楽天でんきとCDエナジーダイレクトの比較
基本料金0円の料金プランで人気を集める楽天でんきと、唐沢寿明のテレビCMで注目を集めるCDエナジーダイレクト。実際に2社とも契約した経験を持つ私が、料金・サービスなどから厳しく比較します。
目次
私の利用歴
出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。
楽天でんきは2018年12月から4ヶ月間、CDエナジーは2020年2月からそれぞれ自宅で利用しています。実際に契約してみて感じた不満点なども交えながら、厳しく比較していきます。
楽天でんきとCDエナジーダイレクトの比較
楽天でんきとCDエナジーダイレクト、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。各地の大手電力会社の「従量電灯」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
楽天でんき プランS |
20A契約不可 | +7.6% +8639円 |
+3.4% +4554円 |
+0.3% +422円 |
楽天でんきが2022年6月から大幅な値上げを行ったため、どの条件でもCDエナジーの方が安いです。楽天でんきは一般家庭の平均的な使用量で東京電力の標準メニューよりも割高な料金設定となっており、現在契約中の人は注意が必要です。


なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。
サービスの違い
楽天でんき | CDエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
見える化 | あり データ更新は数時間遅れ |
あり データ更新は1日1回 |
付帯サービス | 無し | 無し |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード 口座振替 |
自宅の電気使用量をウェブで確認できる「見える化」は2社とも提供しています。
楽天でんきの見える化は、データが数時間遅れでどんどん反映されていくので活用しやすいと感じました。スマホからも見やすいです。
一方、CDエナジーは1日1回、まとめてデータが更新されるため、やや使い勝手は悪いです。機能面では、使用量をグラフで確認出来るだけでなく、自宅の過去の使用量やビッグデータを活用した「省エネ診断レポート」などがあり、楽天よりも充実した内容となっています。
顧客対応については、楽天に不満があるわけではありませんが、CDエナジーの方がより丁寧だと感じました。IT企業とガス会社の差、というイメージ通りです(CDエナジーは大阪ガスと中部電力が親会社)


環境・エコは?
CO2排出量 | 楽天でんき | CDエナジー |
---|---|---|
2020年度 | 534g | 432g |
2019年度 | 534g | 432g |
2018年度 | 512g | 430g |
2017年度 | 589g | データ無し |
2016年度 | 591g | データ無し |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。CDエナジーは2018年設立のため、それ以前のデータがありません。
新電力としてはCO2排出量が平均〜やや多い楽天でんきに対し、CDエナジーの数値は電力会社の中でも排出量が少ないと言える成績です。東電と比較しても、CDエナジーは排出量が少ないです。


特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
楽天でんき
2022年6月に大幅な値上げを実施したため、一般家庭ではCDエナジーはおろか東京電力の標準メニューよりも割高な料金プランとなっており、現在は契約するメリットが無いサービスと結論づけることができます。

CDエナジーダイレクト
楽天でんきよりも電気代が安いです。
CO2排出量が少ない点や、顧客対応が良い点もメリットとして挙げられます。中部電力と大阪ガスの子会社です。
