アパートにおすすめの電力会社5選
アパートでの平均的な使用条件で電気代が「安くなる」電力会社を、地域ごとに厳選して紹介します。あわせて、電力会社を切り替えるうえで気になる疑問も解消します。2023年6月の値上げ対応済み
この記事の著者:石井元晴
2014年から当サイトを運営。産経新聞、週刊女性自身、週刊ポスト、女性セブンなど数々のメディアに電力自由化の専門家として取材を受けてきました。400社以上の料金プランに目を通しています。
アパートの電気代が安いおすすめの電力会社(地域別)
アパート世帯の平均的な使用条件を30A契約、月の使用量を348kWhと想定し、各地域で電気代が安いおすすめの新電力会社を紹介します。
北海道のアパート世帯で安い電力会社
北海道のアパート世帯の平均使用条件では、エネワンでんきの「エネワンでんきLプラン」が安いです。北電の従量電灯と比べて、2%前後安くなる料金プランです。
道内でプロパンガスなどを販売している、いちたかガスワンが提供しています。電気だけで契約できます。料金高騰リスクがある市場連動型プランではありません。

東北のアパート世帯で安い電力会社
現在、東北電力エリアではおすすめできる電力会社はありません。しばらくは東北電力の従量電灯Bを使い続けることをおすすめします。
最新の情報は随時、以下の東北電力エリアの料金比較表のページで更新していくので、こちらをブックマークにいれて時々見に来てください。
関東のアパート世帯で安い電力会社
東京電力エリアではCDエナジーが安いです。CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。
アパート世帯の平均使用条件ではCDエナジーの「ベーシックでんきプラン」が関東では最安水準です。東京ガスの「基本プラン」やENEOSでんき「Vプラン」などと比較してもCDエナジーの方が割安です。解約違約金・初期費用はありません。

中部電力エリアのアパート世帯で安い電力会社
中部電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。アパート世帯の平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
北陸電力エリアのアパート世帯で安い電力会社
北陸電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。アパート世帯の平均使用量では「ポイントプラス」の方が若干安いですが、ポイント還元ではなく電気代が安いプランが良い場合はスタンダードプランがおすすめです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
関西のアパート世帯で安い電力会社
関西電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。アパート世帯の平均使用量では「ポイントプラス」の方が若干安いですが、ポイント還元ではなく電気代が安いプランが良い場合はスタンダードプランがおすすめです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
中国地方のアパート世帯で安い電力会社
中国電力エリアではPontaでんきが安いです。アパート世帯の平均使用量では中国電力の従量電灯Aと比べて年間約1800円分安いです。解約違約金・初期費用はありません。
KDDI系の会社が提供しています。料金高騰リスクがある市場連動型プランではありません。
公式サイトからの新規申込みで2000円分のPontaポイントがもらえるキャンペーンを実施しています。この割引は当サイトの試算には含めていません。Pontaでんき開通月の翌翌月までに特典ポイントが付与されます。

四国のアパート世帯で安い電力会社
現在、四国電力エリアではおすすめできる電力会社はありません。しばらくは四国電力の従量電灯Aを使い続けることをおすすめします。
最新の情報は随時、以下の四国電力エリアの料金比較表のページで更新していくので、こちらをブックマークにいれて時々見に来てください。
九州のアパート世帯で安い電力会社
九州電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。アパート世帯の平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
沖縄のアパート世帯で安い電力会社
沖縄ではauでんきが安いです。沖縄電力の従量電灯と比べて0.5〜1%安くなる料金プランです。auの通信回線の契約が無い方でも契約できます。
初期費用や解約違約金などもありません。

ソフトバンクのスマホやネットなど通信回線の契約がある場合は、ソフトバンクでんき(おうちでんき)の方が安いです。通信回線の契約が1回線ある場合、沖縄電力の従量電灯とくらべて約1%前後、電気代が安くなります。auでんきよりも安いですが、解約時に550円の解約事務手数料が発生する点には注意が必要です。

オール電化の場合は
オール電化住宅の場合、上で紹介した電力会社に切り替えることで電気代がむしろ高くなってしまうケースが多いです。オール電化住宅では、必ず「オール電化プラン」を契約することをおすすめします。
オール電化プランについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
20A以下で契約している場合は
関西・中国・四国・沖縄の4つのエリアではアンペアでの契約ではないため気にする必要はありませんが、それ以外の地域では上で紹介した新電力は20A以下で契約出来なかったり、あるいは20A以下で契約すると料金削減メリットが無い・薄い場合もあります(大手電力より高くなる場合さえある)
15Aや20Aで電気を契約している場合は、以下の記事を参考にしてください。電気代がちゃんと安くなる新電力を紹介しています。
- 契約アンペアごとに安くなる電力会社を紹介
15A契約の電気代が安い新電力会社
15A契約の電気代が安くなる電力会社20A契約の電気代が安い新電力会社
20A契約の電気代が安くなる電力会社
電力自由化のQ&A
電力会社を切り替えるにあたって、疑問を持ちやすい点を解説します。
賃貸でも電力会社を乗り換えても大丈夫か
電力自由化に関して、よくある疑問が「賃貸」でも自分で電力会社を自由に選んで契約出来るのかという点です。
賃貸のアパートについても、基本的には電力会社を自由に切り替えることが可能です。大家や管理会社に対して連絡や許可を得る必要もありません。私は不動産賃貸業を営んでおりアパートも何棟か所有していますが、わざわざ連絡してこられても迷惑なのでやめてください(笑) 連絡してくる人もいないです。
ただし、一部のアパートでは入居時に契約する電力会社を指定されている場合があります。契約事項に盛り込まれ重要事項説明の中で説明されている場合は、その電力会社と契約する必要があります。契約書に「本貸室の電気は○○株式会社から配給」と記載されている場合です。
不動産仲介業者の中には電力会社を「紹介」してくるところも多いですが、契約に盛り込まれていなければ無視して自分の好きな会社と契約して問題無いです。不動産屋(仲介業)が紹介してくる電力会社は基本的に電気代がそれほど安くないです(代理店手数料が高いため)
新築でも新電力と契約出来るのか
新築アパートに入居する場合でも、上で紹介したような電気代が安い新電力と契約することは可能です。
ただし、ごく一部に新築時の契約不可としている新電力もあります(楽天でんきなど) その場合は一旦、東電や関電といった大手電力会社と契約した上で、その後必要に応じて切り替えの手続きを行ってください。大手電力の標準的なプランである「従量電灯」の場合、短期間で解約しても違約金などは発生しません。