ENEOSでんきとエルピオでんきの比較


エルピオでんきはサービスを終了しました。この記事は過去情報です。

ENEOSでんきとエルピオでんきの比較


 ENEOSのガソリンスタンドでおなじみのENEOSでんきと、電力比較サイトで根強い人気をほこるエルピオでんき。この2社を実際に契約した経験を持つ私が、電気料金・サービス・環境面から詳しく比較します。



私の利用歴


 出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。


エルピオでんきの申込み確認メール

エルピオでんきの申込み確認メール

 ENEOSでんきは電力自由化スタート当初の2016年5月から約1年、エルピオでんきは2019年4月から4ヶ月ほどそれぞれ自宅で利用しました。それぞれ実際に契約した感想を交えながら詳しく比較していきます。


ENEOSでんきとエルピオでんきの比較


  ENEOSでんきとエルピオでんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。各地の大手電力会社の「従量電灯」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-3.0%
-1479円
-4.3%
-4777円
-4.7%
-6028円
-4.9%
-7364円
ENEOSでんき
東北Bプラン
-2.2%
-1073円
-3.6%
-3946円
-4.0%
-5094円
-4.2%
-6321円
エルピオでんき
スタンダードS
20A契約不可 -3.2%
-3489円
-6.3%
-8150円
-8.4%
-12534円

 一人・二人暮らし世帯ではENEOSでんきの方が安いです。特に一人暮らし世帯については、東北電力エリアの新電力としては最安値クラスと言えます。


 3人以上の世帯については、エルピオでんきの方が安いです。ENEOSでんきとの比較だけでなく、東北電力エリアの新電力として最安値クラスです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-3.6%
-1824円
-7.1%
-8065円
-7.9%
-10497円
-8.6%
-13098円
ENEOSでんき
Vプラン
-2.8%
-1412円
-6.4%
-7237円
-7.2%
-9566円
-7.9%
-12057円
エルピオでんき
スタンダードS
20A契約不可 -7.4%
-8371円
-11.2%
-14862円
-11.7%
-17850円
CDエナジー
ベーシック
CDエナジー
ファミリーでんき

 一人暮らし世帯ではENEOSでんきの方が安いです。エルピオでんきとの比較だけでなく、東京電力エリアの新電力の中でも最安値クラスの料金プランです。


 二人以上の世帯については、エルピオでんきの方が安いです。ENEOSでんきとの比較だけでなく、東京電力エリアの新電力としても最安値クラスといえる料金プランです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-2.7%
-1388円
-3.9%
-4397円
-4.3%
-5601円
-4.6%
-6889円
ENEOSでんき
中部Bプラン
-1.9%
-977円
-3.2%
-3552円
-3.6%
-4654円
-3.9%
-5832円
エルピオでんき
スタンダードS
20A契約不可 -4.0%
-4528円
-6.3%
-8136円
-7.7%
-11428円

 一人暮らし世帯ではENEOSでんきの方が安いです。エルピオでんきとの比較だけでなく、中部電力エリアの新電力の中でも最安値クラスの料金プランです。


 二人以上の世帯については、エルピオでんきの方が安いです。特に3人以上の世帯では、中部電力エリアの新電力としては上位のお得なプランです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-3.0%
-1352円
-4.5%
-4248円
-4.9%
-5329円
-5.2%
-6485円
ENEOSでんき
北陸Bプラン
-2.1%
-946円
-3.6%
-3417円
-4.0%
-4396円
-4.3%
-5441円
エルピオでんき
使った分だけS
20A契約不可 -6.3%
-5932円
-9.1%
-9946円
-11.2%
-14037円

 一人暮らし世帯ではENEOSでんきの2年契約が安いです。違約金が掛からないプランを希望する場合は、エルピオでんきがおすすめです。


 2人以上の世帯ではエルピオでんきの方が安いです。使用量が多ければ多くなるほどその差は大きくなります。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-5.1%
-2297円
-6.6%
-6758円
-6.8%
-7910円
-6.9%
-9143円
ENEOSでんき
関西Aプラン
-4.3%
-1922円
-5.9%
-5964円
-6.0%
-7013円
-6.2%
-8136円
エルピオでんき
使った分だけS
+0.4%
+179円
-8.9%
-9040円
-10.6%
-12394円
-12.1%
-15982円

 一人暮らし世帯ではENEOSでんきの方が安いです。エルピオでんきとの比較だけでなく、関西電力エリアの新電力の中でも最安値クラスの料金プランです。


 二人以上の世帯については、エルピオでんきの方が安いです。ENEOSでんきとの比較だけでなく、関西電力エリアの新電力としても最安値クラスといえる料金プランです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-3.1%
-1446円
-4.6%
-4868円
-5.0%
-6115円
-5.4%
-7449円
ENEOSでんき
中国Aプラン
-2.3%
-1075円
-3.8%
-4073円
-4.3%
-5217円
-4.7%
-6441円
エルピオでんき
使った分だけS
+3.0%
+1377円
-7.7%
-8152円
-9.2%
-11253円
-10.5%
-14571円

