二人暮らしにおすすめの電力会社

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二人暮らしの電気代が最大7千円安くなる電力会社


 日本の世帯構成の31.8%を占める二人暮らし世帯。その電気代を安くできる「おすすめの」電力会社を、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。



2人暮らしにおすすめの電力会社(地域別)


 2人暮らし世帯の電気代が安くなる、おすすめの電力会社を地域ごとに紹介します。地域によって安くなる会社が異なるのでお住まいの地域の情報を確認してください(30A契約、月348kWhを2人暮らしの平均使用量として想定)


北海道・東北・中部・中国の二人暮らし世帯で安い電力会社


 上記エリアの2人暮らし世帯の平均使用条件では、ミツウロコでんきの従量電灯B・Aが最安水準です。


エリア 年間節約額
30A/月348kWh
北海道電力エリア -6976円
東北電力エリア -3062円
中部電力エリア -3013円
中国電力エリア -6584円

 解約違約金や初期費用もありません。ミツウロコでんきは1926年創業でガソリンスタンドやプロパンガスの販売を手掛けるミツウロコグループの電力部門です。



関東の二人暮らし世帯で安い電力会社


 東京電力エリアではCDエナジーが安いです。CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。東京電力エナジーパートナーの標準メニュー(スタンダードS)との料金比較は以下のとおり(2024年4月分の燃料費調整額・料金、ポイント還元原則含む、同額の再エネ賦課金・政府電気代補助金は含まない)


使用条件 年間節約額
CDエナジー
ベーシックでんき
2人暮らし
30A/月348kWh
-6908円

 2人世帯の平均使用条件ではCDエナジーの「ベーシックでんきプラン」が関東で安いです。東京ガスの「基本プラン」やENEOSでんき「Vプラン」などと比較してもCDエナジーの方が割安です。解約違約金・初期費用はありません。



北陸・四国電力エリアの二人暮らし世帯で安い電力会社


 出光でんきが2人暮らしの平均使用条件で最安水準です。


エリア 年間節約額
30A/月348kWh
北陸電力エリア -2979円
四国電力エリア -3830円

 解約違約金や初期費用もありません。加えて出光やシェルのガソリンスタンドでの給油がリッター2円引きになる特典もあるのでマイカーをお持ちの方は更にお得です。



関西の二人暮らし世帯で安い電力会社


 関西電力エリアでは奈良電力が安いです。2人暮らしの平均使用量では関西電力の標準メニューである従量電灯Aより年間約7000円安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。


エリア 年間節約額
月348kWh
関西電力エリア -7143円

 関西では燃料費調整額の関係で、大阪ガスなど大多数の新電力が関電標準メニューより割高になっています。奈良電力のように燃料費調整額に「上限」を設けている新電力でないと関電より割高になるのでご注意ください。


九州の二人暮らし世帯で安い電力会社


最安水準の電力会社 料金削減
コスモでんき
ポイントプラス
-2.7%
-2745円
コスモでんき
スタンダード
-2.5%
-4320円

 九州電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。


沖縄の二人暮らし世帯で安い電力会社


 沖縄では携帯キャリア系の電気が安いです(ドコモでんきは沖縄非対応、楽天でんきはあまりメリット無い)


社名 年間節約額
月348kWh
auでんき -1505円
ソフトバンクでんき
通信セット割込み
-1320円

 auでんきは初期費用・解約違約金無し。ソフトバンクでんきは初期費用はありませんが550円の解約事務手数料が掛かります。auでんきはau回線を利用していない人でも利用できます。



オール電化の場合は


 オール電化住宅の場合、上で紹介した電力会社に切り替えることで電気代がむしろ高くなってしまうケースが多いです。オール電化住宅では、必ず「オール電化プラン」を契約することをおすすめします。


 オール電化プランについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。地域によっては新電力ではなく大手電力会社のオール電化プランの方が安い場合もあります。


夜間割引プランってどうなの?


 共働きだと気になる夜間割引・深夜割引ですが、基本的にはおすすめしません。その理由を紹介します。


95%の世帯で割高になるという研究結果も


 深夜割引の電気料金プランは、深夜の電気代が安くなる代わりに昼間(概ね朝6時〜深夜1時)の料金は通常のプランよりも割高に設定されており、京大の依田先生の研究では95%の世帯で「割高になった」というデータもあります。


 共働きの場合は昼間は家を空けており、昼間の電気使用量を少なく抑えることが出来ますが、一方で電気の使用量は帰宅直後に大きく伸びる傾向があります。二人の帰宅時間が夜11時を過ぎるような生活パターンでなければ、深夜割引のメリットを享受することは難しいです。


 深夜割引は深夜に電気が「余っている」ことの対策として設けられた仕組みです。原子力発電は発電量の調整が難しいため、原発がさかんに稼働していた時代は深夜に電気が余りやすい状況がありました。


 しかし現在は多くの原発が停止し、代わりに需要に応じて発電量を調整出来る火力発電が主力となっているため、以前ほど深夜に電気が余らなくなっており、電力各社も深夜電力プランの深夜帯の料金を続々と引き上げているという状況です。




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