auでんきと東邦ガスの電気の比較
ともに「セット契約」のお得さでアピールしているauでんきと東邦ガスの電気。本当にお得なのはどちらなのか、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。
目次
auでんきと東邦ガスの電気の比較
auでんきと東邦ガスの電気、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
料金プランの比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で中部電力の標準的な料金プランである「従量電灯B」と比較します。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
auでんき | -1.0% -497円 |
-4.6% -5134円 |
-4.6% -5962円 |
-4.6% -6837円 |
東邦ガス ガスとセット契約 |
-2.2% -1156円 |
-2.8% -3125円 |
-4.0% -5181円 |
-3.9% -5831円 |
いずれもauでんきの方が安いです。
東邦ガスは30A未満で契約すると、中部電力よりも割高になるので注意してください。
なお、2社とも燃料費調整に上限が無いため、燃料価格の推移によっては大手電力の従量電灯よりも電気代が高くなる場合があります。上記の試算には燃料費調整の上限を含めていません。

サービスの違い
auでんき | 東邦ガスの電気 | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
付帯サービス | 無し | 無し |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード 口座振替 |
両社とも目立った付帯サービスは無く、電気の供給のみのシンプルな内容です。サービス面では大きな差は無いと言えます。
環境・エコは?
CO2排出量 | auでんき | 東邦ガスの電気 |
---|---|---|
2020年度 | 417g | 483g |
2019年度 | 560g | 620g |
2018年度 | 574g | 709g |
2017年度 | 577g | 709g |
2016年度 | 667g | 378g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
19年度以前は2社とも電力会社としては排出量が「多い」と言わざるを得ない悪い値でしたが、20年度で一気に改善しており、特にauでんきの20年度の値は電力会社としてはかなり優秀な水準です。東邦ガスについても20年度の値であれば、電力会社としては平均的と言える水準です。

特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
auでんき
多くのケースで東邦ガスよりも電気代が「お得」です。また、CO2排出量も東邦ガスより少ないです。
auでんきとあわせて、都市ガスを東邦ガスから中部電力のガスに切り替えると、ガス代が年間数千円程度お得になるのでこちらも検討してください。

東邦ガスの電気
auでんきと比較して電気代が割高、また中部電力エリアの新電力としてもやはり割高な料金水準です。また30A未満の契約では中電よりも割高になる場合があるので、注意が必要です。
