二人暮らしの電気代が安くなる電力会社は?
日本の世帯構成の31.8%を占める二人暮らし世帯。その電気代を安くできる「おすすめの」電力会社を、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。
注意! 2022年下半期現在、燃料費調整が高騰しています。多くの新電力は燃料費調整に上限がありません。そのため、上限があり上昇が食い止められている大手電力の従量電灯よりも割高になっています。
この記事の著者:石井元晴
2014年から当サイトを運営。産経新聞、週刊女性自身、週刊ポスト、女性セブンなど数々のメディアに電力自由化の専門家として取材を受けてきました。400社以上の料金プランに目を通しています。
2人暮らしにおすすめの電力会社(地域別)
2人暮らし世帯の電気代が安くなる、おすすめの電力会社を地域ごとに紹介します。地域によって安くなる会社が異なるのでお住まいの地域の情報を確認してください(30A契約、月348kWhを2人暮らしの平均使用量として想定)
北海道の二人暮らし世帯で安い電力会社
北海道ではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いでしょう。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
東北の二人暮らし世帯で安い電力会社
東北電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
関東の二人暮らし世帯で安い電力会社
東京電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
中部電力エリアの二人暮らし世帯で安い電力会社
中部電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
北陸電力エリアの二人暮らし世帯で安い電力会社
北陸電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が若干安いですが、ポイント還元ではなく電気代が安いプランが良い場合はスタンダードプランがおすすめです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
関西の二人暮らし世帯で安い電力会社
関西電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が若干安いですが、ポイント還元ではなく電気代が安いプランが良い場合はスタンダードプランがおすすめです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
中国地方の二人暮らし世帯で安い電力会社
中国電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
四国の二人暮らし世帯で安い電力会社
四国電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
九州の二人暮らし世帯で安い電力会社
九州電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。
沖縄の二人暮らし世帯で安い電力会社
沖縄では沖縄ガスが最安水準です。12ヶ月以内に解約すると2000円の解約事務手数料が発生する点はデメリットとして指摘できますが、燃料費調整に上限があり電気料金も安いです。
現在、燃料価格高騰のため燃料費調整に上限が無い全ての料金プランが沖縄電力の従量電灯より大幅に割高になっています。燃料費調整に上限が無い料金プランを契約している場合は今すぐに解約して沖縄電力の従量電灯、もしくは沖縄ガスのように燃料費調整に上限がある料金プランを契約してください。
オール電化の場合は
オール電化住宅の場合、上で紹介した電力会社に切り替えることで電気代がむしろ高くなってしまうケースが多いです。オール電化住宅では、必ず「オール電化プラン」を契約することをおすすめします。
オール電化プランについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
夜間割引プランってどうなの?
共働きだと気になる夜間割引・深夜割引ですが、基本的にはおすすめしません。その理由を紹介します。
95%の世帯で割高になるという研究結果も
深夜割引の電気料金プランは、深夜の電気代が安くなる代わりに昼間(概ね朝6時〜深夜1時)の料金は通常のプランよりも割高に設定されており、京大の依田先生の研究では95%の世帯で「割高になった」というデータもあります。
共働きの場合は昼間は家を空けており、昼間の電気使用量を少なく抑えることが出来ますが、一方で電気の使用量は帰宅直後に大きく伸びる傾向があります。二人の帰宅時間が夜11時を過ぎるような生活パターンでなければ、深夜割引のメリットを享受することは難しいです。
深夜割引は深夜に電気が「余っている」ことの対策として設けられた仕組みです。原子力発電は発電量の調整が難しいため、原発がさかんに稼働していた時代は深夜に電気が余りやすい状況がありました。
しかし現在は多くの原発が停止し、代わりに需要に応じて発電量を調整出来る火力発電が主力となっているため、以前ほど深夜に電気が余らなくなっており、電力各社も深夜電力プランの深夜帯の料金を続々と引き上げているという状況です。