auでんきと楽天でんきの比較
ともに携帯電話事業を手掛けるauと楽天。それぞれの電力サービスの違いを、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けている私が詳しく解説します。
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auでんきと楽天でんきの比較
auでんきと楽天でんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。
楽天でんきが2022年6月から大幅な値上げを行ったため、どの地域・どの条件でもauでんきの方が安いです。楽天でんきは一般家庭の平均的な使用量で大手電力の標準メニューよりも割高な料金設定となっており、現在契約中の人は注意が必要です。
なお、auでんきは電気代自体は各地域の大手電力会社の「従量電灯」と同額で、月々の電気代に対し1〜5%がPontaポイントで還元される形で「値引き」されます。


なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。
サービスの違い
auでんき、楽天でんきともに電力供給以外に特に目立った付帯サービスなどはありません。強いていえば、両者とも自宅の電力使用量をネットで確認できる「見える化」サービスには定評があります。
細かな違いは以下のとおりです。
auでんき | 楽天でんき | |
---|---|---|
解約時の違約金 | 違約金無し | 違約金無し |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード |
初期費用 | 無し | 無し |
楽天電気は口座振替での支払いには対応していません。
環境・エコは?
CO2排出量 | auでんき | 楽天でんき |
---|---|---|
2020年度 | 417g | 534g |
2019年度 | 560g | 534g |
2018年度 | 574g | 512g |
2017年度 | 577g | 531g |
2016年度 | 667g | 591g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
過去の年度ではauでんきの方がCO2排出量が多い結果となっていましたが、2020年度では一気に逆転している状況です。auでんきは19年度以前はCO2排出量が大きな電力を供給していましたが、一転して2020年度は「低排出」といえる成績です。


特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
auでんき
電気使用量が少ない世帯におすすめ。電気代は大手電力と同額、値引き分はPontaポイントで還元されるので、節約になった分が「目に見える」点は面白いと思います。楽天でんきと違って、大手電力標準メニューよりしっかりと安くなる料金プランです。

楽天でんき
2022年6月に大幅な値上げを実施したため、一般家庭ではauでんきはおろか大手電力の標準メニューよりも割高な料金プランとなっており、現在は契約するメリットが無いサービスと結論づけることができます。
