最大1.8万円安い!戸建ての電気代が安くなる電力会社一覧
マンションと比べて電気代が高くなりがちな戸建住宅。そんな戸建ての特性をふまえて、全国455社の料金プランに目を通している私が、電気代が安くなる「おすすめ」の電力会社を紹介します。新築でも契約できる電力会社も紹介します。
この記事の著者:石井元晴
2014年から当サイトを運営。産経新聞、週刊女性自身、週刊ポスト、女性セブンなど数々のメディアに電力自由化の専門家として取材を受けてきました。400社以上の料金プランに目を通しています。
目次
戸建てにおすすめの電力会社
戸建て住宅の平均的な使用条件(50A契約・月437kWh)で電気代が安い電力会社を、地域ごとに紹介します。
東北・関東・中国・四国で安い電力会社
上記エリアの戸建て住宅の平均使用条件では、TERASELでんきの「超TERASEL」が安いです。各地域の大手各社電力の標準メニューとの料金比較は以下のとおり。
エリア | 年間節約額 50A/月443kWh |
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東北電力 | -8758円 |
東京電力 | -13566円 |
中国電力 | -11695円 |
四国電力 | -12485円 |
解約違約金や初期費用もありません。テラセルでんきは大手総合商社である伊藤忠商事系のエネクスライフサービスが提供しています。「TERASELプラン」などのプランもありますが、この条件では本プランの方が安いです。
新規契約で最大12000円相当のポイントなどがもらえる特典を提供しています(2025年4月30日まで) 供給開始から4ヶ月目時点で利用を継続していることなどが付与条件です。詳細は公式サイトでご確認ください。

北海道・中部・北陸で安い電力会社
上記エリアの戸建て住宅ではオクトパスエナジーのグリーンオクトパス2023-12が安いです。平均使用条件で大手電力の標準メニューと料金を比較します。
エリア | 年間節約額 50A/月437kWh |
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北海道電力エリア | -22010円 |
中部電力エリア | -6736円 |
北陸電力エリア | -18453円 |
オクトパスエナジーは東京ガスと英国の電力大手オクトパスエナジーの合弁会社です。解約違約金や初期費用は無く、また電気代高騰リスクがある市場連動型プランにも該当しません。
当サイトのリンクからオクトパスエナジーに申し込むことで、電気代が最大15000円割引になる「サイト de オクトパス割」を実施しています。初回請求時から12ヶ月にわたり、電気代が毎月1250円割引になります(合計で最大15000円) 途中で解約した場合は割引を受けることはできません。

関西の戸建住宅で安い電力会社
関西電力エリアでは奈良電力が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
エリア | 年間節約額 月437kWh |
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関西電力エリア | -11747円 |
関西では燃料費調整額の関係で、大阪ガスなど大多数の新電力が関電標準メニューより割高になっています。奈良電力のように燃料費調整額に「上限」を設けている新電力でないと関電より割高になるのでご注意ください。
なお、太陽光発電を設置しているケースなどで月の使用量が200kWhを下回る場合はメリットが薄くなる、もしくは関電より割高になるので注意してください。太陽光発電を設置していなければ基本的には大丈夫だと思います。
九州の戸建住宅で安い電力会社
九州電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。戸建住宅暮らしの平均使用量では「スタンダード」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
現在特にキャンペーンはありません。
沖縄の戸建住宅で安い電力会社
沖縄では楽天でんきが安いです。楽天でんきは他のエリアでは電気代高騰リスクがある市場連動型プランですが、沖縄では市場連動型ではないため安全です。
社名 | 年間節約額 月437kWh |
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楽天でんき | -3682円 |
初期費用や解約違約金などもありません。
太陽光発電を設置している場合は沖縄電力よりも割高になる可能性があるので注意してください。太陽光発電を設置している場合はauでんき(au契約者)かソフトバンクでんき(ソフトバンク契約者)をおすすめします。
電気の新規契約10000円分のポイントが付与されるキャンペーンを2025年4月2日まで実施しています。適用には新規契約など諸条件があるので詳細は公式サイトで確認してください。この特典分は当サイトの試算には含めていません。

オール電化住宅は要注意
上で紹介した会社はいずれもオール電化住宅で契約すると割高になるので注意してください。
オール電化住宅では、オール電化用の料金プランを契約しないと電気代が年間で数万円程度割高になることが多いです。オール電化プランの切り替えについては、以下の記事を参考にしてください。
ガス会社も比較しよう
ガス会社(都市ガス)も選べるようになりました。
地域や使用状況によっても異なりますが、年間で3000円〜7000円程度安くなります(戸建住宅世帯)
電気・ガスのセット契約を押している会社が多いですが、それぞれ別々の会社と契約するのが「最安」であることが多いので注意してください。
また、ガス式の床暖房やエネファームなどを設置していて「選択約款」のプランで契約している場合は、乗り換えで安くならない可能性があるので注意してください。「一般契約」からの切り替えならまず安くなります。
参入企業が無い地域も多いので、その場合は乗り換えが出来ません。今のところ東京ガス、大阪ガス、東邦ガスのエリアでは乗り換えできます。
ガスについては以下の姉妹サイトを参考にしてください。
Q&A
戸建て住宅の電力会社選びで気になる疑問を一挙に解決します。
新築住宅の電力会社はどうすればいいの?
自宅を新築したのを機に、新しい電力会社と契約しようと考える人も多いでしょう。
新築住宅についても、引き渡しを受ける時点から新電力との契約が可能です。ただし、「新築不可」という新電力も少なくないので、申し込み前に確認してください。エルピオでんきなどは新築でも契約可能です。
「新築不可」の新電力と契約したい場合は、一旦地域の大手電力会社と契約してから、新電力に切り替える必要があります。1ヶ月少々大手電力を利用して、最初の検針票(請求書)が届いたら手続きしてください。大手電力の標準的なプランには解約時の違約金などはありません。
新築工事の際の電気工事は?
宅内の電気工事は、工事を担当している工務店やハウスメーカーが電気工事屋さんを手配し、ちゃんとやってくれているはずなので施主さんが気にする必要は無いでしょう。
工事費用についても、施主が負担すべき宅内の電気工事については、住宅を発注する際の見積もりに含まれているのが一般的です。なので工事費用などについても心配する必要はないでしょう。気になるようであれば一度、現場監督か営業担当に確認しましょう。
また、宅外つまり道路からの引き込みについても、電気工事屋さんが適切に対応してくれるはずなので、施主が気にする必要はありません。
電力自由化でややこしいことになっているのではと心配する人もいると思いますが、道路などの電線は引き続き、各地域の大手電力会社が管理しています。ですから、その辺りのことは特に大きな変化はありません。
新電力との契約が難しいケースもある

本土と送電線が接続していない「離島」に対応している新電力は皆無なので、その場合は大手電力会社と契約するしかありません。離島でも、小豆島のように本土と送電線が接続している場合は本土と同じ扱いとなり、新電力と契約出来ます。