ニチガスとスマ電の比較

ニチガスとスマ電の比較


 ニチガスとスマ電、電気料金が安いのはどちらなのか。当サイトの電気料金シミュレーションに掲載している446社・5277プランとも絡めながら詳しく比較します。



ニチガスとスマ電の比較


  ニチガスとスマ電、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


料金プランの比較 どちらが安い?


 各地域の大手電力会社の標準的なプランである「従量電灯」と比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ニチガス
ガスとセット契約
20A契約不可 -7.3%
-8312円
-8.1%
-10735円
-8.7%
-13274円
スマ電
ホームプラン
+6.0%
+3061円
-1.0%
-1140円
-4.9%
-6513円
-7.9%
-12052円
スマ電
CO2ゼロ
+10.0%
+5128円
+1.7%
+1946円
-2.2%
-2966円
-5.2%
-7982円

 2社とも20A以下では契約出来ませんが、30A契約で一人暮らしの平均使用量で計算すると、スマ電の方が安いです。ニチガスは月200kWhを下回ると東電より割高になるので、一人暮らしにはおすすめできません。2人暮らしでも、マンション住まいで共働きだと高くなる場合があるので使用量をよく確認してください。


 4人以上の世帯では、スマ電「ホームプラン」が安いです。ニチガスの試算にはガスとのセット割引を含めているので、スマ電もガスをどこか割安な会社と組み合わせることで更にニチガスとの差が大きくなります。


お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
ニチガス
ガスとセット契約
20A契約不可 -6.1%
-6797円
-6.3%
-8147円
-6.4%
-9538円
スマ電
ホームプラン
+5.0%
+2642円
-1.7%
-1929円
-3.1%
-4006円
-3.3%
-4945円
スマ電
CO2ゼロ
+7.3%
+3836円
+2.8%
+3169円
-0.5%
-706円
-3.1%
-4613円

 いずれの条件においても、ニチガスの方が安い結果となりました。


 注意点としては、ニチガスは月の使用量が200kWhを下回ると中部電力の標準メニューよりも高くなるので、一人暮らしには基本的におすすめできません。また、二人暮らしでもマンション住まいで共働きの場合など、使用量が少ない場合は注意が必要です。


 スマ電は30A以上でないと契約出来ませんが、30A契約で一人暮らしの平均使用量(月170kWh)で試算すると中部電力エリアで最安水準の料金プランです。一人暮らしの人におすすめです。


ニチガスでんきの公式サイト スマ電公式サイト

 なお、上記の料金シミュレーションでは燃料費調整の上限を考慮していないため、燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。他の料金比較サイトを利用する場合も注意してください。料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。


サービスの違い


 続いて、サービス内容を比較します。


ニチガス スマ電
初期費用 無し 無し
解約時の違約金 無し 無し
付帯サービス 駆けつけサービス 無し
支払い方法 カード、口座振替、ビットコイン カード、口座振替

 ニチガスでんきには駆けつけサービスが付帯しています。電気がつかない、ブレーカーが落ちる、コンセントが使えないといった「電気のトラブル」に無料で応急対応を行ってくれるという内容です。出張費と60分以内の一次対応が無料です。


 サービス内容ではニチガスの方が充実している、と言えます。


ニチガスでんきの公式サイト スマ電公式サイト

環境・エコは?


CO2排出量 ニチガス スマ電
2020年度 495g 365g
2019年度 469g 365g
2018年度 670g 462g
2017年度 632g 594g
2016年度 データ無し 552g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 傾向としてはスマ電の方がCO2排出量が少ないと評価できます。特にスマ電の19年度以降の成績は、新電力としてはかなり優秀な値です。東電・中電と比較してもCO2排出量が少ないです。


 スマ電の「CO2ゼロ」プランについてはCO2を排出しない電力が供給されます。


ニチガスでんきの公式サイト スマ電公式サイト

特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


ニチガス


 プロパンガス大手、関東各地で都市ガスも手掛けている会社です。業界に先駆けてIT化を推進していることでも知られ、IT技術による効率的な経営で着実な成長を続けています。


 スマ電との比較では、主に2〜4人世帯で割安となる料金設定です。関東・中部エリアとも新電力の料金プランとしては上位に入るお得な料金水準と言えます。一方、使用量が少ない場合は大手電力標準メニューよりも高くなるので、一人暮らしや共働きの2人世帯などでは注意が必要です。


ニチガスでんきの公式サイト

スマ電


 大手総合商社、伊藤忠系の新電力会社です。単に電気を販売するだけでなく、電力に関連する次世代技術(仮想発電:VPPなど)の開発にも積極的です。


 ニチガスとの比較では、一人暮らし世帯と、4人以上の世帯(東電エリア)という「両極端」なケースでスマ電の方が安くなります。特に一人暮らしで30A契約の場合、中部電力エリアでは「最安水準」と言える料金プランです(ホームプラン)


 料金は少し高くなりますが、CO2排出量ゼロの電力を供給する「スマ電CO2ゼロ」プランも提供しています。ホームプランと比べると電気代は高くなりますが、主に3人以上の世帯の平均使用量では大手電力の標準メニューよりも安くなる料金設定です。


スマ電公式サイト



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