LooopでんきとCDエナジーダイレクトの比較

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LooopでんきとCDエナジーダイレクトの比較


 両社とも中部電力から出資を受けているLooopでんきとCDエナジーダイレクトは関東エリアでは競合関係にあります。実際に2社とも利用した経験を持つ私が、この2社の電気料金やサービスを詳しく比較します。



私の利用歴


 出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。


Looopでんきの「見える化」

Looopでんきの「見える化」

 Looopでんきは2017年5月から約半年にわたり自宅で、CDエナジーダイレクトは2020年2月から自宅で利用しました。それぞれ利用してみないと分からなかった点も交えながら、厳しく比較していきます。


LooopでんきとCDエナジーダイレクトの比較


  LooopでんきとCDエナジーダイレクト、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 Looopでんきは電気代が「電力取引価格」に連動して変動する市場連動型プランという特殊な料金体系を採用しています。電力取引価格はしばしば高騰することがあり、高騰が起きると市場連動型プランの電気代が大幅に高くなることがあります。電気代が安くなる場合もありますが、リスクが大きいため当サイトでは利用を推奨していません。30分単位で料金単価が変動するため、事前に電気代の予測が出来ないため料金シミュレーションも出来ません。 当サイトでは試算は掲載しません。


 CDエナジーの料金プランについて、世帯人数ごとの平均使用量で東京電力エナジーパートナーの標準メニュー(スタンダードS)と料金比較します(2024年3月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元含む、同額の再エネ賦課金・政府電気代補助金は含まない)


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
CDエナジー
ベーシックでんきB
-1900円 -6908円 -9512円 -12279円
CDエナジー
シングルでんき
20A契約不可 -2763円 -3008円 -3268円
CDエナジー
ファミリーでんき
+54145円 -6346円 -9414円 -12679円

 CDエナジーは市場連動型プランではありません。1人暮らし世帯(20A契約・月170kWh)から4人世帯(50A契約・月437kWh)まで、東京電力や主要な新電力各社(東京ガス、ENEOSでんき、auでんきなど)と比較しても安いです。CDエナジーは多くの料金プランを提供しており、電気の使用量によって選ぶべきプランが異なります。


 CDエナジーの中でも使用条件によって契約すべきプランが異なるので以下で整理します。


条件 CDエナジーで
安いプラン
月400kWh以下
主に3人以下世帯
ベーシックでんき
月400kWh以上
主に4人以上世帯
ファミリーでんき
オール電化 スマートでんき

Looopでんき公式サイト CDエナジーダイレクトの公式サイト

サービスの違い


Looopでんき CDエナジー
初期費用 無し 無し
解約時の違約金 無し 無し
ベーシック、ファミリー
シングルなど
見える化 あり
データ更新は1日1回
あり
データ更新は1日1回
付帯サービス 駆けつけサービス 無し
支払い方法 クレジットカード クレジットカード
口座振替

 Looopでんきには「駆けつけサービス」が付きます。電気がつかない、停電したなどのトラブルが発生した際に、自宅まで駆けつけて無料で対応してくれるサービスです。


 顧客対応については、両社ともカスタマセンターの対応は新電力としてはレベルが高いと感じます。Looop、CDエナジーともにこれまでに何度も問い合わせていますが、いずれも丁寧に答えてくれています。


CDエナジーダイレクトの「見える化」

CDエナジーダイレクトの「見える化」

 自宅の電気使用量をウェブで確認できる「見える化」は、CDエナジー・Looopでんきともに提供しています。
 Looopでんきの見える化は、大手電力会社と比較した「節約額」を毎月表示してくれるのがおもしろいです。それに対しCDエナジーは、自宅の過去のデータやビッグデータを活用した省エネ診断レポートという機能があり、省エネ意識を高めることが出来ます。


Looopでんきの節約額チェッカー

Looopでんきの「節約額チェッカー」

Looopでんき公式サイト CDエナジーダイレクトの公式サイト

環境・エコは?


CO2排出量 Looopでんき CDエナジーダイレクト
2020年度 349g 432g
2019年度 349g 432g
2018年度 349g 430g
2017年度 349g データ無し
2016年度 349g データ無し

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。CDエナジーは2018年設立なのでそれ以前のデータはありません。


 2社を比較すると、Looopでんきの方がCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと言えます。Looopでんきは主要な新電力としてはトップクラスの優秀な成績です。
 とはいえCDエナジーの値でも新電力としては充分「低排出」と言える水準です。2020年度の東京電力は441gなので、東電から切り替えることでCO2排出量を削減することが出来ます。


Looopでんき公式サイト CDエナジーダイレクトの公式サイト

特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


Looopでんき


 中部電力が出資している大手新電力です。


 電力の市場取引価格に連動して電気代が変動する仕組みを採用しており、電気代が高騰するリスクのある料金体系となっています。事前の料金予想も出来ないため注意してください。使い方やタイミングによっては格安になる場合もありますが、一般家庭では基本的におすすめしません。


Looopでんき公式サイト

CDエナジーダイレクト


CDエナジーダイレクトの契約書面

契約後に届く書面

 中部電力と大阪ガスの共同出資会社です。首都圏で営業しています。


 東京電力の標準メニューと比較して安いのはもちろん、東京ガスやauでんきなど主要な新電力と比較しても安いです。ベーシック、ファミリー、シングルプランなどでは解約金や初期費用もありません。


CDエナジーダイレクトの公式サイト



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