LooopでんきとENEOSでんきの比較

LooopでんきとENEOSでんきの比較


 電気料金比較サイトなどで人気のLooopでんきと、「エネゴリくん」のテレビCMを積極的に流して契約を伸ばしているENEOSでんき。実際に両社とも契約した経験を持つ私が、料金プランやサービス内容を体験談を交えながら詳しく比較します。Looopでんきの値上げ対応済み



私の利用歴


 出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。


 ENEOSでんきは電力自由化スタート直後の2016年4月から約1年、Looopでんきはその直後の2017年5月から7ヶ月間、それぞれ自宅で利用しました。


Looopでんきから届いたメール

Looopでんきから届いたメール

 実際に利用して感じたことを交えながら、両社を詳しく比較します。


LooopでんきとENEOSでんきの比較


  LooopでんきとENEOSでんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+7.3%
+4423円
+0.8%
+1012円
-2.7%
-4101円
-5.2%
-9286円
ENEOSでんき
2年契約
-4.6%
-2774円
-6.3%
-8315円
-6.5%
-10097円
-6.8%
-12002円
ENEOSでんき
北海道Bプラン
-3.9%
-2368円
-5.6%
-7484円
-6.0%
-9163円
-6.2%
-10958円

 いずれの条件でもLooopでんきよりENEOSでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+14.5%
+7246円
+6.1%
+6714円
+1.6%
+2094円
-1.7%
-2572円
ENEOSでんき
2年契約
-3.0%
-1479円
-4.3%
-4777円
-4.7%
-6028円
-4.9%
-7364円
ENEOSでんき
東北Bプラン
-2.2%
-1073円
-3.6%
-3946円
-4.0%
-5094円
-4.2%
-6321円

 いずれの条件でもENEOSでんきが安いです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+14.4%
+7372円
+5.8%
+6540円
+1.7%
+2195円
-1.4%
-2213円
ENEOSでんき
2年契約
-3.6%
-1824円
-7.1%
-8065円
-7.9%
-10497円
-8.6%
-13098円
ENEOSでんき
Vプラン
-2.8%
-1412円
-6.4%
-7237円
-7.2%
-9566円
-7.9%
-12057円

 いずれの条件でもENEOSでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+10.8%
+5672円
+6.2%
+6927円
+2.7%
+3516円
+0%
+106円
ENEOSでんき
2年契約
-2.7%
-1388円
-3.9%
-4397円
-4.3%
-5601円
-4.6%
-6889円
ENEOSでんき
中部Bプラン
-1.9%
-977円
-3.2%
-3552円
-3.6%
-4654円
-3.9%
-5832円

 いずれの条件でもENEOSでんきの方が安いです。


 ENEOSでんきは特に一人暮らし世帯では、中部エリアで「最安値クラス」なので一人暮らし世帯の方におすすめです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+16.8%
+7484円
+12.3%
+11648円
+8.9%
+9807円
+6.4%
+8040円
ENEOSでんき
2年契約
-3.0%
-1352円
-4.5%
-4248円
-4.9%
-5329円
-5.2%
-6485円
ENEOSでんき
北陸Bプラン
-2.1%
-946円
-3.6%
-3417円
-4.0%
-4396円
-4.3%
-5441円

 いずれの条件でもENEOSでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+15.3%
+6911円
+4.7%
+4740円
+2.7%
+3089円
+1.0%
+1322円
ENEOSでんき
2年契約
-5.1%
-2297円
-6.6%
-6758円
-6.8%
-7910円
-6.9%
-9143円
ENEOSでんき
関西Aプラン
-4.3%
-1922円
-5.9%
-5964円
-6.0%
-7013円
-6.2%
-8136円

 いずれの条件でもENEOSでんきの方が安いです。


 ENEOSでんきについては、一人暮らし世帯では関西エリアで「最安値クラス」なので一人暮らし世帯の方におすすめです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+15.8%
+7389円
+3.9%
+4161円
+2.1%
+2582円
+0.7%
+892円
ENEOSでんき
2年契約
-3.1%
-1446円
-4.6%
-4868円
-5.0%
-6115円
-5.4%
-7449円
ENEOSでんき
中国Aプラン
-2.3%
-1075円
-3.8%
-4073円
-4.3%
-5217円
-4.7%
-6441円

