楽天でんきと出光興産電気の比較
楽天でんきと出光興産電気。いずれも実際に自宅で契約した経験をもつ私が、この2社の電気料金やサービスを体験談を交えながら詳しく比較します。
目次
私の利用歴
出来るだけ多くの新電力を自分で実際に使うことを目標にしており、頻繁に電力会社を切り替えています。
楽天でんきは2018年12月から4ヶ月ほど、出光興産の電気は2019年11月からそれぞれ自宅で利用しています。実際に利用して感じたことも交えながら詳しく比較していきます。
楽天でんきと出光興産の比較
楽天でんきと出光興産、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。各地の大手電力会社の「従量電灯」と比較して、年間いくら安くなるのかを世帯人数ごとの平均使用量で試算しました。
楽天でんきが2022年6月から大幅な値上げを行ったため、どの地域・どの条件でも出光興産の方が安いです。楽天でんきは一般家庭の平均的な使用量で大手電力の標準メニューよりも割高な料金設定となっており、現在契約中の人は注意が必要です。
なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。
サービスの違い
楽天でんき | 出光興産 | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
見える化 | あり データ反映は数時間遅れ |
あり データ反映は1日1回 |
付帯サービス | 無し | 無し |
支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード・口座振替 |
楽天、出光興産とも「駆けつけサービス」のような付帯サービスはありません。
「見える化」は自宅の電気使用量をウェブで確認できるサービスですが、楽天でんきではデータが数時間遅れでどんどん反映されていたのに対し、出光興産電気では1日1回まとめて更新されていました。使い勝手は楽天でんきが格段に高いと言えます。
顧客対応については、両社とも数回以上メールで問い合わせなどを行っていますが、出光興産の方が顧客対応が良いと感じます。
楽天は電気の調達方法について質問したところ、トンチンカンな返答が返ってきたことがあり、それで印象が悪いです。出光興産については返信が20分後に戻ってきたこともあり、速さ・質ともに良好です。
環境・エコは?
楽天でんきは電源構成を公表していません。
出光興産はLNG火力発電が70%、再生可能エネルギー(FIT電気)が20%。
CO2排出量 | 楽天でんき | 出光興産 |
---|---|---|
2020年度 | 534g | 467g |
2018年度 | 512g | 476g |
2017年度 | 589g | 476g |
2016年度 | 591g | 459g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
直近のデータではいずれも出光興産の方がCO2排出量が少ないです。出光は新電力としては「平均的」、一方楽天でんきはやや多いと言える値です。
特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
楽天でんき
2022年6月に大幅な値上げを実施したため、一般家庭では出光興産はおろか大手電力の標準メニューよりも割高な料金プランとなっており、現在は契約するメリットが無いサービスと結論づけることができます。

出光興産
楽天でんきと比較して明らかに電気代が安いと言えます。
試算には含めていませんが、給油の割引特典(リッター2円引き)もあるので、マイカーを持っている場合は更にお得になります。
