5人家族で安くなる新電力会社は?
5人家族の平均電気代を紹介した上で、全国447社から厳選して5人世帯の電気代が安くなる新電力会社を紹介します。
5人世帯の平均電気代は?
まずは5人家族の平均電気代を紹介します。
政府統計では月12945円
電気料金については、総務省が実施している「家計調査」という統計で毎月調査が行われています。家計調査によれば、2019年度の5人世帯の平均電気代は月12945円でした。
なお、当サイトではこの金額から逆算して5人世帯の平均的な電気の使用条件を月443kWhとします(契約容量は50A)
多く使うと割高になる日本の電気料金制度
日本の電気料金プランは、使用量が増えるごとに料金単価自体が割高となる仕組みが取られています。5人家族のように、電気を多く使う世帯では電気代がより高額になる特徴があります。
日本の一般的な電気料金プランは、使用量が増えるごとに3段階で料金単価が高くなっていく料金体系となっています。一人暮らしのように使用量が安ければ料金単価も安く抑えられますが、5人家族のように多く使うと高くなってしまいます。
電力自由化によって参入した新電力は、3段階目の料金単価を大手電力より安く設定することで、利益を確保しつつ料金削減メリットを提供しています。5人家族では電力会社を切り替えるメリットがより大きいと言えます。
5人家族の電気代が安い新電力の一覧
5人家族の電気代が安くなる新電力会社を、全国447社から厳選して条件ごとに紹介します(平均使用条件を50A契約、月443kWhと想定)
北海道の5人暮らし世帯で安い電力会社
北海道の5人暮らし世帯の平均使用条件では、エネワンでんきの「エネワンでんきLLプラン」が安いです。北電の従量電灯と比べて、約2%安くなる料金プランです。
道内でプロパンガスなどを販売している、いちたかガスワンが提供しています。電気だけで契約できます。料金高騰リスクがある市場連動型プランではありません。

東北の5人暮らし世帯で安い電力会社
現在、東北電力エリアではおすすめできる電力会社はありません。しばらくは東北電力の従量電灯Bを使い続けることをおすすめします。
最新の情報は随時、以下の東北電力エリアの料金比較表のページで更新していくので、こちらをブックマークにいれて時々見に来てください。
関東の5人暮らし世帯で安い電力会社
東京電力エリアではCDエナジーが安いです。CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。
5人世帯の平均使用条件ではCDエナジーの「ファミリーでんきプラン」が関東では最安水準です(当サイトで掲載している447社・5486プラン中、市場連動型プランを除く) 東京ガスの「基本プラン」やENEOSでんき「Vプラン」などと比較してもCDエナジーの方が割安です。解約違約金・初期費用はありません。

中部電力エリアの5人暮らし世帯で安い電力会社
中部電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。5人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
北陸電力エリアの5人暮らし世帯で安い電力会社
北陸電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。5人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
関西の5人暮らし世帯で安い電力会社
関西電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。5人暮らしの平均使用量では「スタンダード」の方が若干安いです。ポイントプラスはポイント還元で割引になる料金体系なので、スタンダードの方が使い勝手の面でも良いでしょう。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
中国地方の5人暮らし世帯で安い電力会社
中国電力エリアではPontaでんきが安いです。5人暮らしの平均使用量では中国電力の従量電灯Aと比べて年間約1800円分安いです。解約違約金・初期費用はありません。
KDDI系の会社が提供しています。料金高騰リスクがある市場連動型プランではありません。

四国の5人暮らし世帯で安い電力会社
現在、四国電力エリアではおすすめできる電力会社はありません。しばらくは四国電力の従量電灯Aを使い続けることをおすすめします。
最新の情報は随時、以下の四国電力エリアの料金比較表のページで更新していくので、こちらをブックマークにいれて時々見に来てください。
九州の5人暮らし世帯で安い電力会社
九州電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。5人暮らしの平均使用量では「スタンダード」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
沖縄の5人暮らし世帯で安い電力会社
沖縄では楽天でんきが安いです。沖縄電力の従量電灯と比べて5人暮らしの平均使用量で約1.8%安くなる料金プランです。楽天でんきは他のエリアでは電気代高騰リスクがある市場連動型プランですが、沖縄では市場連動型ではないため安全です。
初期費用や解約違約金などもありません。

オール電化住宅は要注意
「安くなる」電力会社を紹介しましたが、上で紹介した会社はいずれもオール電化住宅で契約すると割高になるので注意してください。
オール電化住宅では、オール電化用の料金プランを契約しないと電気代が年間で数万円程度割高になることが多いです。オール電化プランの切り替えについては、以下の記事を参考にしてください。大手電力が「最安」の場合もあるので、乗り換えには注意が必要です。