一人暮らしの電気代を安くするには?
一人暮らし家庭の電気料金は、月額平均4199円だそうです(マイナビ調べ) 中には「そんなにかかってない」と言う人もいるかも知れませんし、生活スタイルによってはこの金額を上回る人もいるでしょう。いずれにせよ、今より電気代が安くなればそれに越した事はありませんよね。
というわけで、一人暮らしの人が選ぶと電気料金がお得になる、「お得な」電力会社を紹介します! 全国377社のプランを見ている私が厳選しました。
目次
注意点
と、その前に。
一人暮らしの人が電力会社を乗り換える際は、特に注意が必要です。
乗り換えによってかえって料金が高くなる可能性があります。ちゃんと選ばないと、逆に割高な料金を支払うハメになるので気をつけてください。
例えば一人暮らしの人が東京電力からあしたでんき(東電系の新電力)の「たっぷりプラン」に乗り換えると、年間で2.8万円も高くなります。
また、一人暮らし世帯は選べる電力会社が少ないです。一人暮らし世帯に多い「20A以下」の契約を受け付けていない電力会社も多いためです。
一人暮らしにおすすめの電力会社はここ!
それでは、一人暮らし世帯で電気料金が「最安値」になる電力会社を発表しましょう。
東北・中部・関西ならENEOSでんき
東北・中部・関西エリアのワンルームや1Kで一人暮らしをしている場合は、ENEOSでんきが最安値クラスとなります。
いずれの地域でも、月170kWh程度の使用量で大手電力会社よりも3%程度安くなります。2年契約プランはお得ですが、縛りが無いプランでも各地域でトップクラスの低料金です。

関東ならCDエナジー
関東(東京電力エリア)で一人暮らしをしている場合は、CDエナジーダイレクトの「ベーシックプラン」が安いです。中部電力と大阪ガスが共同で設立して首都圏で活動している会社です。
もともとの電気料金も一人暮らし世帯で最安値クラスですが、政府が実施しているキャッシュレス消費者還元事業の対象で5%還元が受けられるので更にお得です。解約時の違約金などもありません。

北海道・北陸ではピタでん
北海道・北陸で一人暮らしをしている場合は、新電力最大手のF-Powerが運営している「ピタでん」が安いです。
ピタでんは全国的に、使用量が多い場合に「最安クラス」の低料金のプランを提示していますが、北海道と北陸電力のエリアに限っては20A・月170kWhという一人暮らしの使用条件でも最安値クラスとなります。

中国地方ではHTBエナジー
中国電力のエリアでは、HTBエナジーが安いです。中国電力の「従量電灯」プランと比べて、使用量に関係なく一律で5.2%安くなるので、使用量が少ない一人暮らし世帯でもお得です。
大手旅行代理店のエイチ・アイ・エスのグループの新電力会社です。

四国・沖縄ではシン・エナジー
四国電力と沖縄電力(本島エリア)では、シン・エナジーという新電力会社が最安値クラスです。いずれも月170kWh程度の使用量で、3〜4%程度電気代が安くなります。
更に、少し手間は掛かりますが電気チョイスというサイトを通じて申し込むと3千円のキャッシュバックがもらえます。
広々一人暮らしならLooopでんき
1Kやワンルームではない「広い家」で一人暮らしをしている人には、Looopでんきがおすすめです。
家が広くなると、契約アンペア数が大きくなり「基本料金」が高くなる傾向があります。Looopでんきは基本料金0円のため、契約アンペア数が大きい場合にお得になります。一人暮らしの場合、30A以上なら概ねお得です。
なお、アンペア制ではない関西・中国・四国・沖縄エリアでは、かえって割高になることもあるので注意してください。
離島・沖縄を除く全国対応。

九州は乗り換え非推奨
他の地域ではいずれも乗り換えのメリットがある新電力が存在しますが、九州で20A以下の契約については、乗り換えるほどのメリットがある新電力が今のところ無い状況です。
ただし、使用量が少ない場合でも30A以上で契約している場合は、例えば新電力最大手のピタでんに乗り換えると、年間3500円程度の節約になるので、こちらがおすすめです(月170kWhで試算)

ガス会社も比較しよう
2017年4月からは、ガス会社(都市ガス)も選べるようになりました。
電気と同様に、乗り換えることでガス代が月100〜300円程度安くなるほか、1000〜3000円程度の「入会特典」(割引)がある会社も多いです。
注意点としては、
・選べるのは「都市ガス」 プロパンは乗り換え不可
・参入企業が少ないため、乗り換え先が無い地域が多い
この2点です。
東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの都市ガスを使っている世帯であれば、一人暮らしでも乗り換えで安くなるので、以下の姉妹サイトを参考にしてください(その他の地域は参入が無いため乗り換え不可)
電気代を安くするコツ
電力会社を乗り換える以外で、一人暮らしの電気代を安くするコツを教えます。
アンペア数を見直そう
関西・中国・四国以外の地域にお住まいの人は、契約の「アンペア数」を見直してください。
アンペア数は、室内のブレーカーのところに書いてある「20A」とか「30A」といった数字のことです(新築だと書いていない場合もある) アンペア数が大きいと、同時にたくさんの電気を使ってもブレーカーが落ちにくくなる一方、基本料金が高くなります。
小さくし過ぎると生活に不便しますが、大きすぎても無駄なだけです。
例えば、東京電力で30Aから20Aに変更するだけで、毎月280円/年間3360円の節約になります。年間でバイトの時給3時間分の節約になります!
1Kやワンルームの部屋なら、20Aでも私は全く問題ありませんでした。IHコンロや、電気式の浴室乾燥機がある場合は30Aは欲しいところです。
エアコンはこまめに消さない
ちょっとコンビニに行ったり、ご飯を食べに行って外出することがありますよね。
そんな時に、エアコンをこまめに消していませんか?
実は、30分〜1時間程度の外出ならエアコンは付けっぱなしの方がエコです。
自転車に乗っている時に、停止した状態から動き出す時や、速度を上げる時にペダルを漕ぐ力を強くしますよね。一方、平坦な道を同じくらいの速度で走っている時は、それほど力がいりません。
エアコンも自転車と同じで、設定した温度まで上げたり下げたりする時が、一番電気を消費します。だから、少しの外出なら付けっぱなしにしておいた方が、消費電力は少ないです。
そんなの信じられない!と、思う人も多いでしょう。 私も最初は半信半疑でした。
電力会社を乗り換えると、一部の電力会社では30分ごとの電気の使用量をネットから確認出来る「見える化サービス」を提供しているので、それを使って確認すれば事実だと納得出来るでしょう。
上で紹介したHTBエナジーや東京ガス、Looopでんきでもこのサービスを利用できます。
関連記事
![]() |
新電力ってお得なの?新電力の電気料金をシミュレーションしてみます。 |
![]() |
新電力の選び方〜選ぶポイントはここ!新電力を選ぶ「3つの」ポイントを紹介します。 |
![]() |
単身赴任中のお父さんにおすすめの電力会社生活費を下げよう |