ENEOSでんきとCDエナジーダイレクトの比較
首都圏でぶつかり合うENEOSでんきとCDエナジーダイレクト。実際に2社とも自宅で利用した経験を持つ私が、電力自由化の専門家としてこの2社を厳しく比較します。
目次
私の利用歴
出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。
ENEOSでんきは電力自由化がスタートした直後の2016年5月から約1年、またCDエナジーダイレクトは2020年2月からそれぞれ自宅で利用しています。契約してみて感じた不満点を交えながら、厳しく比較していきます。
ENEOSでんきとCDエナジーダイレクトの比較
ENEOSでんきとCDエナジーダイレクト、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。各地の大手電力会社の「従量電灯」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
ENEOSでんき 2年契約 |
-3.6% -1824円 |
-7.1% -8065円 |
-7.9% -10497円 |
-8.6% -13098円 |
ENEOSでんき Vプラン |
-2.8% -1412円 |
-6.4% -7237円 |
-7.2% -9566円 |
-7.9% -12057円 |
なお、2社とも燃料費調整に上限が無いため、燃料価格の推移によっては大手電力の従量電灯よりも電気代が高くなる場合があります。上記の試算には燃料費調整の上限を含めていません。


サービスの違い
ENEOSでんき | CDエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 通常プランは無し 2年契約は1100円 |
無し |
見える化 | あり データ更新は数時間遅れ |
あり データ更新は1日1回 |
付帯サービス | 駆けつけサービス | 無し |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード 口座振替 |
ENEOSでんきには「駆けつけサービス」が付きます。
電気のトラブルが発生した際に、無料で自宅まで来て対処してくれるサービスです。駆けつけサービスは珍しいものではありませんが、ENEOSでんきのそれは年2回まで「電球交換」にも対応します(電球代は実費) 高齢者世帯におすすめです。
自宅の電気使用量をウェブで確認できる「見える化」は、2社とも提供しています。
ENEOSでんきの見える化は使用量を時間帯・日・月別で確認できるだけのシンプルな機能ですが、データが数時間遅れでどんどん更新されていきます。
一方、CDエナジーの見える化は、データ更新は1日1回まとめて行なわれますが、自宅の過去のデータやビッグデータを活用した「省エネレポート」など、機能が充実しているのが特徴です。


環境・エコは?
CO2排出量 | ENEOSでんき | CDエナジー |
---|---|---|
2020年度 | 472g | 432g |
2019年度 | 494g | 432g |
2018年度 | 494g | 430g |
2017年度 | 509g | データ無し |
2016年度 | 459g | データ無し |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。CDエナジーは2018年設立なのでそれ以前のデータはありません。
CDエナジーの方がCO2排出量が少ないと言えます。
東京電力は441g(20年度)なので、CDエナジーに切り替えることでCO2排出量も削減出来ます。ENEOSでんきの値は、新電力としては「平均的」です。
特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
ENEOSでんき
2人以上の世帯で、CDエナジーよりも安いです。
また、駆けつけサービスで電球交換にも無料で対応してくれるので、高齢者世帯にぜひおすすめしたい新電力です。

CDエナジーダイレクト
1人暮らし世帯でENEOSでんきよりも安いです。東京電力エリアの新電力の中でも最安値クラスなので、一人暮らしの方にはCDエナジーをおすすめします。
