東京ガスと楽天でんきの比較

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東京ガスと楽天でんきの比較


 関東で圧倒的なシェアを誇る東京ガスの電気。それに対し、ポイントを武器に順調に契約を伸ばしつつある楽天でんきを、実際に両社とも契約したことがある私が比較評価します。



東京ガスと楽天でんきの比較


  東京ガスと楽天でんき、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。


電気料金の比較


 まずは東京ガスと楽天でんきの料金プランを比較します。東京電力の標準プランと世帯人数別の平均使用量で比較します(2024年3月分の燃料費調整単価による試算値)


シュミレーション条件
お得率と年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
楽天でんき
プランS
調整中
料金試算で確認
調整中
料金試算で確認
調整中
料金試算で確認
調整中
料金試算で確認
東京ガス
基本プラン
ガスとセット
-1214円 -5322円 -7092円 -8986円
東京ガス
基本プラン
電気だけ
-858円 -4563円 -6219円 -7991円

 楽天でんきが2022年6月から大幅な値上げを行ったため、どの条件でも東京ガスの方が安いです。楽天でんきは一般家庭の平均的な使用量で東京電力エナジーパートナーの標準メニューよりも割高な料金設定となっており、現在契約中の人は注意が必要です。楽天でんきの最新の調整単価を含む料金シミュレーションは当サイトの料金一括シミュレーションで確認できます。


 東京ガスは関東の主要な新電力の中でも上位に入る、お得な料金水準です。電気だけで契約する場合でも「安い」です。


東京ガスの電気の公式サイト楽天でんき公式サイト

ガス料金の比較


 楽天はガスにも参入しました。東京ガスの標準的なプランである「一般契約」との料金比較は以下の通り。


お得率と年間節約額 1人
月17m3
2人
月31m3
3人
月39m3
4人
月40m3
楽天ガス -1.0%
-388円
-1.0%
-612円
-1.0%
-737円
-1.0%
-753円

 「楽天ガス」というサービス名ではありますが、実際にガスを供給するのは東京ガスであるため、ポイント還元の1%分だけ東京ガスの標準メニューより安くなる料金体系です。


 なお、楽天ガスは電気とのセット契約が必要で、ガスだけでの契約はできません。楽天でんきの電気代が明らかに「割高」なので、楽天ガスをあえて契約するメリットは無いと言える状況です。トータルでは明らかに東京ガスの方が安いです。


サービスの違い


東京ガス 楽天でんき
初期費用 なし なし
解約時の違約金 なし なし
見える化 あり
データ更新は1日1回
あり
データ更新は数時間遅れ
付帯サービス 無し 無し
支払い方法 クレジットカード
口座振替
クレジットカード

 楽天でんきに関しては、ウェブで自宅の電気使用量を確認できる「見える化」機能が使いやすいです。データの反映が数時間遅れと、ほぼリアルタイムで更新されるので私がこれまでに契約した6社の中では最も使いやすかったです。


 東京ガスにも「見える化」があり、機能は楽天よりも充実していますが、データの更新が遅い(1日1回まとめて反映)ので使い勝手が悪いです。


東京ガスの電気の公式サイト楽天でんき公式サイト

環境・エコは?


 電源構成を公表していない楽天でんきに対し、東京ガスは95%がLNG火力(天然ガス)、石炭と再エネが1%ずつ、その他3%という電源構成を公表しています。(2016年度実績)


CO2排出量 楽天 東京ガス
2020年度 534g 364g
2019年度 534g 364g
2018年度 512g 398g
2017年度 589g 371g
2016年度 591g 382g

 環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。


 東京ガスは大手電力会社・新電力と比較してもCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと言えます。東電と比較しても約20%、排出量が少ないです。
 一方、楽天の値は新電力としては排出量が「平均」か「やや多い」と言えるものです。


 環境負荷に関して言えば、東京ガスの方が圧倒的に優れていると評価できます。


東京ガスの電気の公式サイト楽天でんき公式サイト

特徴をまとめると・・


 最後に、2社の特徴をまとめます。


東京ガスの電気


東京ガス


 電気代が楽天でんきより大幅に安いです。自社グループで大規模なLNG火力発電所を保有しており、事業の安定性という点でも申し分無いでしょう。


東京ガスの電気の公式サイト

楽天でんき


楽天の本社ビル

楽天グループの本社ビル

 2022年6月に大幅な値上げを実施したため、一般家庭では東京ガスはおろか東京電力エナジーパートナーの標準メニューよりも割高な料金プランとなっており、2023年秋現在は契約するメリットが見当たらない状況です。


楽天でんき公式サイト



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