ミツウロコでんきとauでんきの比較
ミツウロコでんきとauでんき、どちらの方が電気代が安いのか。またサービス内容にはどのような違いがあるのか、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。
目次
ミツウロコでんきとauでんきの比較
ミツウロコでんきとauでんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
各地域の大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。
一人暮らし世帯ではauでんきの方が安くなる地域が目立ちますが、2人以上世帯ではミツウロコでんきの方が安いです。1人暮らしならauでんき、2人以上世帯ならミツウロコでんきがおすすめです。
サービスの違い
続いて、細かなサービス内容の違いを比較します。
ミツウロコでんき | auでんき | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
付帯サービス | 駆けつけサービス 東北・関東・中部・関西のみ |
無し |
支払い方法 | カード、口座振替 | カード、口座振替 |
特筆すべき点としては、ミツウロコでんきの一部地域では「駆けつけサービス」が付いています。電気のトラブルが発生した際に、24時間365日「無料で」駆けつけ、応急処置などを行ってくれるというものです。電気が付かない、コンセントが焦げ臭いといったトラブルを解決してくれます。滅多に利用するものではありませんが、あると便利なサービスです。
auでんきは以前は解約違約金を設けていましたが、現在はありません。
なお、auでんきは電気料金自体は大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と同水準で、毎月の電気料金(燃料費・電源調達等調整額、再エネ賦課金、消費税相当額などを除く)に応じて0.5〜1%がPontaポイントで還元される形で値引きが行われます。節約メリットが見える点が面白いですが、Pontaポイントを利用していない人には使い勝手が悪いと言えます。
環境・エコは?
CO2排出量 | ミツウロコでんき | auでんき |
---|---|---|
2020年度 | 491g | 417g |
2019年度 | 474g | 560g |
2018年度 | 493g | 574g |
2017年度 | 493g | 577g |
2016年度 | 556g | 667g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
過去の傾向としてはミツウロコでんきの方が「低排出」でしたが、2020年度実績ではauでんき一気に抜き去り低排出となっています。
特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
ミツウロコでんき
地域によって異なりますが、2人以上の世帯でauでんきよりもお得に利用できる場合が多いです。解約手数料が無い点や、一部地域では無料の駆けつけサービスが付いている点もメリットと言えるでしょう。
大正15年創業、プロパンガスなどを手掛けるエネルギーの老舗企業グループです。
auでんき
主に一人暮らし世帯でミツウロコでんきよりも安いです。
電気代自体は大手電力会社の標準的なプランと「同額」(燃料費調整の関係で割高になる場合もある)で、毎月の料金(燃料費・電源調達等調整額、再エネ賦課金、消費税相当額などを除く)に応じて0.5〜1%がPontaポイントでキャッシュバックされるので、「節約が見える」点は面白いと思います。