テレワークの電気代を節約するには?
東京五輪や新型コロナウイルスで注目を集めるテレワーク。ですが出社せず自宅で仕事をすることで、自宅の電気代は確実に高くなります。そんなテレワーク時の電気代を節約する方法を、家業で在宅勤務を5年続けている私が指南します。
目次
テレワークで確実に高くなる自宅の電気代
出社せずに自宅で仕事をした場合、確実に自宅の電気代が高くなります。家にいる時間が長くなれば、その分照明やエアコン、あるいはパソコンで消費電力が発生するためです。
こちらのグラフは我が家の電力使用量の推移です。リモートワークで自宅で仕事をした日は、そうでない日と比べて昼間の消費電力が明らかに増えていることが分かります。
月に数日程度であれば目に見える変化はありませんが、週に数回程度あるいは連続して何日も続けた場合、電気代の請求額を見て「値上がり」を実感することになります。
そんなテレワーク時の自宅の電気代を節約する方法を紹介します。
在宅勤務の電気代を削減する方法
電気代を安くする方法は以下の4つです。
電力会社を安い会社に切り替える
日本では2016年から、契約する電力会社を各自で自由に選べるようになりました。新規参入した電力会社は主に「安い料金プラン」を提示して、大手電力会社から契約を奪っています。既に約2割の家庭が、新電力に切り替えています。
安い新電力の料金プランに切り替えた場合、大手電力会社の標準的なプランと比較して平均で5%〜15%程度、電気代が安くなります。年間の削減額は1万円以上になることが多く、テレワークで「高くなる」分を充分に吸収できる場合が多いです。
手続きは簡単で、ネットで5分もあれば完了します。特に工事や、費用も必要ありません。停電発生や、災害時の復旧などはどの電力会社と契約しても変わらないので、リスクも無いと言えます。
「安い電力会社」は、お住いの地域や電気の使用量、契約容量によって全く異なるので、以下の料金シミュレーションなどで確認してください。
出来るだけ狭い部屋を使う
自宅でテレワークを行う場合、仕事に使う部屋は「狭い部屋」を選んだ方がいいです。理由は簡単で、その方が消費電力を抑えられるからです。
照明器具やエアコンは、部屋の広さにあわせた性能のものを取り付けるのが一般的です。エアコンはどの部屋も同じ機種に見えても、実は部屋の大きさにあわせて性能が異なるものを取り付けます。したがって、狭い部屋の方がエアコンと照明の消費電力を小さくすることが出来ます。
照明の明るさに気をつける
日中はカーテンを開けて外の光を取り入れたり、あるいは照明をMAXで付けて部屋を明るくした方が集中しやすいでしょう。しかし日が暮れ始めたら、照度を暗くしていくのがおすすめです。
日本の家庭は、夜でも煌々と照明を点けている場合が少なくありませんが、欧米の家庭では夜になると日本人が「薄暗い」と感じるくらいに暗くするのが一般的です。イメージしづらい人は、日暮れ以降にIKEAのフードコートに行くと分かりやすいと思います。
照明を暗くすることで、照明の消費電力を抑えることが出来ます。PCの液晶画面も、自動で輝度を調整しない機種の場合は手動で変更して暗くしましょう。
電気代の節約になる上に、夜の寝付きも良くなるので一石二鳥です。
ノートPCは会社でフル充電に
会社勤めをしている人が在宅で仕事をする場合、会社から支給されたノートPCを自宅で使うことになるでしょう。ノートPCにはバッテリーが内蔵されているので、可能な限り会社でフル充電にして自宅に持ち帰るのがおすすめです。
また、翌日の使用シーンと電池残量を勘案しながら、コンセントプラグを抜いてバッテリー駆動で使いましょう。ノートPCはフル充電1回で約4円前後掛かります。
「カフェで仕事」は節約には逆効果
家から出れば自宅の電気代は安くなりますが、行く先にも注意が必要です。
テレワークする際にはコメダ珈琲やドトールコーヒーなどのカフェを利用する人も少なくありませんが、コーヒーを一杯注文する費用は、自宅の電気代よりも高いです。平均的な家庭のひと月の電気代は約9千円、1日あたり300円です。コメダ珈琲のブレンドコーヒーの方が高いです。
カフェで仕事をした方が、「監視の目」が無い自宅よりも集中しやすいというメリットはありますが、節約という観点ではメリットのある行動とは言えません。通話をしづらい、隣からPC画面や資料を覗き込まれるセキュリティリスクもありますし、言うまでもなくコロナウイルスの感染リスクも高まります。