CDエナジーと楽天でんきの多方面比較
CDエナジーと楽天でんき。電気代が本当に安いのはどちらなのか。世帯人数別の平均使用条件での料金比較や、2社のサービスの違いも詳しく比較します。
目次
CDエナジーと楽天でんきの比較
CDエナジーと楽天でんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの平均使用量で東京電力エナジーパートナーの標準メニュー(スタンダードS)と料金比較します(2024年10月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元含む、同額の再エネ賦課金・政府電気代補助金は含まない)
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
CDエナジー ベーシックでんきB |
-1888円 | -6667円 | -9366円 | -12221円 |
CDエナジー シングルでんき |
20A契約不可 | -2522円 | -2862円 | -3210円 |
CDエナジー ファミリーでんき |
+54157円 | -6105円 | -9268円 | -12621円 |
楽天でんき |
楽天でんきは市場連動型プランといって、電力取引価格の変動を電気代に転嫁する特殊な料金体系を採用しています。CDエナジーや東京電力、東京ガスなどとは異なる値動きをするため、詳細な料金は当サイトの電気料金一括シミュレーションで確認してください。毎月変動する単価を反映した試算を提供しています。
2024年2月の調整単価をふまえた料金比較では、上記いずれの使用条件でもCDエナジーの方が電気代が安いです(CDエナジーのベーシックでんきプラン)
楽天でんきはCDエナジーより高いだけでなく、東京電力の標準メニューと比較しても大幅に割高になっているので注意してください(2024年2月分調整単価) 4人世帯の平均使用条件で年間約4万円も割高です。東電より安いCDエナジーの方が安いことは言うまでもないことです。
サービスの比較
CDエナジー | 楽天でんき | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | ベーシック、シングル ファミリープランなどは解約違約金無し |
無し |
見える化 | あり | あり |
付帯サービス | 無し | 無し |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード |
CDエナジーは吉本興業などの映像サービスなどが付帯するプランでは解約違約金の設定がありますが、ベーシック・シングル・ファミリーなどの基本的な料金メニューでは解約違約金はありません。
2社とも目立った付帯サービスは無く、サービス面で大きな差は無いと言えます。
電気使用量をウェブで確認できる「見える化」に関しては、シンプルだが情報反映が早い(数時間遅れ)の楽天でんきと、高機能だが情報反映が遅い(1日1回まとめて)のCDエナジーという違いがあります。
定量的な違いではないので一感想として付け加えると、顧客対応に関しては楽天でんきよりもCDエナジーの方が質が高いと、実際に2社とも利用した経験をふまえて感じます。CDエナジーの方は大阪ガスの子会社で事務処理を行っているようで、問い合わせにも丁寧に対応しています。
楽天でんきの方は良くも悪くもIT企業っぽい対応で、メールでの問い合わせにも定型文で返信をして来ることがあり、込み入った内容の問い合わせをした際に質問の趣旨とズレた回答が返ってきたことがあります。対応が全くもって悪いというわけではありません。
環境・エコの比較
電力会社によって、電気をつくる際のCO2排出量などに大きな差があります。2社の環境負荷を数値で比較します。
CO2排出量 | CDエナジー | 楽天でんき |
---|---|---|
2022年度 | 319g | 423g |
2021年度 | 361g | 423g |
2020年度 | 432g | 534g |
2019年度 | 432g | 534g |
2018年度 | 430g | 512g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
上記のいずれの年度においても、楽天よりCDエナジーの方がCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと評価できます。CDエナジーは他の新電力と比較しても、CO2排出量が少ないと評価できる水準です(特に2022年度)
楽天でんきに関しても、21・22年度の水準であれば特に排出量が多いわけでもなく、良好な水準です。
それぞれの特徴・ちがい
最後に、2社の特徴をまとめます。
CDエナジーの特徴
中部電力と大阪ガスが共同で設立し、首都圏で電気やガスなどの販売を行っている会社です。
楽天でんきと電気料金を比較すると、記事執筆時点での直近1年以上の傾向としてCDエナジーの方が電気代が大幅に安いです(ベーシックでんきプラン)
「見える化」の機能が充実している点と、顧客対応の質が高い点、環境負荷が小さい点でも楽天でんきよりCDエナジーの方が優れていると言えます。
2024年11月29日までに公式サイトから申し込むと1000円分のポイントがもらえるキャンペーンを実施しています。
加えて、公式LINEとマイページ(カテエネ)に登録すると1000円分のポイントがもらえるキャンペーンを実施しています(実施期限無し) いずれも登録費用などは掛かりません。 これらの特典は当サイトの試算には含めていません。
楽天でんきの特徴
2022年から電気代が高額に推移しており、CDエナジーと比較して電気代が高いのはもちろん、東京電力と比較しても大幅に高い状況が続いており、現在は利用を推奨することが難しいです。
「見える化」のデータ反映が早く、数時間遅れで実績値が反映される点は実際に利用してみて良い点だと思いました。CDエナジーを含め他社の見える化はデータの反映が1日1回のところが多いですが、昨日の特定の時間帯に家で何をしていたかなど思い出すのは至難の業なので、数時間遅れで反映される楽天でんきの方が使い勝手は良いと思います。
電気の新規契約3千円分のポイントが付与されるキャンペーンを実施しています。適用には新規契約など諸条件があるので詳細は公式サイトで確認してください。
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