楽天でんきとLooopでんきの比較
料金プランが似ている楽天でんきとLooopでんき。何がどう違うのか、2社とも実際に契約したことがある私が電気料金やサービス内容、環境負荷などあらゆる面から比較します。Looopでんき・楽天でんきの値上げ対応済み
目次
私の利用歴
出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。
楽天でんきを2018年11月から4ヶ月、Looopでんきは2017年6〜11月の6ヶ月間それぞれ自宅で利用しました。
自分で使ってみた感想もふまえて、両社を比較します。
楽天でんきとLooopでんきの比較
楽天でんきとLooopでんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
各地域の大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。
北陸・関西・中国・四国では楽天でんきが、それ以外の地域ではLooopでんきの方が安いと言えますが、どちらも大手電力標準プランよりも割高となるケースが多いので注意してください。
なお、Looopでんきは電力の市場取引価格に連動して料金が変動する仕組みを導入しており、料金が高騰するリスクがあります。当サイトの試算には変動を加味していません(事前の予想が出来ないため)
なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。


サービスの違い
「サービス」を比較します。まずは会社によって差が大きい、顧客対応について。
楽天 | Looop | |
---|---|---|
通話料 | 無料 | 無料 |
時間 | 10〜18時 年中無休 |
9〜20時 年中無休 |
コールセンターの受付時間はLooopの方が長いです。
実際に両社ともやり取りしたことがありますが、Looopの方が練度が高く、対応が若干良いと感じます。
また、Looopは関東エリアのみ、「駆けつけサービス」が無料で付帯しており、電気が点かないなどのトラブルに無料で対応してくれるサービスがあります。
この他、両社ともウェブで自宅の電気使用量を確認できる「見える化」を提供しています。
データが1日1回更新されるLooopに対し、数時間遅れでほぼリアルタイムで更新されていく楽天の方が使い勝手は良いと感じました。


環境・エコは?
Looopでんきは再生可能エネルギーが26.3%、「その他」73.7%という電源構成を公表しています(2017年度実績)
それに対し、楽天でんきは電源構成を公表していません。
CO2排出量 | 楽天 | Looop |
---|---|---|
2020年度 | 534g | 349g |
2019年度 | 534g | 349g |
2018年度 | 512g | 349g |
2017年度 | 589g | 349g |
2016年度 | 591g | 349g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です(2021年1月公表のデータ)
数値を見れば一目瞭然ですが、Looopでんきの方が環境負荷が小さいと言えます。新電力会社の中でもCO2排出量が「やや多い」か「平均的」な楽天でんきに対し、Looopは「少ない」といえる水準です。東電や中部電力を始めとする大手電力会社よりも排出量が少ないです。


特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
楽天でんき
2022年6月に大幅な値上げを実施したため、一般家庭ではLooopでんきはおろか大手電力の標準メニューよりも割高な料金プランとなっており、現在は契約するメリットが無いサービスと結論づけることができます。
北陸・関西・中国・四国ではLooopでんきよりも安い料金設定です。

Looopでんき
中部電力が出資している大手新電力です。
楽天でんきと同じく2022年6月に値上げを実施しました。当サイトの試算はいずれも値上げ後の料金単価を元にした試算です。北陸・関西・中国・四国以外の地域では、楽天でんきよりもLooopでんきの方が安いです。
2022年10月から電力の市場取引価格に連動して電気代が変動する仕組みを採用しており、電気代が高騰するリスクのある料金体系となっています。変動分を加味すると楽天でんきより安く使えるユーザーは非常に限られるでしょう。
