LooopでんきとCDエナジーダイレクトの比較
両社とも中部電力から出資を受けているLooopでんきとCDエナジーダイレクトは関東エリアでは競合関係にあります。実際に2社とも利用した経験を持つ私が、この2社の電気料金やサービスを詳しく比較します。Looopでんきの値上げ対応済み
目次
私の利用歴
出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。
Looopでんきは2017年5月から約半年にわたり自宅で、CDエナジーダイレクトは2020年2月から自宅で利用しています。それぞれ利用してみないと分からなかった点も交えながら、厳しく比較していきます。
LooopでんきとCDエナジーダイレクトの比較
LooopでんきとCDエナジーダイレクト、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
諸事情により料金シミュレーションを掲載出来ないため料金比較を数字としてお示しすることが出来ませんが、CDエナジーとLooopでんきを燃料費調整込みで試算すると2022年現在はほとんどの一般家庭でCDエナジーの方が安いと結論づけることが出来ます。別荘など、一般的でない使い方ではLooopの方が安いです。
Looopでんきは料金単価を値上げした上、燃料費調整分も市場連動型になったため大幅に高くなります。CDエナジーの方が明らかに安いです。
CDエナジーの中でも使用条件によって契約すべきプランが異なるので以下で整理します。
条件 | CDエナジーで 安いプラン |
---|---|
月400kWh以下 主に3人以下世帯 |
ベーシックでんき |
月400kWh以上 主に4人以上世帯 |
ファミリーでんき |
オール電化 | スマートでんき |
ただし、CDエナジーは燃料費調整に上限を設けておらず、上限がある東京電力の従量電灯プランと比べて燃料費調整が高くなっています(2022年9・10月分) 燃料費調整を含めて計算するとCDエナジーも東電より高くなるケースが少なくないです。22年10月分の燃料費調整単価で試算するとCDエナジーも大多数の一般家庭で東電従量電灯より高くなります。
これから契約するのであれば、燃料費調整に上限を設けているプランを契約するのが安全です。


サービスの違い
Looopでんき | CDエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
見える化 | あり データ更新は1日1回 |
あり データ更新は1日1回 |
付帯サービス | 駆けつけサービス | 無し |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード 口座振替 |
Looopでんきには「駆けつけサービス」が付きます。電気がつかない、停電したなどのトラブルが発生した際に、自宅まで駆けつけて無料で対応してくれるサービスです。
顧客対応については、両社ともカスタマセンターの対応は新電力としてはレベルが高いと感じます。Looop、CDエナジーともにこれまでに何度も問い合わせていますが、いずれも丁寧に答えてくれています。
自宅の電気使用量をウェブで確認できる「見える化」は、CDエナジー・Looopでんきともに提供しています。
Looopでんきの見える化は、大手電力会社と比較した「節約額」を毎月表示してくれるのがおもしろいです。それに対しCDエナジーは、自宅の過去のデータやビッグデータを活用した省エネ診断レポートという機能があり、省エネ意識を高めることが出来ます。


環境・エコは?
CO2排出量 | Looopでんき | CDエナジーダイレクト |
---|---|---|
2020年度 | 349g | 432g |
2019年度 | 349g | 432g |
2018年度 | 349g | 430g |
2017年度 | 349g | データ無し |
2016年度 | 349g | データ無し |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。CDエナジーは2018年設立なのでそれ以前のデータはありません。
2社を比較すると、Looopでんきの方がCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと言えます。Looopでんきは主要な新電力としてはトップクラスの優秀な成績です。
とはいえCDエナジーの値でも新電力としては充分「低排出」と言える水準です。2020年度の東京電力は441gなので、東電から切り替えることでCO2排出量を削減することが出来ます。


特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
Looopでんき
中部電力が出資している大手新電力です。
2022年6月に値上げを実施したため、現在の料金はCDエナジーよりも高くなっています。当サイトの試算はいずれも値上げ後の料金単価を元にした試算です。
料金単価の値上げに加え、2022年10月から電力の市場取引価格に連動して電気代が変動する仕組みを採用しており、電気代が高騰するリスクのある料金体系となっています。

CDエナジーダイレクト
中部電力と大阪ガスの共同出資会社です。首都圏で営業しています。
一人暮らしや1〜3人世帯では「ベーシックでんき」が、4人以上世帯では「ファミリーでんき」が安いです。
東京ガスのエリア限定ですが、電気・ガスのセット契約でもLooop、東京ガス、東京電力のセット契約よりもお得です。
