auでんきと東京ガスの電気の比較
auでんきと東京ガスの電気、電気代・ガス代が本当にお得なのはどちらなのか。世帯人数別の平均使用条件によるシミュレーションから結論をまとめます。
目次
auでんきと東京ガスの比較
auでんきと東京ガス、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
電気料金の比較 どちらが安い?
まずは料金プランを、世帯人数ごとの「平均使用量」で地域別に比較します。東京電力の標準メニュー(スタンダードS)と電気料金を比較します。
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
auでんき プランM |
-309円 | -1302円 | -1510円 | -1731円 |
東京ガス 基本プラン ガスとセット |
-1203円 | -5081円 | -6947円 | -8927円 |
東京ガス 基本プラン 電気だけ |
-846円 | -4322円 | -6073円 | -7933円 |
上記いずれの使用条件においても、auでんきより東京ガスの方が電気代が安い結果です。電気だけで契約する場合も、auでんきより東京ガス「基本プラン」の方が明らかに安いです。
電気料金で比較した場合、東京ガスの方がメリットが大きいと言えます。
ガス料金の比較
続いて、ガス料金を比較します。auでんきでは「東電ガスfor au」を提供しており、この料金を東京ガスのベーシックな料金プランである「一般料金」と比較します。
お得率と年間節約額 | 1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 |
東京ガスエリア 東電ガス for au スマホ+電気+ガス |
-6.2% -2389円 |
-5.0% -3062円 |
-4.7% -3439円 |
-4.6% -3486円 |
東京ガスエリア 東電ガス for au スマホ+ガス |
-3.0% -1165円 |
-3.0% -1838円 |
-3.0% -2215円 |
-3.0% -2262円 |
auでんきとセットで東電ガスfor auを利用する場合は上段の料金、東電ガスfor auのみで利用する場合は下の料金になります(セット割引で月102ポイントもらえる)
電気+ガスのセット契約で考えた場合、一人暮らし世帯ではauのセット契約が東京ガスよりもトータルで安く、2人以上世帯の平均使用条件では東京ガスの方が安いことになります。
- 1人暮らし→auの電気・ガスセット契約が安い
- 2人以上世帯→東京ガスが安い
東京ガスのエリアの他、武州ガスや大東ガス、東部ガスのエリアにも「東電ガスfor au」は対応しており、地域によって料金は異なります。
サービスの違い
2社のサービス内容を比較します。
auでんき | 東京ガス | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
見える化 | あり | あり |
付帯サービス | 無し | 無し |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 |
クレジットカード 口座振替 |
2社とも、電気使用量をグラフで視覚的に確認できる「見える化」に特徴があります。auでんきはスマホアプリを提供しており、出先などでも確認しやすいです。東京ガスはかなり詳細に分析し、アドバイスをくれる機能もあります。
環境・エコは?
CO2排出量 | auでんき | 東京ガス |
---|---|---|
2022年度 | 468g | 442g |
2021年度 | 468g | 442g |
2020年度 | 417g | 277g |
2019年度 | 560g | 364g |
2018年度 | 574g | 398g |
2017年度 | 577g | 371g |
2016年度 | 667g | 382g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
一貫してauでんきより東京ガスの方がCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいです。
auでんき、東京ガスとも電気料金が高くなる代わりにCO2排出量を実質ゼロとする料金メニューも提供しています。電気料金は通常プランよりも割高になりますが、環境負荷が小さな電気を使うことができます。
特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
auでんき
auのスマホを利用している人向けの電力供給サービスです。電気料金自体は東京電力の標準メニュー(スタンダードS)とほぼ同水準に設定されており、電気料金(燃料費・電源調達等調整額、再エネ賦課金、消費税相当額などを除く)の約0.5〜1%分のPontaポイントが付与されることで電気料金が実質的に割引になります。
東京ガスと比較すると、電気料金だけで見るとどうしても見劣りします。電気・ガスのセット契約で見た場合は、一人暮らし世帯の平均使用条件で東京ガスよりも割安です。
初期費用や解約違約金などはありません。
東京ガス
新電力(大手電力=旧一電を除く電力会社)としては最多の347.5万件(2023年3月末時点、電力需要実績)の契約を抱える「電力会社」です。
auでんきと比較すると、電気料金が安いです。またセット契約で見た場合も2人以上世帯ではauでんき+東電ガスfor auの組み合わせよりも東京ガスの方がトータルで安いです。
初期費用や解約違約金も無く、環境負荷が小さい点でもメリットがあります。