中堅の新電力です。


 上で紹介した「きほんプラン」以外にも、昼間の料金単価が安いプランや深夜の料金単価が安いプランがあります。マイページにて、毎月どのプランが安いのか診断する機能を提供しているので、まずは「きほんプラン」で申し込んでから数ヶ月様子をみてプランを切り替えるのもおすすめです。


シンエナジー公式サイト

CDエナジー


CDエナジーダイレクトの契約書面

契約後に届く書面

 中部電力と大阪ガスが共同出資で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。


 20Aで契約している場合にシン・エナジーよりも安いです。また、別途ガスとのセット割引もあります(東京ガスのエリアのみ)


 CO2排出量がシン・エナジー、東電と比較して少ない点と、マイページの機能が充実している点もメリットとして指摘できます。


CDエナジーダイレクトの公式サイト



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