東京ガスとCDエナジーダイレクトの比較
新電力としては国内最多の契約数をほこる東京ガス。それに対し中部電力と大阪ガスが共同出資して設立したCDエナジーダイレクトは後発ながらも注目を集めています。契約するならどちらが安いのか、詳しく検証します(2023年秋の料金改定後の情報に更新)
目次
東京ガスとCDエナジーダイレクトの比較
東京ガスとCDエナジーダイレクト、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
電気料金の比較
まずは電気料金を比較します。東京電力の標準メニューと比較して年間いくら安くなるのか、世帯人数別の平均使用条件で試算します(2023年12月分の燃料費調整単価による試算値)
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
東京ガス 基本プラン ガスとセット |
-1214円 | -5322円 | -7092円 | -8986円 |
東京ガス 基本プラン 電気だけ |
-858円 | -4563円 | -6219円 | -7991円 |
諸事情によりCDエナジーの料金シミュレーションを掲載することが出来ないのですが、上記の条件ではいずれも東京ガスよりCDエナジーの方が安いです。ガス電気セット契約の東京ガスよりも、電気だけで契約するCDエナジーの方が安いです(セット契約にすると更に0.5%割引に)


ガス料金の比較
CDエナジーについては料金シミュレーションを掲載することが出来ないため分かりづらく恐縮ですが、CDエナジーの方が東京ガスの標準メニューである「一般料金」よりも割安です。
電気料金、ガス料金とも東京ガスよりCDエナジーの方が安い、という結論になります。


サービスの比較
東京ガス | CDエナジー | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し ベーシック、ファミリー シングルなど |
付帯サービス | 無し | 無し |
CDエナジーにはAmazonプライム会員の会費が契約期間中「無料」になるプランなどがあります。こうした特典が付くプランは途中解約すると違約金が発生するので注意してください。
以前は東京ガスに色々と付帯サービス(レシピサイトの有料機能や駆けつけサービスなど)が付いていましたが、現在は廃止されているため大きな差は無いと結論づけます。


環境・エコは?
CO2排出量 | 東京ガス | CDエナジー |
---|---|---|
2020年度 | 364g | 432g |
2019年度 | 364g | 432g |
2018年度 | 398g | 430g |
2017年度 | 371g | データ無し |
2016年度 | 382g | データ無し |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。CDエナジーダイレクトは2018年に参入したため、それ以前のCO2排出係数のデータがありません。
両社とも東京電力(441g:20年度)と比較して少ないので、東電から乗り換えることでCO2を削減できます。東京ガスの方がCDエナジーより更にCO2排出量が少なく、環境負荷がより小さいと言えます。
東京ガスはLNG火力発電所が80%、再エネ9%といった電源構成を公表しています。


特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
東京ガス
CDエナジーと比較して電気・ガス料金とも高くなるものの、環境負荷が小さな電気を使うことが出来ます。また、CDエナジーでは対応していないコンビニ払いもセット契約の場合は可能です。

CDエナジーダイレクト
中部電力と大阪ガスが共同で設立、首都圏で営業しているエネルギー企業です。
東京ガスとの比較では、いずれの条件でも電気・ガス料金とも割安です。電気だけで契約しても、ガスだけで契約しても割安になる料金設定です。
