ドコモでんきと大阪ガス電気の比較
ドコモでんきと大阪ガス電気、どちらの方が電気代が安いのか。またサービス内容にはどのような違いがあるのか、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。
目次
ドコモでんきと大阪ガス電気の比較
ドコモでんきと大阪ガス電気、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
関西電力の標準的なプランである「従量電灯A」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。なお、以下で紹介するドコモでんきの料金シミュレーションは「ドコモ回線契約者かつ、非dカードGOLD会員」の場合です(なお、下記の試算に燃料費調整は含んでいません)
お得率と年間節約額 | 月170kWh |
月348kWh |
月391kWh |
月437kWh |
ドコモでんき Basic |
-2.7% -1231円 |
-2.7% -2777円 |
-2.7% -3182円 |
-2.7% -3614円 |
ドコモでんき Green |
+8.8% +3947円 |
+1.4% +1370円 |
+0.6% +696円 |
0% -24円 |
大阪ガス ガスとのセット割 |
-2.6% -1158円 |
-4.5% -4610円 |
-4.4% -5122円 |
-4.2% -5602円 |
大阪ガス スタイルプランd |
-1.0% -428円 |
-4.6% -4663円 |
-4.6% -5341円 |
-4.6% -6066円 |
大阪ガス スタイルプランP |
+6.2% +2782円 |
-0.8% -840円 |
-1.2% -1399円 |
-1.1% -1399円 |
一人暮らしのみ僅差でドコモでんきBasicが安いです。
なお、2社とも燃料費調整に上限が無いため、燃料価格の推移によっては大手電力の従量電灯よりも電気代が高くなる場合があります。上記の試算には燃料費調整の上限を含めていません。


サービスの違い
ドコモでんき | 大阪ガス電気 | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し ※スタイルプランPなどはアリ |
付帯サービス | 無し | 無し ※スタイルプランPなどはアリ |
支払い方法 | 回線契約者は通信料と同じ支払い方法 回線契約無い場合はカード払い |
カード、口座振替など |
大ガスのスタイルプランPにはAmazonプラン会員の利用権が付帯します(その分、月々の電気料金に上乗せされている) また、試算の掲載は省略しましたがスタイルプランSではガス機器の修理や住宅のトラブル(水回り、エアコン、住まいの修理)への応急対応を無料で行う駆けつけサービスが付いています。その分、通常の契約よりも電気代が高く設定されています。
ドコモでんきに関しては、駆けつけサービスなどの付帯サービスなどはありません。


環境・エコは?
CO2排出量 | ドコモでんき | 大阪ガス電気 |
---|---|---|
2020年度 | データ無し | 495g |
2019年度 | データ無し | 403g |
2018年度 | データ無し | 403g |
2017年度 | データ無し | 389g |
2016年度 | データ無し | 385g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
ドコモでんきの電気の供給元であるNTTアノードエナジーは設立から日が浅いため、CO2排出量のデータがありません。また、電源構成なども公表していません。「ドコモでんきGreen」についてはCO2排出量が実質ゼロの電力が供給されます。
大ガスの以前の成績は新電力としてはCO2排出量が少ないと言える、優秀な値でしたが年々数値を悪化させており、現在の水準は新電力としては「平均的」といえます。


特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
ドコモでんき
電気料金自体は大手電力の標準メニューと同額(ドコモでんきbasicの場合)で、dポイントによる還元で実質的な値引きが行われる料金体系です(上の試算はドコモ回線契約者かつ、非dカードGOLD会員)
大ガスと比較すると、一人暮らしの場合のみお得です。ですが関西の他の新電力と比較すると割高と言える料金設定なので、必ずしも一人暮らし世帯に対してもおすすめできるサービス内容ではありません。

大阪ガス電気
160万件に電力を供給(2022年2月時点)しています。
ドコモでんきと比較すると、2人以上の世帯で電気代が安いです(スタイルプランd) 2人以上世帯では、大阪ガスを選ぶのが「正解」と言えます。
なお2人以上世帯では、ガスセットプランよりもスタイルプランdが安いです。ポイントなんかいらない、現金で安い方が良いという場合はガスセットプランでもドコモでんきより安いです。

ahamoに切り替えると年間最大52140円お得に
ドコモのスマホプラン「ギガホプレミア」から割安な新プラン「ahamo」に切り替えると、スマホ代が年間で1回線最大52140円安くなります。電気の切替えをするよりも、遥かに大きな節約メリットが期待できます。
データ容量 | ギガホ | Ahamo |
---|---|---|
月1GB以下 | 3150円 | 2178円 |
月3GB以下 | 5665円 | |
月3GB以上 | 7315円 |
ギガホプレミアからahamoへのプラン変更で年間52140円、ギガライトからahamoへの切替えで年間11664円安くなります(各種割引適用前の価格)
ahamoはドコモの割安な新プランです。ドコモショップ店頭でのサポートが受けられない、留守番電話サービスが無いといったデメリットがありますがその分、料金が大幅に安いです。詳しくは以下の記事でメリット・デメリットを解説しています。
