エルピオでんきとCDエナジーの比較
エルピオでんきとCDエナジーはどちらの方が電気代が安いのか、またサービスにはどのような違いがあるのか。実際に2社とも契約した経験をもつ私が、分かりやすく解説します。
目次
私の利用歴
出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。
エルピオでんきは2019年4月から7月まで、CDエナジーダイレクトは2020年4月から記事執筆時点の現在、自宅で利用しています。契約する際、あるいは実際に利用してみて感じた不満点も交えながら解説します。
エルピオでんきとCDエナジーの比較
エルピオでんきとCDエナジー、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。東京電力の標準的なプランであるの「従量電灯B」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
CDエナジー ベーシック |
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CDエナジー ファミリーでんき |
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CDエナジー シングルでんき |
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エルピオでんき スタンダードS |
20A契約不可 | -7.4% -8371円 |
-11.2% -14862円 |
-11.7% -17850円 |
一人暮らし世帯ではCDエナジーの「ベーシックプラン」が安いです。エルピオとの比較だけでなく、関東エリアの新電力としては最安値水準と言えます。
2人以上の世帯ではエルピオでんきの方が安いです(30Aはスタンダードプランライト30A)
いずれも関東エリアでの同条件では最安値水準と言えます。また、エルピオはキャッシュバックキャンペーンなども実施しているので、その点でもお得です(試算には含めていません・最新情報は公式サイトで)


サービスの違い
エルピオでんき | CDエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 通常プランでは無し |
見える化 | あり データ更新は数時間遅れ |
あり データ更新は1日1回 |
付帯サービス | 駆けつけサービス | 無し |
支払い方法 | 口座振替、クレジットカード | 口座振替、クレジットカード |
両社とも自宅の電気使用量をウェブのマイページから確認できる「見える化」を提供しています。CDエナジーの見える化は「省エネ分析」という機能で似たような使用環境の他の家庭などと比較できるなど機能面では充実していますが、データの反映が1日1回まとめて行われます。
エルピオでんきは数時間遅れでデータが順次反映されていくので、機能はベーシックな内容ですが使い勝手は良いです。
大きな違いとしては、エルピオでんきには「駆けつけサービス」が付いています。
コンセントが使えない、電気が点かないといったトラブルの際に無料で駆けつけ、60分まで無料で応急対応してくれるサービスです(部品代などは実費で掛かる場合もある)
顧客対応については、いずれも複数回以上問い合わせていますが、大阪ガス・中部電力の子会社であるCDエナジーの方が質・速さともに上回っていると感じます。エルピオも新電力としては平均的な水準で可もなく不可もなくという感じですが、時たまメールの返信が遅い(数日掛かる)ことがありました。


環境・エコは?
CO2排出量 | エルピオでんき | CDエナジー |
---|---|---|
2020年度 | 433g | 432g |
2019年度 | 612g | 432g |
2018年度 | 506g | 430g |
2017年度 | 604g | データ無し |
2016年度 | 571g | データ無し |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。CDエナジーは2018年に参入したため、以前のデータはありません。
CDエナジーの方がCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと言えます。CDエナジーは東電(1kWhあたり441g:20年度)よりもCO2排出量が少なく、新電力として見てもCO2排出量が少ない電力を供給しています。
エルピオでんきも2020年度に関しては数値を大幅に改善しており、CDエナジーと僅差です。過去の傾向としては、新電力としては排出量が大きいと言えます。


特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
エルピオでんき
2人以上の世帯では、CDエナジーとの比較だけでなく関東エリアの他の新電力と比較しても電気代が安いです。最安値水準と言ってもよいでしょう。
使用量が一定以上あるとお得になる料金体系なので、一人暮らしで契約するメリットは小さいです。30A契約、月170kWhの使用量では年243円しか安くなりません。

CDエナジー
中部電力と大阪ガスが共同で設立した新電力です。
関東では一人暮らし世帯では、エルピオとの比較だけでなく他の新電力と比較しても「最安値水準」と言える低料金。2人以上の世帯ではまずまずの安さです。
CO2排出量が少ない点や、顧客対応の質、大手企業の子会社という安心感でも利点があります。
