eo電気と楽天でんきの比較
電力自由化の専門家としてこれまでに数多くのメディア取材を受けてきた私が、eo電気と楽天でんきの料金やサービスを詳しく比較します。お得なのはどちらなのか、この記事を見ればすぐに分かります。
eo電気と楽天でんきの比較
eo電気と楽天でんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
関西電力の標準的なプランである「従量電灯A」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。
お得率と年間節約額 | 月170kWh |
月348kWh |
月391kWh |
月437kWh |
eo電気 スタンダード |
-3.7% -1662円 |
-5.0% -5059円 |
-5.0% -5797円 |
-5.0% -6587円 |
eo電気 シンプル |
+30.8% +13881円 |
+5.8% +5879円 |
+2.4% +2820円 |
-0.3% -453円 |
楽天でんき プランS |
+14.7% +6651円 |
+4.1% +4207円 |
+2.1% +2490円 |
+0.5% +654円 |
eo電気の方が明らかに割安です。一般家庭では基本的にシンプルプランではなくスタンドプランをおすすめします。
楽天でんきが2022年6月から大幅な値上げを行ったため、どの条件でもeo電気の方が安いです。楽天でんきは一般家庭の平均的な使用量で関西電力の標準メニュー(従量電灯A)よりも割高な料金設定となっており、現在契約中の人は注意が必要です。
なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。

サービスの違い
サービス内容を比較します。
eo電気 | 楽天でんき | |
---|---|---|
初期費用 | 3300円 キャンペーンによっては無料 |
無し |
解約時の違約金 | 3300円 キャンペーンによっては無料 |
無し |
付帯サービス | 駆けつけサービス | 無し |
支払い方法 | クレジットカード、口座振替 | クレジットカード |
eo電気は頻繁に実施しているキャンペーンによって契約事務手数料と解約時の違約金が「無料」となっていることが多いです。いつもこのキャンペーンを実施している印象があるので、ほぼ無料と言ってもよいでしょう(申込時に確認してください)
楽天電気には特に付帯サービスなどはありませんが、eo電気には「駆けつけサービス」が付いています。
鍵、水回り、ガラスのトラブルが発生した際に、30分以内まで無料で応急処置をしてくれるというものです。もしもの時に大いに役立つと思います(24時間365日受付)
eo電気、楽天でんきともに自宅の電気使用量をマイページで確認できる「見える化」を提供しています。

なお、この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます(市場連動型の調整単価は一部未反映)
環境・エコは?
CO2排出量 | eo電気 | 楽天でんき |
---|---|---|
2020年度 | 525g | 534g |
2019年度 | 566g | 534g |
2018年度 | 586g | 512g |
2017年度 | 577g | 589g |
2016年度 | 667g | 591g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
傾向としては楽天でんきの方がCO2排出量が少ないと言えますが、大きな差はありません。
楽天でんき、eoでんき共に関西電力と比較するとCO2排出量は多いです。eo電気は関電の子会社ですが、独自に電力を調達しています。

特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
eo電気
楽天でんきより明らかに割安な料金設定です。
シンプルプランは使用量が多くないと関電標準メニューよりも割高になってしまうので注意してください。一般家庭(特にマンション世帯)では基本的にスタンドプランの方をおすすめします。
楽天でんき
2022年6月に大幅な値上げを実施したため、一般家庭ではeo電気はおろか関西電力の標準メニューよりも割高な料金プランとなっており、現在は契約するメリットが無いサービスと結論づけることができます。
