最大1万円安!4人家族の電気代が安くなる電力会社一覧
電気代が高くなりがちな4人家族。政府統計によれば月1.1万円を越えます。しかし、高いからこそ電気代が安い新電力会社に乗り換えることで、大きく削減することが可能です。全国449社の電力会社から厳選して「おすすめ」を紹介します。
- この記事の著者:石井元晴
2014年から当サイトを運営。産経新聞、週刊女性自身、週刊ポスト、女性セブンなど数々のメディアに電力自由化の専門家として取材を受けてきました。400社以上の料金プランに目を通しています。
目次
4人家族におすすめの電力会社
4人家族の電気代が安くなる新電力会社を、地域ごとに紹介します(4人世帯の平均使用量を月437kWh、契約容量50Aと想定)
北海道・東北・中部・中国で安い電力会社
上記エリアではミツウロコでんきの従量電灯B・Aが最安水準です。各地域の大手電力各社の標準メニューと料金を比較します(平均使用量での試算)
エリア | 年間節約額 50A/月437kWh |
---|---|
北海道電力エリア | -10842円 |
東北電力エリア | -5711円 |
中部電力エリア | -5651円 |
中国電力エリア | -10129円 |
解約違約金や初期費用もありません。ミツウロコでんきは1926年創業でガソリンスタンドやプロパンガスの販売を手掛けるミツウロコグループの電力部門です。
関東の4人暮らし世帯で安い電力会社
東京電力エリアではCDエナジーが安いです。CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。東京電力エナジーパートナーの標準メニュー(スタンダードS)との料金比較は以下のとおり(2024年4月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元原則含む、同額の再エネ賦課金・政府電気代補助金は含まない)
使用条件 | 年間節約額 |
---|---|
4人世帯 50A/月437kWh | |
ベーシックでんきB | -12279円 |
ファミリーでんき | -12679円 |
4人世帯の平均使用条件ではCDエナジーの「ベーシックでんきプラン」が関東で安いです(当サイトで掲載している449社・5558プラン中) 東京ガスの「基本プラン」やENEOSでんき「Vプラン」などと比較してもCDエナジーの方が割安です。解約違約金・初期費用はありません。エアコンを使わない時期でも使用量が300kWh以上ある場合は「ファミリーでんきプラン」がより安いです。
北陸・四国電力エリアの4人暮らし世帯で安い電力会社
出光でんきが4人暮らし世帯の平均使用条件で最安水準です。
エリア | 年間節約額 50A/月437kWh |
---|---|
北陸電力エリア | -5179円 |
四国電力エリア | -6607円 |
解約違約金や初期費用もありません。加えて出光やシェルのガソリンスタンドでの給油がリッター2円引きになる特典もあるのでマイカーをお持ちの方は更にお得です。
関西の4人暮らし世帯で安い電力会社
関西電力エリアでは奈良電力が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
エリア | 年間節約額 月437kWh |
---|---|
関西電力エリア | -11747円 |
関西では燃料費調整額の関係で、大阪ガスなど大多数の新電力が関電標準メニューより割高になっています。奈良電力のように燃料費調整額に「上限」を設けている新電力でないと関電より割高になるのでご注意ください。
九州の4人暮らし世帯で安い電力会社
九州電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。4人暮らしの平均使用量では「スタンダード」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
沖縄の4人暮らし世帯で安い電力会社
沖縄では楽天でんきが安いです。楽天でんきは他のエリアでは電気代高騰リスクがある市場連動型プランですが、沖縄では市場連動型ではないため安全です。
社名 | 年間節約額 月437kWh |
---|---|
楽天でんき | -3682円 |
初期費用や解約違約金などもありません。
オール電化住宅は要注意
「安くなる」電力会社を紹介しましたが、上で紹介した会社はいずれもオール電化住宅で契約すると割高になるので注意してください。
オール電化住宅では、オール電化用の料金プランを契約しないと電気代が年間で数万円程度割高になることが多いです。オール電化プランの切り替えについては、以下の記事を参考にしてください。大手電力が「最安」の場合もあるので、乗り換えには注意が必要です。
オール電化住宅で割安な電力会社は以下の記事でくわしく解説しています。
更に電気代を安くするには
電力会社の乗り換えとあわせて検討したい、電気代を節約する技を紹介します。
契約容量の見直し
大手電力会社・新電力会社の多くの料金プランは、契約容量が大きくなるごとに毎月の基本料金が高くなります(関西・中国・四国・沖縄は除く)
契約容量を下げるだけで、基本料金が毎月数百円程度安くなるので簡単に節約が可能です。契約容量の変更は現在契約中の電力会社に連絡をすれば、基本的に無料で可能です。
注意点としては、原則として変更は年に1回しか対応してもらうことが出来ないので、契約容量を下げたことで頻繁にブレーカーが落ちるようになっても、1年間は我慢する必要があります。これまでに一度もブレーカーが落ちたことが無いご家庭で、少しずつ引き下げを検討してください。
なお、関西・中国・四国・沖縄電力の一般家庭向けのプランは、契約容量に関係なく一律の基本料金となっているのでこの方法は使えません。