ENEOSでんきとmyでんきの比較

ENEOSでんきとmyでんきの比較


 「同じ会社」が提供しているmyでんきとENEOSでんき。電気代やサービス内容にはどのような違いがあるのか、電力自由化の専門家としてメディア取材を受ける私が分かりやすく解説します。



ENEOSでんきとmyでんきの比較


  ENEOSでんきとmyでんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 各地域の大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-3.6%
-1824円
-7.1%
-8065円
-7.9%
-10497円
-8.6%
-13098円
ENEOSでんき
Vプラン
-2.8%
-1412円
-6.4%
-7237円
-7.2%
-9566円
-7.9%
-12057円
myでんき
標準プラン
0%
0円
-3.3%
-3776円
-5.3%
-7062円
-5.3%
-8128円
myでんき
たっぷりプラン
20A契約不可 -2.8%
-3156円
-4.5%
-5989円
-5.9%
-9020円

 いずれもENEOSでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-2.7%
-1388円
-3.9%
-4397円
-4.3%
-5601円
-4.6%
-6889円
ENEOSでんき
中部Bプラン
-1.9%
-977円
-3.2%
-3552円
-3.6%
-4654円
-3.9%
-5832円
myでんき
標準プラン
+0.1%
+61円
-2.2%
-2511円
-2.4%
-3084円
-2.9%
-4335円

 いずれもENEOSでんきの方が安いです。


お得率と年間節約額
1人
月170kWh
2人
月348kWh
3人
月391kWh
4人
月437kWh
ENEOSでんき
2年契約
-5.1%
-2297円
-6.6%
-6758円
-6.8%
-7910円
-6.9%
-9143円
ENEOSでんき
関西Aプラン
-4.3%
-1922円
-5.9%
-5964円
-6.0%
-7013円
-6.2%
-8136円
myでんき
標準プラン
-2.2%
-1000円
-3.6%
-3707円
-3.8%
-4455円
-4.0%
-5256円

 いずれもENEOSでんきの方が安いです。


ENEOSでんきの公式サイト

サービスの違い


ENEOSでんき myでんき
初期費用 無し 無し
解約時の違約金 2年契約プランは
途中解約で1100円の解約金
無し
付帯サービス 駆けつけサービス 無し
支払い方法 口座振替、クレジットカード 口座振替、クレジットカード

 主な違いは駆けつけサービスの有無です。ENEOSでんきに付帯するもので、電気がつかない、電球を交換してほしい(年3回まで無料)、コンセントが使えないなどのトラブルに無料で自宅まで出向いて、対応してくれるサービスです。部品交換が必要な場合は追加費用が発生しますが、30分程度の作業は無料で対処してくれます。
 他社でも同様のサービスを提供しているところがありますが、電球交換まで対応するのは珍しいです。


 ENEOSでんきは、ENEOSカードで電気代を支払うとENEOSのスタンドでの給油が1円/L割引になる特典がありますが、myでんきにはそれがありません。ちなみに、旧東燃ゼネラル石油系のエッソ、ゼネラル、モービルのガソリンスタンドは今後ENEOSに転換される方針が示されています。


ENEOSでんきの公式サイト

環境・エコは?


CO2排出量 ENEOSでんき myでんき
2020年度 472g 472g
2019年度 494g 494g
2018年度 494g 494g
2017年度 509g 509g
2016年度 459g 459g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 2017年に東燃ゼネラル石油がENEOSに吸収されたため、以降は両者は同じ会社のサービスであり、環境負荷に違いは無いと言えます。同じ電気です。


ENEOSでんきの公式サイト

特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


ENEOSでんき


ENEOSでんき


 myでんきの標準プランと比較すると、料金も安いですし付帯サービスも充実していると言えます。2年契約プランは途中解約で違約金が発生しますが、契約3年目からは更に電気代が安くなります。


ENEOSでんきの公式サイト

myでんき


 2019年8月をもって新規契約の受付を終了しており、ゆっくりとフェードアウトしていく方針のようです。


 料金は基本的にはENEOSでんきよりも割高なので、myでんきユーザーの方はENEOSでんきに契約を切り替えるのがおすすめです。




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