二人暮らしにおすすめの電力会社

二人暮らしの電気代が安くなる電力会社は?


 日本の世帯構成の31.8%を占める二人暮らし世帯。その電気代を安くできる「おすすめの」電力会社を、電力自由化の専門家として多数のメディア取材を受けてきた私が分かりやすく解説します。2023年6月の値上げ対応済み



2人暮らしにおすすめの電力会社(地域別)


 2人暮らし世帯の電気代が安くなる、おすすめの電力会社を地域ごとに紹介します。地域によって安くなる会社が異なるのでお住まいの地域の情報を確認してください(30A契約、月348kWhを2人暮らしの平均使用量として想定)


北海道の二人暮らし世帯で安い電力会社


 北海道の2人暮らし世帯の平均使用条件では、エネワンでんきの「エネワンでんきLプラン」が安いです。北電の従量電灯と比べて、2%前後安くなる料金プランです。


 道内でプロパンガスなどを販売している、いちたかガスワンが提供しています。電気だけで契約できます。料金高騰リスクがある市場連動型プランではありません。



東北の二人暮らし世帯で安い電力会社


 出光でんきがおすすめです。2人暮らしの平均使用量で年間2800円程度割安に、またシェルと出光のガソリンスタンドでの給油が2円/L割引になります。解約違約金が無い点でもおすすめです。


 申込みはエネチェンジの料金シミュレーションから。他に更に安いと表示されるプランも出てくる場合がありますが、料金高騰リスクがある市場連動型プランなので推奨しません。注意してください。



関東の二人暮らし世帯で安い電力会社


 東京電力エリアではCDエナジーが安いです。CDエナジーは中部電力と大阪ガスが共同で設立し、首都圏で営業している新電力会社です。


 2人世帯の平均使用条件ではCDエナジーの「ベーシックでんきプラン」が関東では最安水準です。東京ガスの「基本プラン」やENEOSでんき「Vプラン」などと比較してもCDエナジーの方が割安です。解約違約金・初期費用はありません。



中部電力エリアの二人暮らし世帯で安い電力会社


 中部地方の2人世帯では、東邦ガスの「ギフトでんきプラン」「ボーナスでんきプラン」「ポイントでんきプラン」が最安水準です。いずれも電気だけで契約できる料金プランで、3プランとも同額の設定です。


 電気料金自体は中部電力の従量電灯Bと同額水準(20A以下の場合は割高)で、2〜8%分のポイントが付与されて割引される料金体系です。プランによって付与されるポイントが異なります。


プラン名 付与ポイント
ギフトでんきプラン Amazonギフト券
ボーナスでんきプラン PayPayポイント
ポイントでんきプラン dポイント

 2人世帯の平均的な使用条件では6%のポイントが付与されるので、中部電力より6%安くなる料金体系です。初期費用や解約違約金などもありません。



北陸電力エリアの二人暮らし世帯で安い電力会社


 出光でんきがおすすめです。2人暮らしの平均使用量で年間3000円程度割安に、またシェルと出光のガソリンスタンドでの給油が2円/L割引になります。解約違約金が無い点でもおすすめです。


 申込みはエネチェンジの料金シミュレーションから。他に更に安いと表示されるプランも出てくる場合がありますが、料金高騰リスクがある市場連動型プランなので推奨しません。注意してください。



関西の二人暮らし世帯で安い電力会社


 関西電力エリアでは奈良電力が安いです。2人暮らしの平均使用量では関西電力の標準メニューである従量電灯Aより年間約7000円安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。


 関西では燃料費調整額の関係で、大阪ガスなど大多数の新電力が関電標準メニューより割高になっています。奈良電力のように燃料費調整額に「上限」を設けている新電力でないと関電より割高になるのでご注意ください。


中国地方の二人暮らし世帯で安い電力会社


 中国電力エリアではPontaでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では中国電力の従量電灯Aと比べて年間約1800円分安いです。解約違約金・初期費用はありません。


 KDDI系の会社が提供しています。料金高騰リスクがある市場連動型プランではありません。


 公式サイトからの新規申込みで2000円分のPontaポイントがもらえるキャンペーンを実施しています。この割引は当サイトの試算には含めていません。Pontaでんき開通月の翌翌月までに特典ポイントが付与されます。



四国の二人暮らし世帯で安い電力会社


 出光でんきがおすすめです。2人暮らしの平均使用量で年間3800円程度割安に、またシェルと出光のガソリンスタンドでの給油が2円/L割引になります。解約違約金が無い点でもおすすめです。


 申込みはエネチェンジの料金シミュレーションから。他に更に安いと表示されるプランも出てくる場合がありますが、料金高騰リスクがある市場連動型プランなので推奨しません。注意してください。



九州の二人暮らし世帯で安い電力会社


最安水準の電力会社 料金削減
コスモでんき
ポイントプラス
-2.7%
-2745円
コスモでんき
スタンダード
-2.5%
-4320円

 九州電力エリアではコスモ石油のコスモでんきが安いです。2人暮らしの平均使用量では「ポイントプラス」の方が安いです。解約違約金・初期費用はありません。燃料費調整に上限を設けています。


沖縄の二人暮らし世帯で安い電力会社


 沖縄ではauでんきが安いです。沖縄電力の従量電灯と比べて0.5〜1%安くなる料金プランです。auの通信回線の契約が無い方でも契約できます。


 初期費用や解約違約金などもありません。



 ソフトバンクのスマホやネットなど通信回線の契約がある場合は、ソフトバンクでんき(おうちでんき)の方が安いです。通信回線の契約が1回線ある場合、沖縄電力の従量電灯とくらべて約1%前後、電気代が安くなります。auでんきよりも安いですが、解約時に550円の解約事務手数料が発生する点には注意が必要です。



オール電化の場合は


 オール電化住宅の場合、上で紹介した電力会社に切り替えることで電気代がむしろ高くなってしまうケースが多いです。オール電化住宅では、必ず「オール電化プラン」を契約することをおすすめします。


 オール電化プランについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。


夜間割引プランってどうなの?


 共働きだと気になる夜間割引・深夜割引ですが、基本的にはおすすめしません。その理由を紹介します。


95%の世帯で割高になるという研究結果も


 深夜割引の電気料金プランは、深夜の電気代が安くなる代わりに昼間(概ね朝6時〜深夜1時)の料金は通常のプランよりも割高に設定されており、京大の依田先生の研究では95%の世帯で「割高になった」というデータもあります。


 共働きの場合は昼間は家を空けており、昼間の電気使用量を少なく抑えることが出来ますが、一方で電気の使用量は帰宅直後に大きく伸びる傾向があります。二人の帰宅時間が夜11時を過ぎるような生活パターンでなければ、深夜割引のメリットを享受することは難しいです。


 深夜割引は深夜に電気が「余っている」ことの対策として設けられた仕組みです。原子力発電は発電量の調整が難しいため、原発がさかんに稼働していた時代は深夜に電気が余りやすい状況がありました。


 しかし現在は多くの原発が停止し、代わりに需要に応じて発電量を調整出来る火力発電が主力となっているため、以前ほど深夜に電気が余らなくなっており、電力各社も深夜電力プランの深夜帯の料金を続々と引き上げているという状況です。




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