LooopでんきとHTBエナジーの比較
LooopでんきとHTBエナジーはどちらの方が電気代が安いのか、まさサービス内容にはどのような差があるのか。電力自由化の専門家としてこれまでに多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。
目次
LooopでんきとHTBエナジーの比較
LooopでんきとHTBエナジー、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
各地域の大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。
HTBエナジーは卸電力取引所の取引価格の変動によって加算される電源調達調整費を導入しており、電力取引価格の推移によっては電気代が高額になるリスクがあります。
Looopでんきも電力の市場取引価格に連動して料金が変動する仕組みを導入したため、料金が高騰するリスクがあります。当サイトの試算には変動を加味していません(事前の予想が出来ないため)


サービスの違い
続いて、LooopでんきとHTBエナジーのサービス内容を比較します。
Looopでんき | HTBエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 1年内の解約で2200円 |
付帯サービス | 駆けつけサービス 関東のみ |
駆けつけサービス PRIMEプランのみ |
見える化 | 対応 | 対応 |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード、口座振替など |
Looopでんき、HTBエナジーとも「駆けつけサービス」が付帯していますが、内容が異なります。
Looopでんきの駆けつけサービスは電気がつかない等の「電気のトラブル」が発生した際に、無料で応急対応をしてくれるというもので、関東エリアのみ対応しています。
それに対しHTBエナジーのPRIMEプランは水回り、ガラス、鍵のトラブル発生時に無料で駆けつけ、60分以内まで無料で応急対応をしてくれるというものです。Looopよりも利用する可能性(利用しなくて済むならそれが一番ですが・・)は大きいでしょう。
Looopでんきの良い点をあげると、ウェブのマイページの機能が充実している点があります。電気使用量の推移をグラフで確認できる「見える化」はもちろん提供していますが、地域の大手電力会社の標準プランと比較して毎月「いくらお得になったか」を表示する節約額チェッカーという機能を提供しており、乗り換えのメリットを実感しやすくなる工夫がされています。


環境・エコは?
CO2排出量 | Looopでんき | HTBエナジー |
---|---|---|
2020年度 | 349g | 538g |
2019年度 | 349g | 511g |
2018年度 | 349g | 577g |
2017年度 | 349g | 543g |
2016年度 | 349g | 507g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
結果は一目瞭然で、Looopでんきの方が明らかにCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと言えます。
Looopでんきの排出量データは、大手電力会社や他の新電力と比較しても優秀な水準です。大手電力会社から乗り換えることでCO2排出量も大幅に削減できます。
HTBエナジーは、新電力としては平均的〜やや多いと言える排出量です。
特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
Looopでんき
CO2排出量の少なさではHTBエナジーを凌駕しています。他の新電力・大手電力会社と比較しても排出量は少ないと言えるので、エコ意識の高い人におすすめです。
ウェブのマイページで確認できる「節約額チェッカー」は、電力会社を乗り換えたメリットを実感しやすい機能だと思います。こうした機能を提供している新電力は非常に珍しいです。
2022年6月に値上げを実施しました。当サイトの試算はいずれも値上げ後の料金単価を元にした試算です。値上げ後の料金はHTBエナジーよりも「高い」と言えます。
2022年10月から電力の市場取引価格に連動して電気代が変動する仕組みを採用しており、電気代が高騰するリスクのある料金体系となっています。

HTBエナジー
大手旅行代理店、H.I.S.の系列の電力会社でしたが2022年4月をもって売却され、光通信グループ傘下に入りました。
デメリットは契約から1年以内に解約すると違約金が発生してしまう点と、CO2排出量がやや多い点です。
