マンションの電気代が安くなる電力会社6選
マンションでの電気の使われ方の特性をふまえて、条件ごとに電気代が安くなるおすすめの電力会社を紹介します。地域ごとに選ぶべき会社が異なるので注意してください。
目次
マンションにおすすめの電力会社
マンションでの平均的な電気の使用条件である30A契約・月348kWhで電気代が安い新電力会社を、地域ごとに紹介します。
関東・九州ではミツウロコでんき
東京電力と九州電力のエリアでは、ミツウロコでんきが安いです。マンション世帯の平均使用量で大手電力の標準メニューと料金を比較します。
マンション世帯で最安水準の料金設定であることに加え、初期費用、解約時の違約金の発生が無い点でもおすすめできます。
ミツウロコはガソリンスタンドやプロパンガスを全国展開しているエネルギー企業です。「ちびまる子ちゃん」のメインスポンサーの1社です。

関西・中国では「あしたでんき」
関西電力と中国電力のエリアでは、あしたでんきの「標準プラン」が最安水準です。マンション世帯の平均使用量で大手電力の標準メニューと料金を比較します。
いずれの地域でもマンション世帯の平均使用量で「最安水準」の料金プランです。あしたでんきは他に「たっぷりプラン」というプランも提供していますが、こちらはマンション世帯の平均使用量では割高になる料金設定なので申込時に間違えないよう注意してください。
解約違約金や初期費用もありません。あしたでんきは東京電力や出光興産などが出資する新電力会社です。

北海道では親指でんき
北海道のマンション世帯では親指でんきの「いいねプラン」が最安水準です。平均使用量で北海道電力の標準メニューと料金を比較します。
エリア | 削減率・年間削減額 プラン名 |
---|---|
北海道電力エリア | +0.8% +1012円 いいねプラン |
解約違約金・初期費用もありません。親指でんきは省エネコンサルティングなどを手掛けるユビニティーの新電力サービスです。
中部では東邦ガス
中部電力のエリアでは、東邦ガスの「ギフトでんきプラン」が最安水準です。マンション世帯の平均使用量で中部電力の標準メニューと料金を比較します。
エリア | 削減率・年間削減額 |
---|---|
中部電力エリア | -6.0% -6725円 |
電気料金は中部電力と同じで、毎月2〜8%分のAmazonギフト券が還元される料金体系です。解約違約金・初期費用もありません。電気だけで契約できます。

東北ではリミックス電気
東北電力エリアでは、リミックス電気の「電気代割引プラン」が最安水準です。東証二部上場のリミックスポイント社の新電力サービスです。マンション世帯の平均使用量で東北電力の標準メニューと料金を比較します。
エリア | 削減率・年間削減額 |
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東北電力エリア | -5.0% -5528円 |
使用量に関係なく東北電力と比べて一律で5%安くなる料金体系のプランです。
解約時の違約金発生が無い点でもおすすめできます。

北陸・四国では0円でんき
北陸電力・四国電力エリアのマンション世帯では、0円でんきが最安水準です。平均使用量で大手電力電力の標準メニューと比較します。
初期費用・解約金が無い料金プランです。0円でんきはガソリンスタンドなどをを展開し、グループ売上高1000億円のオカモトグループの新電力サービスです。
沖縄ではシン・エナジー
沖縄ではシン・エナジーがマンション世帯で最安水準の新電力となります。シン・エナジーは新電力の中堅の会社で、大手総合商社の三井物産や神戸の銀行、JR西日本系のファンドなどが出資しています。平均使用量で沖縄電力の標準メニューと料金を比較します。
エリア | 削減率・年間削減額 プラン名 |
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沖縄電力エリア | -4.6% -5281円 きほんプラン |
初期費用・解約違約金もありません。
オール電化には出光興産
これまで紹介してきた電力会社は、オール電化住宅で契約すると大手電力のオール電化プランと比較して大幅に割高になる恐れがあります。オール電化住宅(エコキュートなどの夜間蓄熱式機器を設置している住宅)の場合は、必ずオール電化プランを選んでください。
残念ながらオール電化プランを提供している新電力は非常に少ないですが、その中でも出光興産のオール電化プランは、大手電力のオール電化プランと比較して基本料金が割安に設定されており、お得です。大手電力のオール電化プランと比較して数%程度安くなる料金体系です。
昭和シェルのガソリンスタンドでの給油の割引特典もあります。新築でも申込み可。短期間で解約しても違約金などは掛かりません。

電力会社選びのQ&A
電力会社を切り替える上で気になる疑問に答えます。
賃貸でも電力会社を乗り換えても大丈夫か
電力自由化に関して、よくある疑問が「賃貸」でも自分で電力会社を自由に選んで契約出来るのかという点です。
賃貸のマンションについても、基本的には電力会社を自由に切り替えることが可能です。大家や管理会社に対して連絡や許可を得る必要もありません。私は不動産賃貸業を営んでおりマンションも所有していますが、わざわざ連絡してこられても迷惑なのでやめてください(笑) 連絡してくる人もいないです。
ただし、以下に当てはまる場合は切り替えることが出来ません。
- 一括受電マンションの場合
- 契約時に電力会社を指定されている場合
一括受電マンションは、マンション1棟で同じ電力会社から電力を共同購入する仕組みであるため、1戸だけ抜けるということが基本的に出来ません。一括受電マンションの場合、契約時に不動産屋さんから必ずその旨の説明があるので、無ければ一括受電では無いはずです。
また、一部の賃貸マンションでは入居時に契約する電力会社を指定されている場合があります。契約事項に盛り込まれ重要事項説明の中で説明されている場合は、その電力会社と契約する必要があります。契約書に「本貸室の電気は○○株式会社から配給」と記載されているケースです。
不動産仲介業者の中には電力会社を「紹介」してくるところも多いですが、契約に盛り込まれていなければ無視して自分の好きな会社と契約して問題無いです。不動産屋(仲介業)が紹介してくる電力会社は基本的に電気代がそれほど安くないです(代理店手数料が高いため)
新築でも新電力と契約出来るのか
新築マンションに入居する場合でも、上で紹介したような電気代が安い新電力と契約することは可能です。
ただし、ごく一部に新築時の契約不可としている新電力もあります(楽天でんきなど) その場合は一旦、東電や関電といった大手電力会社と契約した上で、その後必要に応じて切り替えの手続きを行ってください。大手電力の標準的なプランである「従量電灯」の場合、短期間で解約しても違約金などは発生しません。
共用部の電気代も削減できます
共用部についても、電力会社の契約を変更することで電気代の削減が可能です。小規模マンションの共用部(電灯)で年間数千円〜1万円、エレベーターなどの動力契約についても年間数千円の節約が可能です。
詳しくは以下の記事で解説しています。