 いずれの条件でもENEOSでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+14.9%
+7101円
+4.6%
+4887円
+2.5%
+3029円
+0.7%
+1042円
ENEOSでんき
2年契約
-2.7%
-1270円
-4.8%
-5139円
-5.4%
-6650円
-5.9%
-8266円
ENEOSでんき
四国Aプラン
-1.9%
-890円
-4.0%
-4334円
-4.7%
-5742円
-5.2%
-7249円

 いずれの条件でもENEOSでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
Looopでんき
おうちプラン
+12.4%
+5709円
+5.4%
+5415円
+1.3%
+1511円
-1.8%
-2417円
ENEOSでんき
2年契約
-3.0%
-1377円
-4.5%
-4530円
-4.9%
-5791円
-5.3%
-7139円
ENEOSでんき
九州Bプラン
-2.1%
-972円
-3.7%
-3699円
-4.1%
-4857円
-4.5%
-6095円

 いずれの条件でもENEOSでんきの方が安いです。


 なお、Looopでんきは電力の市場取引価格に連動して料金が変動する仕組みを導入しており、料金が高騰するリスクがあります。当サイトの試算には変動を加味していません(事前の予想が出来ないため) ENEOSでんきも燃料費調整に上限が無いため、料金が高くなる場合があります。上記の試算には燃料費調整を含めていません。


ENEOSでんきの公式サイト Looopでんき公式サイト

サービスの違い


Looopでんき ENEOSでんき
支払方法 クレジットカード クレジットカード、口座振替
駆けつけサービス 関東のみ 対応

 主な付帯サービスとして「駆けつけサービス」というものがあります。
 電気が点かなくなった、コンセントが使えないといった電気のトラブルに対し、無料で作業員を派遣して対処してくれるというものです。Looopは東電エリアのみの対応ですが、ENEOSは中部・関西にも対応しています。また、ENEOSは年3回までという制限はありますが電球交換もやってくれるので高齢者世帯におすすめです(電球代は実費)


Looopでんきの「見える化」グラフ

Looopでんきの「見える化」グラフ

 この他、ウェブで自宅の電気使用量を確認できる「見える化」もLooop、ENEOSともに提供しています。
 Looopはデータの反映が1日1回ですが、ENEOSは数時間遅れでどんどん反映されていたので、使い勝手はENEOSの方が良いと感じました。


ENEOSでんきの「見える化」グラフ

ENEOSでんきの「見える化」グラフ

 顧客対応としては両社とも特に問題は無いと感じましたが、特にENEOSのコールセンターは新電力のコールセンターとしては質が高いと感じます(難しい質問にも的確に答えてくれる)


 サービス全体としてはENEOSに軍配が上がります。


ENEOSでんきの公式サイト

環境・エコは?


CO2排出量 Looopでんき ENEOSでんき
2020年度 348g 472g
2019年度 349g 494g
2018年度 349g 494g
2017年度 349g 509g
2016年度 349g 459g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 結果は一目瞭然で、Looopでんきの方がCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと言えます。Looopは日本の電力会社・新電力の中で見ても排出量が少ないと言える水準で、優秀です。


 ENEOSの値でも日本の電力会社・新電力の中では「平均的」と言える水準なので、環境負荷が特段大きいわけではありません。


Looopでんき公式サイト

特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


Looopでんき


 中部電力が出資している「大手新電力」です。


 2022年6月に値上げを実施。以前は主にファミリー世帯で割安な料金設定でしたが、現在は多くの一般家庭でENEOSでんきよりも割高な料金設定となっています。


 加えて、2022年10月から電力の市場取引価格に連動して電気代が変動する仕組みを採用しており、電気代が高騰するリスクのある料金体系となっています。


Looopでんき公式サイト

ENEOSでんき


ENEOSでんき


 一人暮らし世帯や二人暮らし世帯など、使用量が多くない世帯でお得に利用できます。特に一人暮らし世帯では各地域で「最安値クラス」の場合もあります。
 駆けつけサービスなどサービスが充実している部分もあるので、そうしたサービスを使いこなせそうな人におすすめ。特に高齢者世帯には強く推奨したいです。


ENEOSでんきの公式サイト



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