一人暮らしにおすすめの電力会社

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2023年版 一人暮らしの電気代が安くなる電力会社


 一人暮らしの人が電力会社を変更することで、むしろ電気代が割高になるケースが珍しくありません。選ぶ際の注意点や、電気代が「ちゃんと」安くなる電力会社を、電気料金比較サイトとしては最多の全国448社から厳選して紹介します【2023年6月の値上げ対応済み】



警告!大手電力より高くなる電力会社もあります


 一人暮らしで電力会社を乗り換えると、電気代が大手電力会社の標準メニューよりも高くなってしまうケースが多いです。まずは注意点をまとめます。


燃料価格高騰による影響に要注意


 2023年現在、燃料の輸入価格が高騰しています。


 電気代には燃料価格の変動を転嫁する「燃料費調整」という仕組みがあり、燃料価格が高騰すると電気代も値上がりする仕組みになっています。


 この燃料費調整の計算方法は多くの電力会社が同じ(大手電力の計算方法に合わせている)です。ですが大手電力の標準プランには燃料価格に「上限」を設けているのに対し、多くの新電力と大手電力の新しい料金プランにはその上限がありません。


 大手電力が値上げを実施していない関西電力・九州電力の2エリアでは、基本的にほぼ全ての新電力の料金プランが、大手電力の従量電灯プランよりも電気代が高くなっています。これら2エリアでは新電力を契約せず、大手電力の従量電灯プランを契約してください。


一人暮らしだと割高になる電力会社も多い


一人暮らしの電力会社選びは注意が必要


 燃料費調整だけでなく、一人暮らし世帯のように電気をあまり多く使わない住宅では、新電力を契約すると電気代がかえって高くなってしまう(大手電力標準プランより高くなる)場合が多いです。


 例えば一人暮らしの人が東京電力の従量電灯B(標準メニュー)から同じく東電の「プレミアムS」に乗り換えると、電気代が年間で7.3万円も高くなります。たくさん使うと大手電力の標準メニューより割安に、少なく使うと割高になる料金体系のプランが多いです。


 また、一人暮らし世帯は選べる電力会社が少ないです。一人暮らし世帯に多い「20A以下」の契約を受け付けていない電力会社も多いです。以上の注意点をふまえて、おすすめの電力会社を紹介します。


一人暮らしにおすすめの電力会社はここ!


 各条件で電気代が「最安水準」の電力会社を、大手電力の標準メニュー(従量電灯)と比べていくら安くなるのか試算した結果とともに紹介します。一人暮らしの平均使用量(月170kWh)での試算結果です(ことわりが無ければ20A契約を想定) 2023年6月の大手電力の「値上げ」に対応しています。


北海道・中部・中国電力エリアでは


 上記3エリアでは、Pontaでんきがおすすめです。


 電気料金自体は大手電力の従量電灯(2023年6月の値上げ後)とほぼ同額で、毎月150円分のPontaポイントが付与されて割引になる料金体系です。1人暮らしの平均的な使用条件では現在のところ最安水準です。


 初期費用や解約違約金などもありません。KDDI系の会社がサービス提供を行います。料金高騰リスクがある市場連動型プランではありません。


 公式サイトからの新規申込みで2000円分のPontaポイントがもらえるキャンペーンを実施しています。この割引は当サイトの試算には含めていません。Pontaでんき開通月の翌翌月までに特典ポイントが付与されます。



東京電力エリアでは


 東京電力管内では、CDエナジーが最安水準です。


 CDエナジーは大阪ガスと中部電力が共同で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。解約違約金や初期費用もありません。電気代高騰リスクがある市場連動型プランにも該当しないので、安心感もあります。


 CDエナジーでは複数の料金プランを提供していますが、一人暮らしの平均使用条件では「ベーシックでんき」が安いのでこのプランを選んでください。一人暮らし用とされている「シングルでんき」よりも実は安いです。2023年10月に料金改定を予定していますが、改定後も引き続き最安水準です。



関西・九州電力エリアでは


 上記2つの地域では、大手電力が値上げを行っていません。そのため、他の地域とは異なり大手電力の「従量電灯」が最安水準の状況が続いており、多くの新電力は大手電力従量電灯よりも割高です。


