ENEOSでんきと出光電気の比較

広告

ENEOSでんきと出光興産でんきの比較


 ともに石油元売系の新電力であるENEOSでんきと出光興産。実際に2社とも自宅で利用した経験を持つ私が、電気料金・サービス内容・環境などの面から詳しく比較します。



私の利用歴


 出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。


出光興産電気の見える化

出光興産電気の「見える化」

 ENEOSでんきは電力自由化が始まった直後の2016年5月から約1年、出光電気は2019年11月から5ヶ月にわたり自宅で利用しました。それぞれ実際に利用した際の体験談を交えながら詳しく比較していきます。


ENEOSでんきと出光興産の比較


  ENEOSでんきと出光興産、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。各地の大手電力会社の「従量電灯」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました(いずれも給油の割引特典分は含めず)


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
北海道Bプラン
-1584円 -6356円 -7954円 -9622円
出光興産
Sプラン
-744円 -5179円 -6949円 -8842円
ミツウロコでんき
従量電灯B公式サイト
-270円 -6976円 -8844円 -10842円
出光でんき
Sプラン公式サイト
-744円 -5179円 -6949円 -8842円
エネワンでんき
エネワンLL公式サイト
+3927円 -1127円 -3149円 -5302円
エネワンでんき
エネワンL公式サイト
+97円 -3105円 -3956円 -4856円
auでんき公式サイト -376円 -1566円 -1810円 -2067円
ソフトバンクでんき
おうちでんき従量電灯B公式サイト
-1320円 -1320円 -1320円 -1320円
エネワンでんき
エネワンスタンダード公式サイト
-288円 -432円 -576円 -720円

 いずれもENEOSでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
東北Bプラン
-1006円 -3597円 -4678円 -5834円
出光興産
Sプラン
-408円 -2851円 -4089円 -5414円
ミツウロコでんき
従量電灯B公式サイト
+1657円 -3062円 -4342円 -5711円
出光でんき
Sプラン公式サイト
-408円 -2851円 -4089円 -5414円
ミツウロコでんき
シングル応援公式サイト
-228円 -1719円 -2524円 -3385円

 いずれのケースでも、出光興産よりもENEOSでんきの方が安いです。
 特に一人暮らし世帯では、ENEOSでんきは東北電力エリアの新電力としては最安値クラスとなります。


 世帯人数ごとの「平均使用量」で試算した、東京電力エナジーパートナーの標準メニュー(スタンダードS)と比較した年間でお得になる金額の目安です(2024年12月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元原則含む、同額の再エネ賦課金・政府電気代補助金は含まない)


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
Vプラン
-1286円 -6170円 -8136円 -10238円
出光興産
Sプラン
-984円 -5495円 -7244円 -9115円
CDエナジー
ベーシックでんきB
公式サイト
-1888円 -6667円 -9366円 -12221円
ミツウロコでんき
従量電灯B公式サイト
+1076円 -6732円 -9157円 -11751円
出光でんき
Sプラン公式サイト
-984円 -5495円 -7244円 -9115円
東京ガス
ガスセット契約公式サイト
-1203円 -5081円 -6947円 -8927円
東京ガス
電気のみ公式サイト
-846円 -4322円 -6073円 -7933円
レモンガスでんき
ガスとセット公式サイト
+14832円 -1982円 -3736円 -5613円
エルピオでんき
ここまで定額S公式サイト
20A契約不可 +2858円 -3575円 -5372円
東京電力
プレミアムS
+10419円 +21313円 +420円 -4392円
CDエナジー
シングルでんき
公式サイト
20A契約不可 -2522円 -2862円 -3210円
エルピオでんき
使った分だけSプラン公式サイト
20A契約不可 +6124円 +1657円 -2873円
Pontaでんき公式サイト -1800円 -1800円 -1800円 -1800円
auでんき公式サイト -309円 -1302円 -1510円 -1731円

 いずれのケースでも、出光興産よりもENEOSでんきの方が安いです。関東ではCDエナジーダイレクトの「ベーシックでんきプラン」の方が安いのでこちらをおすすめします。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
中部Bプラン
-1031円 -3772円 -4994円 -6299円
出光興産
Sプラン
-348円 -2502円 -3622円 -4820円
ミツウロコでんき
従量電灯B公式サイト
+1700円 -3013円 -4288円 -5651円
出光でんき
Sプラン公式サイト
-348円 -2502円 -3622円 -4820円
東邦ガス
シンプルプラン
-538円 -2218円 -3892円 -4449円
TOKAIでんき
でんきS/セット公式サイト
-44円 -2660円 -3145円 -3664円
ミツウロコでんき
シングル応援公式サイト
-216円 -1664円 -2459円 -3309円
ソフトバンクでんき
おうちでんき従量電灯B公式サイト
-1792円 -2365円 -2515円 -2675円
中部電力
ポイント/おとくプラン
-266円 -568円 -2496円 -2593円
Pontaでんき公式サイト -1800円 -1800円 -1800円 -1800円
auでんき公式サイト -304円 -1243円 -1436円 -1640円
TOKAIでんき
でんきS/電気のみ公式サイト
+2355円 -260円 -745円 -1264円

