ドコモでんきと東京電力の比較

ドコモでんきと東京電力の比較


 ドコモでんきと東京電力、どちらの方が電気代が安いのか。またサービス内容にはどのような違いがあるのか、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。



ドコモでんきと東京電力の比較


  ドコモでんきと東京電力、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 東京電力エナジーパートナーの標準的なプランである「従量電灯B」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。なお、以下で紹介するドコモでんきの料金シミュレーションは「ドコモ回線契約者かつ、非dカードGOLD会員」の場合です。


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ドコモでんき
Basic
-2.7%
-1402円
-2.7%
-3104円
-2.7%
-3629円
-2.7%
-4183円
ドコモでんき
Green
+7.1%
+3662円
+0.7%
+825円
0%
-48円
-0.6%
-972円
東京電力
スタンダードS
-0.5%
-243円
-0.5%
-555円
-0.5%
-643円
-0.5%
-735円
東京電力
プレミアムS
+143%
+73469円
+12.8%
+14536円
-0.9%
-1252円
-3.3%
-5069円

 ドコモでんきBasicは東電の標準プランである「従量電灯B」と比較して、一律で実質2.7%安くなる料金体系です(ポイント還元込) 


 ドコモでんきGreenについては、電気の使用量が少ない場合に東電標準プランより割高となる料金体系なので注意が必要です。


ドコモでんき公式サイト


 なお、東電の新しい料金プランとドコモでんきは燃料費調整に上限が無いため、燃料価格の推移によっては電気代が東電の従量電灯B(上限がある)よりも高くなる場合があります。上記の試算には燃料費調整の上限を含めていません。


サービスの違い


ドコモでんき 東京電力
初期費用 無し 無し
解約時の違約金 無し 自由化向けプランの
一部にはアリ
付帯サービス 無し 一部プランには
駆けつけサービス
支払い方法 回線契約者は通信料と同じ支払い方法
回線契約無い場合はカード払い
クレジットカード、口座振替
従量電灯はコンビニ払いも可

 ドコモでんきには特に付帯サービスはありません。東電の自由化向けプランの一部には「駆けつけサービス」が無料付帯しており、電気・水回り・鍵のトラブル発生時に無料で応急対応を行ってくれます。一度でも利用する機会があれば、かなりお得です。


 東電の従量電灯プランに関しては、クレジットカード・口座振替に加えて払込用紙によるコンビニ・金融機関窓口での支払が可能です。また、東電の自由化向けプランやドコモでんきには無い「口座振替割引」もあります。新電力には基本的に口座振替割引が無いので、ポイント還元率が高いクレジットカードでの支払いがお得です。


ドコモでんき公式サイト


環境・エコは?


CO2排出量 ドコモでんき 東京電力
2020年度 データ無し 441g
2019年度 データ無し 455g
2018年度 データ無し 462g
2017年度 データ無し 462g
2016年度 データ無し 474g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 ドコモでんきの電気の供給元であるNTTアノードエナジーは設立から日が浅いため、CO2排出量のデータがありません。また、電源構成なども公表していません。「ドコモでんきGreen」についてはCO2排出量が実質ゼロの電力が供給されます。


 東電はCO2排出量を年々少しずつではありますが減少させています。全国の大手電力の中ではCO2が「やや少ない」といえる水準です。


ドコモでんき公式サイト


特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


ドコモでんき


 電気料金自体は大手電力の標準メニューと同額(ドコモでんきbasicの場合)で、dポイントによる還元で実質的な値引きが行われる料金体系です(上の試算はドコモ回線契約者かつ、非dカードGOLD会員)


 東電の標準メニューと比較すると、ドコモでんきBasicは一律で実質2.7%安くなる料金体系です。


 ドコモでんきGreenに関しては、東電標準メニューよりも高くなることも多いので要注意です。


ドコモでんき公式サイト


東京電力


 4人世帯では東電の「プレミアムS」がドコモでんきよりも安いので、4人世帯の方は要チェックです。


 東電の自由化向けプランにはドコモでんきには無い「生活駆けつけサービス」も無料付帯しているので、日々の電気代の安さではなく緊急時の安心感・お得感でもメリットがあると言えます。


ahamoに切り替えると年間最大52140円お得に


 ドコモのスマホプラン「ギガホプレミア」から割安な新プラン「ahamo」に切り替えると、スマホ代が年間で1回線最大52140円安くなります。電気の切替えをするよりも、遥かに大きな節約メリットが期待できます。


データ容量 ギガホ Ahamo
月1GB以下 3150円 2178円
月3GB以下 5665円
月3GB以上 7315円

 ギガホプレミアからahamoへのプラン変更で年間52140円、ギガライトからahamoへの切替えで年間11664円安くなります(各種割引適用前の価格)


 ahamoはドコモの割安な新プランです。ドコモショップ店頭でのサポートが受けられない、留守番電話サービスが無いといったデメリットがありますがその分、料金が大幅に安いです。詳しくは以下の記事でメリット・デメリットを解説しています。


ahamo公式サイト



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