ENEOSでんきと大阪ガス電気の比較
160万件に電力を供給している(2022年2月時点)大阪ガスの電気と、ENEOSでんき。この2社を電気料金やサービスなどあらゆる面から比較します。
目次
ENEOSでんきと大阪ガスの比較
ENEOSでんきと大阪ガス、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で試算します。関西電力の「従量電灯A」と比較して年間でいくら安くなるのか、を表しています(なお、下記の試算に燃料費調整は含んでいません)
お得率と年間節約額 | 月170kWh |
月348kWh |
月391kWh |
月437kWh |
|
ENEOSでんき 関西Aプラン |
-4.3% -1922円 |
-5.9% -5964円 |
-6.0% -7013円 |
-6.2% -8136円 | |
大阪ガス ガスとのセット割 |
-2.6% -1158円 |
-4.5% -4610円 |
-4.4% -5122円 |
-4.2% -5602円 |
|
大阪ガス スタイルプランd |
-1.0% -428円 |
-4.6% -4663円 |
-4.6% -5341円 |
-4.6% -6066円 | |
大阪ガス スタイルプランP |
+6.2% +2782円 |
-0.8% -840円 |
-1.2% -1399円 |
-1.1% -1399円 |
いずれのケースでも、大ガスのプランよりもENEOSでんきの方が安い結果となりました。特にENEOSは一人暮らし世帯では関西エリアで最安値クラスとなります。
ENEOSの2年契約プランは、解約月以外の解約で1100円の違約金が発生します。違約金に不安がある場合は、2年契約でないプランがおすすめです。こちらは短期間で解約しても違約金の発生はありません。
大ガスの「スタイルプランP」は、Amazonプライム会員の年会費(4900円相当)が毎年無料になるというプランです。試算にはこの4900円相当は含めていませんが、ENEOSでんきを契約して自分で別途会費を払った方がトータルではお得になるでしょう。
大阪ガスの電気・ENEOSでんきとも燃料費調整に上限が無いため、燃料価格が高騰している2022年現在、関電の従量電灯A(燃料費調整に上限がある)よりも電気代が高くなるため契約を推奨できません。上記の試算には燃料費調整を含めていません。


サービスの違い
続いて、サービスの違いを比較します。
ENEOSでんき | 大阪ガス | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
駆けつけサービス | あり | 無し |
紙の検針票の発行 | 有料 | 無料 ガスとセット契約の場合 |
ENEOSでんきには無料の「駆けつけサービス」が付きます。
電気のトラブルに無料で駆けつけ、30分以内であれば作業料金も無料というサービスです。部品交換が発生した場合は実費で請求されますが、トラブル発生時に便利なサービスです。また、年3回まで電球交換も無料でやってくれるので、高齢者世帯におすすめです(電球代は実費)
自宅の電力消費を30分単位のグラフで確認できる
両社ともウェブで請求額などを確認でき、紙の領収書が必要な場合は自分で印刷することも出来ますが、大阪ガスは紙の検針票が無料で毎月届きます(ガスとセット契約の場合) ENEOSは有料(請求書は110円)なので、紙で必要な人は大ガスは便利です。


環境・エコは?
CO2排出量 | ENEOSでんき | 大阪ガス |
---|---|---|
2020年度 | 472g | 495g |
2019年度 | 494g | 403g |
2018年度 | 494g | 403g |
2017年度 | 509g | 389g |
2016年度 | 459g | 385g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
過去の成績では大阪ガスの方が排出量が少ない傾向がありましたが、大ガスは排出量が増加傾向にあり、2020年度はENEOSと逆転してしまいました。2社とも直近の成績では新電力としては「平均的な」排出量です。

特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
ENEOSでんき
シンプルに電気代を安くした人には、ENEOSでんきがおすすめです。特に関西の一人暮らし世帯では、他の新電力と比較してもトップクラスの低料金です。また、試算には含めていませんが、別途ガソリンなどの給油の割引特典もあります。
駆けつけサービスは電球交換にも対応しているので、特に高齢者世帯におすすめです。

大阪ガス
ENEOSと比較してCO2排出量が少ないので、エコを考えて選びたい人におすすめです。また、紙の検針票が無料で発行されるので、ネットで確認したり自分で印刷するのが面倒だという人にもおすすめ。
燃料費調整に上限が無いため、燃料価格が高騰している2022年現在、関電の従量電灯A(燃料費調整に上限がある)よりも電気代が高くなるため契約を推奨できません。