 いずれのケースでも、出光興産よりもENEOSでんきの方が安いです。
 特に一人暮らし世帯では、ENEOSでんきは中部電力エリアの新電力としては最安値クラスとなります。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
北陸Bプラン
-920円 -3044円 -3942円 -4901円
出光興産
Sプラン
-498円 -2979円 -4042円 -5179円
出光でんき
Sプラン公式サイト
-498円 -2979円 -4042円 -5179円
ミツウロコでんき
従量電灯B公式サイト
+652円 -2661円 -3729円 -4871円
ミツウロコでんき
シングル応援公式サイト
-204円 -1483円 -2154円 -2871円
Pontaでんき公式サイト -1800円 -1800円 -1800円 -1800円
auでんき公式サイト -339円 -1329円 -1527円 -1737円

 1・2人暮らしではENEOSでんきが安く、3人以上世帯では出光興産の方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
ENEOSでんき
関西Aプラン
調整中 調整中 調整中 調整中
出光興産
Sプラン
調整中 調整中 調整中 調整中
奈良電力
ならでん電灯A
+249円 -7143円 -9367円 -11747円
コスモでんき
スタンダード
0円 -2640円 -5160円 -6120円
燃料費調整の関係で、多くの新電力が関電従量電灯Aより割高です

 ENEOS、出光とも燃料費調整額に上限がありません。一方で関西電力の従量電灯の燃料費調整額には上限があり、2022年以降上限に張り付いたまま推移しています。この影響でENEOSでんき、出光興産とも関西電力の従量電灯Aと比較して割高になっているので契約者の方は注意してください。


 最新月の燃料費調整額を含めた料金試算は当サイトの電気料金一括シミュレーションで確認できます。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
ENEOSでんき
中国Aプラン
-1011円 -3605円 -4652円 -5772円
出光興産
Sプラン
-1884円 -4531円 -5589円 -6720円
ミツウロコでんき
従量電灯A公式サイト
-210円 -6584円 -8297円 -10129円
出光でんき
Sプラン公式サイト
-1884円 -4531円 -5589円 -6720円
ミツウロコでんき
シングル応援公式サイト
-1305円 -2836円 -3677円 -4577円
Pontaでんき公式サイト -1800円 -1800円 -1800円 -1800円
auでんき公式サイト -353円 -1402円 -1592円 -1796円
ソフトバンクでんき
おうちでんき従量電灯A公式サイト
-1320円 -1320円 -1320円 -1320円

 いずれの条件においても出光興産の電気代の方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
ENEOSでんき
四国Aプラン
-753円 -3414円 -4633円 -5938円
出光興産
Sプラン
-648円 -3830円 -5172円 -6607円
出光でんき
Sプラン公式サイト
-648円 -3830円 -5172円 -6607円
ミツウロコでんき
従量電灯A公式サイト
+2353円 -2017円 -3766円 -5638円
ミツウロコでんき
シングル応援公式サイト
-120円 -1128円 -1753円 -2421円
ソフトバンクでんき
おうちでんき従量電灯A公式サイト
-1320円 -1320円 -1320円 -1320円

 1人暮らしのみENEOSでんきが、2人以上世帯では出光興産が安いです。


 九州エリアの料金比較は電気料金一括シミュレーションでご確認いただけます。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
調整中 調整中 調整中 調整中
ENEOSでんき
九州Bプラン
調整中 調整中 調整中 調整中
出光興産
Sプラン
調整中 調整中 調整中 調整中
燃料費調整が高騰しており、
九州では新電力の利用を推奨しません

 ENEOS、出光とも燃料費調整額に上限がありません。一方で関西電力の従量電灯の燃料費調整額には上限があり、2022年以降上限に張り付いたまま推移しています。この影響でENEOSでんき、出光興産とも関西電力の従量電灯Aと比較して割高になっているので契約者の方は注意してください。