 したがって、大手電力の従量電灯をおすすめします。大手電力でも従量電灯以外のプランは割高になっているので、申し込む際に注意してください。従量電灯AもしくはBもしくはCを契約してください。


東北・北陸電力エリアでは


 出光でんきがおすすめです。一人暮らしの平均使用量で年間400円程度割安に、またシェルと出光のガソリンスタンドでの給油が2円/L割引になります。解約違約金が無い点でもおすすめです。


 申込みはエネチェンジの料金シミュレーションから。他に更に安いと表示されるプランも出てくる場合がありますが、料金高騰リスクがある市場連動型プランなので推奨しません。注意してください。



四国電力エリアでは


 四国にお住まいでソフトバンクの通信回線(スマホやネット)を契約している場合は、ソフトバンクでんき(おうちでんき)が最安水準なのでおすすめです。通信回線1回線につき月110円(3年目以降は55円)の割引があります。1・2年目は四国電力の従量電灯Aと比較して年間約1300円安くなります。


 ソフトバンクでんきは東北、東京、関西、九州電力の4エリアでは市場連動型という電気代が高額になるリスクがある料金体系に移行しているので、これら4地域では絶対におすすめしませんが、四国では市場連動型ではないので大丈夫です。



 ソフトバンクの通信回線の契約が無い場合は、出光でんきがおすすめです。一人暮らしの平均使用量で年間600円程度割安に、またシェルと出光のガソリンスタンドでの給油が2円/L割引になります。解約違約金が無い点でもおすすめです。


 申込みはエネチェンジの料金シミュレーションから。他に更に安いと表示されるプランも出てくる場合がありますが、料金高騰リスクがある市場連動型プランなので推奨しません。注意してください。



沖縄では


 沖縄ではauでんきがおすすめです。auの通信回線の契約が無くても利用できます。


 電気料金自体は沖縄電力の従量電灯(2023年6月の値上げ後)とほぼ同額で、電気料金の0.5〜1%分のPontaポイントが付与されて割引になる料金体系です。


 初期費用や解約違約金などもありません。KDDI系の会社がサービス提供を行います。料金高騰リスクがある市場連動型プランではありません(そもそも沖縄エリアには市場連動型プランは無い)





一人暮らしの電気代を安くするコツ


 電力会社を乗り換える以外で、一人暮らしの電気代を安くするコツを教えます。


契約容量(アンペア数)を見直そう


契約アンペア数を見直して電気代を節約


 関西・中国・四国・沖縄以外の地域にお住まいの人は、契約容量(アンペア数)を見直してください。


 アンペア数が大きいと、同時にたくさんの電気を使ってもブレーカーが落ちにくくなる一方、毎月支払う基本料金が高くなります。


 小さくし過ぎると生活に不便しますが、大きすぎても無駄なだけです。
 例えば、東京電力で30Aから20Aに変更するだけで、年間3360円の節約になります。年間でバイトの時給3時間分の節約になります。


 1Kやワンルームの部屋であれば、20Aでも私は全く問題ありませんでした。IHコンロや、電気式の浴室乾燥機がある場合や1LDKの部屋では30Aは欲しいところです。


 契約容量の変更は年1回程度まで、無料で可能です。契約容量を「小さくする」場合は工事も必要無いことが多いです。


エアコンはこまめに消さない


エアコンは付けっぱなしが電気代節約になる


 ちょっとコンビニに行ったり、ご飯を食べに行って外出することがありますよね。
 そんな時に、エアコンをこまめに消していませんか?


 実は、30分程度の外出ならエアコンは付けっぱなしの方がエコです。


 自転車に乗っている時に、停止した状態から動き出す時や、速度を上げる時にペダルを漕ぐ力を強くしますよね。一方、平坦な道を同じくらいの速度で走っている時は、それほど力がいりません。


 エアコンも自転車と同じで、設定した温度まで上げたり下げたりする時に最も電気を消費します。なので、少しの外出なら付けっぱなしにしておいた方が、消費電力は少なく済みます。




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