東急でんきと東京ガスの比較
東急でんきと東京ガスを、電力自由化の専門家としてこれまでに多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。料金プラン、サービスを詳しく比較します。
目次
東急でんきと東京ガスの比較
東急でんきと東京ガス、何が違うのかあらゆる角度から比較していきます。
電気料金プランの比較
東京電力の標準プランと比較して、年間いくらお得になるのか。世帯人数ごとの平均使用量で試算した結果を紹介します(2024年9月分の燃料費調整単価による試算値)
お得率と年間節約額 | 20A / 月170kWh |
30A / 月348kWh |
40A / 月391kWh |
50A / 月437kWh |
東急でんき 電気のみ |
調整中 料金試算で確認 |
調整中 料金試算で確認 |
調整中 料金試算で確認 |
調整中 料金試算で確認 |
東急でんき イッツコム セット契約 |
調整中 料金試算で確認 |
調整中 料金試算で確認 |
調整中 料金試算で確認 |
調整中 料金試算で確認 |
東京ガス 基本プラン ガスとセット |
-1203円 | -5081円 | -6947円 | -8927円 |
東京ガス 基本プラン 電気だけ |
-846円 | -4322円 | -6073円 | -7933円 |
東急でんきは市場連動型プランを採用しており、毎月独自(東京電力や東京ガスとは異なる)の値動きをします。最新の調整単価を含めた料金試算は当サイトの料金一括シミュレーションでは最新月の燃料費調整単価をもとに試算できます。2023年夏・秋の値動きとしては、東京ガスより割高であるだけでなく東電の標準メニューと比較しても割高に推移しています。
東京ガスは市場連動型プランではありません。関東圏の新電力の中でも上位に入るお得な料金プランです。電気だけでも契約できます。
ガス料金プランの比較
東急でんきは東京ガスのエリアでガスの販売も行っています。東京ガスの「一般契約」と比較して年間いくらお得になるのか、世帯人数別の平均使用量で試算します。
1人 月17m3 |
月31m3 |
月39m3 |
月40m3 | |
東急ガス | -2.3% -907円 |
-2.0% -1255円 |
-2.0% -1477円 |
-2.0% -1505円 |
東急ガスは東京ガスと比較して2%程度安くなる料金プランです。
東急には電気・ガスのセット割引はありません。
- 料金プランの比較
- 東京ガスのエリアのガス料金比較
東京ガスからの乗り換えシミュレーション
サービスの違い
東急でんき | 東京ガス | |
---|---|---|
初期費用 | 無し | 無し |
解約時の違約金 | 無し | 無し |
付帯サービス | 有料の駆けつけサービス | 無し |
支払い方法 | クレジットカード、口座振替 | クレジットカード、口座振替 |
更に細かな点を挙げると、東急でんきでは検針票(紙)の発行が有料です。紙で必要な場合はお金を払うか、ウェブから自分で印刷する必要があります。
東京ガスはガスとセット契約の場合はこれまで通り無料で、ポストに検針票が投函されるため紙で欲しいという人にはメリットがあります。多くの新電力は紙の検針票の発行を有料、あるいは発行していません。
環境・エコは?
2社とも公式サイト上で詳細な電源構成を公表しています。電源構成を公表しない新電力が多いので、公表している点だけでも評価できます。
CO2排出量 | 東急でんき | 東京ガス |
---|---|---|
2020年度 | 490g | 364g |
2019年度 | 490g | 364g |
2018年度 | 491g | 398g |
2017年度 | 549g | 371g |
2016年度 | 601g | 382g |
環境省を通じて公表された、「CO2排出係数」のデータです。1kWhの電気を供給するごとに、どれだけのCO2を排出するのかを表す数値です。
東急でんきは年々数値を改善していますが、いずれの年度でも東京ガスの方がCO2排出量が少なく、環境負荷が小さいと評価できます。
東京ガスの数値は新電力としては「優秀」と言えるもので、東京電力(441g:2020年度)と比較してもCO2排出量が少ないです。電気代だけでなくCO2排出量も削減することが出来ます。
特徴をまとめると・・
最後に、2社の特徴をまとめます。
東急でんき
東急グループの新電力で、東北電力も出資しています。東急沿線の駅前や駅構内、車内などで広告を見かける機会も多いと思いますが、例えば横浜市青葉区では4世帯に1世帯が東急でんきを契約しています。
料金の安さでは東京ガスに譲りますが、夏の時期などに109シネマズでポップコーンがもらえたり、二子玉川ライズでビールがもらえる「夏のバカンス大作戦」など東急グループの施設とタイアップしたイベントも定期的に実施しており、そうした部分で沿線で暮らしている人には「面白さ」も提供してくれる新電力です。
東京ガス
関東はもちろん、全国の新電力の中でも圧倒的に契約件数が大きい新電力です。既に300万件(2022年4月時点)と、大手電力会社と肩を並べる規模にまで成長しています。
東急でんきとの比較では料金の安さと、CO2排出量の少なさでメリットがあります。また、セット契約の場合は検針票が紙で発行されるため、紙で手元に置いておきたい人におすすめです。