20A契約の電気代が安い新電力会社の一覧

20Aで電気代が安い新電力は?


 一人暮らしに多い20A契約。その電気代が安い新電力を、全国446社から厳選して紹介します。



20Aでは契約できない新電力も多い


 本題に入る前に、20A契約で電力会社を切り替える際の注意点を紹介します。


20A不可の新電力が多い


 電力自由化で多数の新電力が参入しましたが、20Aでの契約を受け付けていないところが少なくありません。


 例えば当サイトの電気料金シミュレーションで東京電力エリアを調べてみると、40A契約では442プラン選べるのに対し、20Aでは160プラン(いずれも記事執筆時点)と半分以下に減ります。


 選択肢が限られる、というのが20A契約の苦しいところです。


契約できても「割高」になる料金プランも


 20A契約の場合、電気の使用量が「少ない」です。


 日本の電気料金プランは使用量が増えるごとに3段階で料金単価が高くなる料金体系が一般的で、使用量が少ないと割安、多ければ割高となります。


3段階制料金プラン

一般的な3段階制料金プラン

 電力会社にとって、使用量が多いお客さんは売上だけでなく利幅が大きいです。一方、使用量が少ないお客さんは利益率が低いどころか、赤字になる場合もあるため、新電力の料金プランは使用量が少ない場合に大手電力よりも「割高」に設定されている場合があります。


 実際に、東京電力エリア20A契約で月170kWhという条件で調べると、160プラン中60プランは東電よりも「高くなる」料金設定です(いずれも記事執筆時点の情報) 注意して選ぶ必要があります。


燃料費調整に上限が無い料金プランは絶対ダメ!


 2022年現在、燃料価格が暴騰しています。


 電気代には燃料価格の変動を転嫁する燃料費調整という項目があり、燃料価格が高くなると電気代も高くなる仕組みです。


 大手電力の従量電灯プランや、一部の新電力ではこの燃料費調整に「上限」を設けている一方、多くの新電力や大手電力の新しい料金プランにはこの上限がありません。


燃料費調整単価
2023年4月分
電気代の差
月300kWh
上限あり 上限無し
北海道電力エリア 3.66円/kWh 8.57円/kWh 4.91円/kWh 1473円
東北電力エリア 3.47円/kWh 11.80円/kWh 8.33円/kWh 2499円
東京電力エリア 5.13円/kWh 10.25円/kWh 5.12円/kWh 1536円
中部電力エリア 5.36円/kWh 9.93円/kWh 4.57円/kWh 1371円
北陸電力エリア 1.77円/kWh 9.34円/kWh 7.57円/kWh 2271円
関西電力エリア 2.24円/kWh 9.67円/kWh 7.43円/kWh 2229円
中国電力エリア 3.19円/kWh 13.77円/kWh 10.58円/kWh 3174円
四国電力エリア 2.55円/kWh 10.76円/kWh 8.21円/kWh 2463円
九州電力エリア 1.94円/kWh 7.56円/kWh 5.62円/kWh 1686円
沖縄電力エリア 3.98円/kWh 17.32円/kWh 13.34円/kWh 4002円

 2022年現在、燃料費調整が上限に達している地域が大多数を占めている状況であり、燃料費調整に上限が無い料金プランは大手電力従量電灯よりも大幅に高くなっている場合があります。なので上限が無い料金プランは絶対におすすめしません。特に関西、中国、四国、沖縄では大幅に割高になっている上、この状態は短期間では解消しません。


20Aで安い電力会社の一覧


 選択肢が少ない、割高になるリスクもある20A契約ですが「ちゃんと」安くなる新電力もあります。地域ごとに最安水準の新電力を紹介します(使用量月170kWhを想定)


北海道の20A契約で安い電力会社


条件 最安水準の電力会社 料金削減
北ガス契約 北海道ガス 給湯割 -3.6%
-2192円
契約無し 北海道ガス 電気のみ -2.6%
-1599円

 北海道電力エリアでは北海道ガスが最安水準です。燃料費調整に上限を設けています。また、解約違約金や初期費用の発生もありません。


 電気だけでも契約可能です。


東北の20A契約で安い電力会社


おすすめの電力会社 料金削減
東北電力 従量電灯B -

 現在、東北電力エリアの20A契約向けでおすすめできる新電力会社はありません。東北電力の従量電灯Bを契約することを推奨します。


 燃料価格高騰が落ち着いた際には再び新電力を検討してください。


関東の20A契約で安い電力会社


おすすめの電力会社 料金削減
東京電力 従量電灯B -

 現在、東京電力エリアの20A契約向けでおすすめできる新電力会社はありません。東京電力の従量電灯Bを契約することを推奨します。


 燃料価格高騰が落ち着いた際には再び新電力を検討してください。


中部電力エリアの20A契約で安い電力会社


条件 最安水準の電力会社 料金削減
東邦ガス ガス契約 東邦ガス ファミリープラン -2.2%
-1156円
ガス契約無し 東邦ガス シンプルプラン -1.0%
-538円

 中部電力エリアでは東邦ガスが最安水準です。東邦ガスのガスを契約している場合はファミリープラン、契約していない場合はシンプルプランを契約できます。燃料費調整に上限を設けています。


 東邦ガスのガスを契約している場合は、ガスを別の会社に切り替えることでより大きな節約メリットを得ることができます。ガスの切り替えも検討してみてください →東邦ガスのエリアのガス料金比較表


北陸電力エリアの20A契約で安い電力会社


おすすめの電力会社 料金削減
北陸電力 従量電灯B -

 現在、北陸電力エリアの20A契約向けでおすすめできる新電力会社はありません。北陸電力の従量電灯Bを契約することを推奨します。


 燃料価格高騰が落ち着いた際には再び新電力を検討してください。


九州の20A契約で安い電力会社


おすすめの電力会社 料金削減
九州電力 従量電灯B -

 現在、九州電力エリアの20A契約向けでおすすめできる新電力会社はありません。九州電力の従量電灯Bを契約することを推奨します。


 燃料価格高騰が落ち着いた際には再び新電力を検討してください。




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