 最新月の燃料費調整額を含めた料金試算は当サイトの電気料金一括シミュレーションで確認できます。



サービスの違い


ENEOSでんき 出光興産
初期費用 無し 無し
解約時の違約金 2年契約プランは途中解約で1100円
通常プランは無し
無し
見える化 あり
データ更新は数時間遅れ
あり
データ更新は1日1回
付帯サービス 駆けつけサービス終了
支払い方法 クレジットカード・口座振替 クレジットカード・口座振替

 「見える化」は自宅の電気使用量を、ウェブのマイページから確認出来る機能です。30分単位の使用量をグラフで確認できます。
 ENEOS、出光興産ともに見える化を提供していますが、出光でんきはデータの更新が1日1回まとめて行われていたのに対し、ENEOSでんきは「数時間遅れ」でデータが順次反映されていました。使い勝手はENEOSでんきが良いです。


ENEOSでんきの「見える化」

ENEOSでんきの「見える化」

 駆けつけサービスは電気のトラブルが発生した際に、無料で作業員が対処してくれるサービスです。
 ENEOSでんきの駆けつけサービスでは、年3回まで電球交換もしてくれるので特に高齢者世帯におすすめしたいです(電球代は実費)
 ENEOSでんき、出光でんき(旧シェルでんき)とも過去に電気の駆けつけサービスを提供していましたが、2社とも現在は無料付帯していません。


 顧客対応については、2社ともこれまでに何度も問い合わせをしていますが、新電力としては高いレベルだと思います。出光興産の方は最短20分後にメールの返事が返ってきたり、あるいはENEOSのコールセンターは他社のオペレーターがしどろもどろになるような質問にも的確に答えてくれました(動力プランの「負荷率割引」について聞いた時のエピソード)



環境・エコは?


 出光興産はLNG火力発電が70%、再生可能エネルギー(FIT電気)が20%
 ENEOSでんきはLNG火力38%、石油火力26%等という電源構成です。


CO2排出量 ENEOSでんき 出光興産
2020年度 472g 467g
2018年度 494g 476g
2017年度 509g 476g
2016年度 459g 459g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 この2社では、出光興産の方が排出量が少ないと言えます。2社とも新電力としては「平均的」と言える水準です。



給油の特典割引の違い


 最後に気になるガソリンの給油時の割引について紹介します。


ENEOSでんき 出光興産
割引内容 リッター1円引き
(月150Lまで)
リッター2円引き
(月100まで)
適用条件 ENEOSカードで電気代を支払う
そのカードで給油をする
登録したクレジットカード or
Pontaカードをスタンドで提示

 割引額は出光興産の方が大きいです。


 また、割引の適用条件には注意が必要です。
 ENEOSでんきでは、ENEOSでんきを契約するだけでは給油の割引は受けられません。ENEOSでんきの電気代を「ENEOSカード」で支払い、更にそのENEOSカードで給油した場合に給油が割引されます。


ENEOSカード

年1回以上利用で年会費無料 無料のロードサービスも付く

 一方、出光興産では入会時にクレジットカードか、Pontaポイントカードの番号を登録します(入会後の登録変更もネットで出来る) そのカードをスタンドで提示すると、割引が適用されます。クレジットカードはシェル・出光のカードでなくても大丈夫ですし、Pontaカードはただのポイントカードなので誰でも無料で作れます。


シェル スターレックスカード

年24万円以上使うと年会費が無料に

 両社とも、自社カードにもともと付いている給油の割引特典に加算される形で割引となるので、既にENEOSカードやシェル スターレックスカードを持っている場合は更にお得です。例えば年1回使えば年会費が無料になるENEOSカード Sは給油が2円引きになるので、ENEOSでんきの特典とあわせて合計3円引きになります。




特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


ENEOSでんき


ENEOS


 出光興産と比較して、シンプルに電気代が安いです。特に一人暮らし世帯では、ほかの新電力と比較しても多くの地域で「最安値クラス」となります。


 また、給油の割引特典を受けるにはENEOSカードが必要ですが、活用することで更にお得になります。


出光興産


昭和シェル石油のガソリンスタンド


 中国・四国など一部エリアを除くと電気代ではENEOSでんきに劣るものの、給油の割引特典を駆使することでトータルでお得になる場合もあります。また、クレジットカードを新たに作らずとも割引を受けられる点で利便性も高いです。


 ENEOSでんきには無いオール電化プランもあります。





関連記事


地域別 電気料金比較表

電気料金比較シュミレーション

電力自由化Q&A

項目別おすすめ

人気の電力会社