 一人暮らし世帯のみ、ENEOSでんきが安く2人以上ではエルピオでんきが安いです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-2.7%
-1270円
-4.8%
-5139円
-5.4%
-6650円
-5.9%
-8266円
ENEOSでんき
四国Aプラン
-1.9%
-890円
-4.0%
-4334円
-4.7%
-5742円
-5.2%
-7249円
エルピオでんき
使った分だけS
+2.2%
+1062円
-7.0%
-7473円
-8.8%
-10858円
-10.3%
-14479円

 一人暮らし世帯ではENEOSが安いです。四国エリアの新電力としてはトップクラスの安さです。エルピオは四電よりも割高となるので注意が必要です。


 2人以上の世帯については、いずれもエルピオでんきの方が安いです。四国エリアでトップクラスの低料金です。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-3.0%
-1377円
-4.5%
-4530円
-4.9%
-5791円
-5.3%
-7139円
ENEOSでんき
四国Aプラン
-2.1%
-972円
-3.7%
-3699円
-4.1%
-4857円
-4.5%
-6095円
エルピオでんき
使った分だけS
20A契約不可 -5.0%
-4982円
-8.6%
-10171円
-11.4%
-15474円

 一人暮らし世帯ではENEOSでんきの方が安いです。エルピオでんきとの比較だけでなく、九州電力エリアでは最安値水準です。


 2人以上の世帯については、エルピオでんきの方が安いです。九州電力エリアでも「最安値水準」の安い料金プランと言えます。


ENEOSでんきの公式サイト エルピオでんき公式サイト

サービスの違い


ENEOSでんき エルピオでんき
初期費用 無し 無し
解約時の違約金 2年契約は途中解約で1100円
通常プランは違約金無し
無し
見える化 あり
データ更新は数時間遅れ
あり
データ更新は数時間遅れ
付帯サービス 駆けつけサービス(一部地域除く) 駆けつけサービス
支払い方法 クレジットカード、口座振替 クレジットカード、口座振替

 サービス内容を比較すると、エネオス・エルピオともに同じように見えますが、細かく見ると違いがあります。


 例えば駆けつけサービスですが、エルピオ・エネオスともに電気のトラブルに際して無料で作業員を派遣し対処してくれるものですが、ENEOSでんきでは年3回まで電球交換にも対応してくれます(電球代は実費) 高齢者世帯にはENEOSの方が良いでしょう。


 顧客対応については、エルピオはこれまでに4回以上はメールで問い合わせをしていますが、返信がやや遅いと感じます。だいたい翌々日に返信が届きます。それに対しENEOSは対応も速いですし、電話で込み入った質問をしてもちゃんと答えてくれるので、新電力の顧客対応としては高いレベルのものを提供していると感じます(例えば動力プランの負荷率割引について尋ねたところ、他の新電力はしどろもどろになったがENEOSだけはちゃんと答えてくれた)


エルピオでんきの「見える化」のグラフ

エルピオでんきの「見える化」のグラフ

ENEOSでんきの「見える化」グラフ

ENEOSでんきの「見える化」グラフ

ENEOSでんきの公式サイト エルピオでんき公式サイト

環境・エコは?


 ENEOSでんきについてはガス火力38%、石油火力26%といった電源構成を公表しています。エルピオでんきは電源構成を公表していません。


CO2排出量 ENEOSでんき エルピオでんき
2020年度 472g 433g
2019年度 494g 612g
2018年度 494g 506g
2017年度 509g 604g
2016年度 459g 571g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 過去の傾向としてはエルピオでんきよりもENEOSでんきの方がCO2排出量が少ない結果でしたが、2020年度実績ではエルピオでんきの方が排出量が少なくなっています。


ENEOSでんきの公式サイト エルピオでんき公式サイト

特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


ENEOSでんき


ENEOSでんき


 使用量が少ない世帯では、エルピオでんきよりも電気代が安いです。一人暮らしや共働きの二人暮らし世帯では、多くの地域で最安値クラスの料金プランです。


ENEOSでんきの公式サイト

エルピオでんき


 主に2〜3人以上の世帯でENEOSでんきよりも安いです。他の新電力と比較しても最安値クラスと言ってもよい低料金を実現しています。


 試算には含めていませんが入会特典としてAmazonギフト券などがもらえるキャンペーンを実施していることが多いので、要チェックです。


エルピオでんき公式サイト



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