社宅でも電力会社の変更は可能?
会社が所有、もしくは家賃を払ってくれる社宅。そこに住んでいる人が、電力会社を変更することは可能なのか。電力自由化の専門家として多くのメディア取材を受けてる傍ら、本業で不動産賃貸業を営み借り上げ社宅も提供した経験を持つ私が分かりやすく解説します。
目次
乗り換えが出来ないケースもある
社宅でも、ケースによって電力会社の変更が出来ない場合もあります。
電気の契約先が電力会社でない場合
電気の契約名義があなた自身で、また自分で電気代を電力会社に支払っている場合は変更が可能と考えて大丈夫です。
しかし、例えば社宅費として家賃などとまとめて電気代相当分を支払っている場合や、電気代をそもそも会社が代わりに払ってくれている場合などには自分の意思で電力会社を変更することが出来ない可能性があります。
高圧一括受電を利用している物件
数百戸を超える大型マンションでしばしば見られるのが、「高圧一括受電」という仕組みを利用しているケースです。一括受電のマンションでは、電力会社の変更が出来ません。
高圧一括受電とは、建物全体で一つの電力会社と契約して「まとめ買い」をすることで、電気代を割安にする仕組みです。電力自由化以前によく導入され、現在も大型マンションで利用が続いているケースがあります。
高圧一括受電は一戸だけ抜けて他の会社と契約することが仕組み上出来ません。その建物が社宅、あるいは借り上げ社宅かどうかに限らず、入居者が各自で電力会社を変更することが出来ないようになっています。
一括受電の物件の場合、入居時に特別に説明がされるので、特に説明されていなければ一括受電ではないと考えて大丈夫です。
電力会社を変更する際の気になる疑問
社宅で電力会社を変更する際の気になる疑問を解消します。
会社にバレないのか
どこの電力会社と契約しているのか、というのは建物の所有者(社宅なら勤め先)や管理会社側、あるいはお部屋の契約名義人(借り上げ社宅の場合)である貴方の勤め先には全く分かりません。通知などは一切行われません。
我が家は不動産賃貸業を営んでおり、某メガバンクなどに借り上げ社宅を提供していたこともありますが、入居者がどの電力会社と契約しているか全く把握していません。契約者である企業側にも通知は行きません。
なので社宅で電力会社を乗り換えようが、家賃を払ってくれているor部屋を提供してくれている勤め先にバレることは無いです。大家や管理会社も含めて、特に申請なども必要ありません。
とはいえ、もし会社側から「○○電力を使いなさい」と指定がされている場合は、それに従うべきでしょう。社宅の利用規定などをよく確認してください。
社宅におすすめの電力会社
当サイトでは451社の電気料金プランを確認出来る料金シミュレーションを提供しています(メディア掲載多数)
地域別の一覧表で簡単に確認することも出来るので、ぜひ役立ててください。
一人暮らしにおすすめの電力会社は
独身寮や借り上げ社宅で一人暮らしをしている場合は、大手電力会社のプランから変更することでかえって電気代が割高になる場合もあります。使用量が少ないと割高になる料金体系の新電力が多いです。慎重に選んでください。
ちゃんと安くなる電力会社もあります。地域ごとに料金プランが異なるので、詳しくは以下の記事を参考にしてください。